【特別企画】フォノイコとプレーヤーでテスト
フルテックの電源ケーブルでレコードの音をクオリティアップ! グレードごとに4モデル聴き比べ
プレーヤーでも本質的な音の変化を実感できた
■機器や試聴盤を変えてもケーブルごとの特徴は共通性がある
ターンテーブルSL-1000Rの電源ユニットでも、各ケーブルの違いを聴き取ることができる。興味深いことに、C-47で実感したケーブルごとの特徴とターンテーブルで聴き取れる音質傾向の間には強い相関があり、試聴盤を変えても共通の特徴が浮かび上がる。
ビッグバンドを従えた男性ヴォーカルを例に取ると、「Astoria」と「Empire」はバランスの良さに加えてホーン楽器の発音の力強さが際立ち、「Roxy」はベースの弦の振れ幅と空気の絶対量に余裕を実感。
さらに「Powerflux NCF-18」に換えると、息遣いやライヴ会場の暗騒音まで漏らさず再現する情報量のゆとりに圧倒されるという具合だ。モーター駆動ユニットでさえ、電源ケーブルの交換でここまで本質的な音の変化が現れるのは驚くべきことだ。
(1)【The Astoria】●ケーブル導体:PC-Triple C●構成:80本/0.18mmφ×3極●プラグ:FI-11M(Cu)●IECコネクター:FI-11(Cu)●ケーブル絶縁材:特殊耐熱オーディオグレードPVC●インナーシース:RoHS指令適合オーディオグレードPVC●シールド:0.12mmOFC編組●長さ変更の特注対応可能
(2)【The Empire】●ケーブル導体:PC-Triple C●構成:45本/0.32mmφ×3極●プラグ:FI-11M(G)●IECコネクター:FI-11(G)●ケーブル絶縁材:特殊耐熱オーディオグレードPVC●インナーシース:RoHS指令適合オーディオグレードPVC●シールド:0.12mmOFC編組●長さ変更の特注対応可能
(3)【The Roxy】●ケーブル導体:銀コーティングα-OFC導体(構成→37本/0.26mmφ×2極)、α-OFC導体(構成→37本/0.26mmφ×1極)●ケーブル絶縁体:オーディオグレードポリエチレン●プラグ:FI-11M-N1(G)●IECコネクター:FI-C15(G)(高伝導素材の純銅の上に24k金メッキ処理)●長さ変更の特注対応可能
(4)【Powerflux NCF-18】●ケーブル導体:α-導体●構成:68本/0.127mm×7×3極、外径2.8mm●端子の電極部:高伝導性を有する純銅にロジウムメッキ●プラグボディ部:特殊素材NCF調合●ケーブル絶縁体:特殊PE(赤、黄、自然色)、外径:5.4mm●ケーブルシース:1→RoHS指令適合カーボンパウダー調合柔軟性PVC(内層)、2→RoHS指令適合柔軟性PVC(外層)、外径16.5mm●シールド:0.12mmα-導体撚り合わせ編組●ケーブル仕上がり外観:ナイロン糸編組、外径約17.5mm●※長さの特注品は別途見積もり
(協力:フルテック)
本記事は『季刊・analog vol.76』からの転載です。