HOME > レビュー > これがJabraの新基準!「Elite 5」はANC/通話/接続性すべてがあまりにハイレベルな完全ワイヤレスだ

PR業界水準を引き上げる、上位クラスに劣らぬ完成度

これがJabraの新基準!「Elite 5」はANC/通話/接続性すべてがあまりにハイレベルな完全ワイヤレスだ

公開日 2022/09/05 06:30 折原一也
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

5段階で調整可能なアクティブノイズキャンセリング機能



Elite 5の目玉機能の一つと呼べるのが、「アクティブノイズキャンセリング(ANC)」だ。

JabraのEliteシリーズは機種によって様々なノイズキャンセリング技術が採用されているのだが、上位機のElite 7 Proでは使用マイクが1基だったのに対し、Elite 5では従来モデル「Elite 85t」と同様に、2基のマイクを使用したハイブリッドANC仕様となっている。

2基のマイクを使用したハイブリッドANCで、強力で効果的なノイズ低減を実現!

ハイブリッドANCとは、イヤホン内側のフィードバックマイクと外側のフィードフォワードマイクの2基を使用し、イヤホン内外の両側面からノイズを除去できる技術だ。これにより、精度の高いノイズキャンセリング効果を実現する。また、ハイブリッドANCではイヤホンの装着位置にあまり影響されず、より幅広い音域のノイズを除去することができる点も大きなメリットといえる。

専用アプリ「Jabra Sound+」から設定を確認してみる。ANC機能はその強度を5段階で調整可能で、外音を取り込む「HearThrough(ヒアスルー)」と「オフ」の3つから選択できる仕様となっている。また、設定から、ANCの効き具合をパーソナライズできる機能も備えられており、個々人にあわせたANC効果を発揮する。

早速自宅でエアコンの音のある状態で確認してみると、ノイズキャンセリング効果が最大の「5」の設定値では、エアコンがパワフルに運転している騒音も完全に抑えるほど、強力な騒音低減を体感できた。

ANCを最大強度「5」設定から、4、3、2、1とレベルを落としていくと、高域の騒音から順に、中域、低域とだんだん残るようになるが、最大値でこれらがすべて消えているというのは、とても優秀である。

屋外に持ち出して電車内でも騒音低減テストをしてみると、電車の走行時の轟音のような低音、そして夏のエアコンの高い騒音までカットし、窓がガタガタと揺れる振動の音が軽やかに聞こえる程度になる。これほどのノイズキャンセリング性能は、ミドルグレードとは思えないレベルの高さだ。

屋外でのテストでも、ミドルグレードとは思えないほどの高いANC効果を実感

ちなみに、外音取り込みのHearThroughも5段階で強度を切り替え可能。取り込み音は最低の1が最も自然な状態で、2から5へと強度を上げると、特に中高域が強調されていく。高強度の設定は、声が聴こえにくい場合のサポートにもなりそうなチューニングだ。

6マイクテクノロジーによる通話性能も優秀



Jabra製品の通話性能の高さは、日本でのブランド認知度を高めた大きな魅力の一つだ。Elite 5では、左右に3基ずつ、合計で6基搭載の「6マイクテクノロジー」仕様を採用している。

マイクに骨伝導センサーを組み合わせたElite 7 Proの技術とは異なるものの、6マイクテクノロジーというのは、業界的にはハイスペックの部類に入る。そんな高いレベルのマイク技術が、Jabraの考えるミドルクラス機に起用されていることに注目したい。

左右に搭載する6基のマイクは、通話中はそのうち片側2基ずつ(左右で合計4基)で音声を拾い、残りの片側1基(左右で2基)で風切り音を除去する仕組みになっている。自宅で実際にZOOMによるビデオ会議で通話音質を確認してみると……やはり、Jabraの通話音質はとても優秀。音声をしっかりと拾って届けてくれる。

ビデオ会議システムで音声通話をテスト。通話音声をしっかりピックアップし、声の低い帯域まで拾い上げて快適に届けてくれる

テスト中に喫茶店のガヤガヤとした騒音をスピーカーで流して騒音下を再現してみても、背景に流れる環境音をほとんど拾わずに、通話音声のみをピックアップ。正確にはデジタル処理で消せなかった音が若干入るものの、周囲が相当うるさい場所でも通話できること間違いナシ。声の低音までしっかり拾い上げるなど、通話音質の実力は十分だ。

次ページ質感までも伝わる高品質なサウンド。広々とした空間表現も魅力

前へ 1 2 3 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE