PR装着感や使い勝手も上々
お手頃価格、しかも良質。ケンウッドの“オープン型”新完全ワイヤレス「KH-CRZ20T」を試す!
イヤホンの形状はシリコンイヤーチップ等を使わない“耳乗せタイプ”。本体がやや大きく見えるかもしれないが、筆者の耳には心地よくフィットした。スティック形状の本体部分を外耳の窪みに固定する装着スタイルなので、頭を激しく振ってもイヤホンが簡単に滑り落ちることはない。イヤホンは片側が約4.1gと軽量。雨や汗にも強い耐性を持つIPX4に相当する防滴仕様だ。屋外でワークアウトしながら音楽を聴きたい場面でとても使い勝手が良かった。
充電ケースの質量は約39g。コンパクトで可搬性にも優れるが、イヤホン単体で最大7.5時間、ケースによる充電を繰り返せば加えて合計で最大22時間のリスニングが楽しめる。
左右イヤホンの側面に内蔵するタッチセンサーリモコンから、ペアリングしたスマホの音楽再生やハンズフリー通話をコントロールできる。音量のアップダウン操作にも対応しているところは、同じオープン構造の左右独立型ワイヤレスイヤホンであるAirPodsに対するアドバンテージだ。タッチセンサーの感度は鋭敏すぎずバランスが良い。
本体に内蔵するマイクはユーザーの声をクリアに、輪郭を滲ませることなくピックアップする。搭載するテクノロジーについて特別な言及はないが、周囲環境のノイズを拾うことなく、話者の声に狙いを定めて送り届ける。ケンウッドが積み上げてきたマイクの音質チューニングの妙技がここにも活きている。イヤホンは左右のどちら側も片耳使用に対応する。
音質チェック:「エントリークラスでは他にあまり類を見ない」実力
音の心臓部として11mm口径のダイナミック型ドライバーを採用する。BluetoothオーディオのコーデックはSBCのみサポートした。今回はiPhone 14 ProにペアリングしてApple Musicの音源を試聴した。