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PRすべてのサウンドバーを過去にする独自システム

音で満たされる劇場体験を自宅で!JBLサウンドバー「BAR 1000」なら“最高峰シネマ”が再現できる

公開日 2022/12/03 07:00 折原一也
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JBLの考える映画体験がそのまま家庭に届く



前置きが長くなってしまったが、ここからがBAR 1000の実機レビューだ。まずは脱着式ワイヤレスサラウンドスピーカーのギミックを使わずに、通常のサウンドバー状態で地デジの音声を流してみたのだが……実はこの時点で結構スピーカーとしての音がいい。出演者の声に若干の鮮やかさがあり、画面の奥にまで空間を感じる透明感あるサウンドだ。

そして本番はワイヤレスサラウンドスピーカーを分離し、サラウンド位置にセットした状態。キャリブレーションではテストトーンが正面、左、右から流れ、すぐに部屋の設置環境に応じた音響が整えられる。

ワイヤレスサラウンドスピーカー分離時のデザインに配慮した付属品としてマグネット式のカバーも同梱する

Ultra HD Blu-ray版『ボヘミアン・ラプソディ』のラスト、ウェンブリー・スタジアムのライブシーンを流し始めると……空間表現の凄さにぶったまげた。演奏が始まる直前、満員の観客の歓声が広がっていき、試聴室の隅々にまで拡張されるのだ。「これはやばいサウンドバーが来た」と、瞬時に悟ってしまう。演奏が始まると、フロント方向からはエネルギッシュで情熱的な歌声と共に、ギター、ベース、ドラムもしっかりと存在感を発揮。そしてその音が、テレビ画面からではなくもっと奥行きを持って聴こえてくる。

地上波、UltraHD Blu-ray、ストリーミングなど様々なソースで試聴を実施

そして、やはり驚くべきは歓声による音の広がりだ。完全に背後まで回り込む上に、その音の密度感が凄い。サラウンドも含めて音の抜ける隙間がないのだ。リアルスピーカーを用いた7.1.4chサラウンドという意味を改めて実感してしまった。

低音については、日本の家庭では出過ぎる心配もあるが、BAR 1000ではサブウーファーをレベル1~5で切り替え可能。実際に試してみると意外にも爆音系の重低音にはなっておらず、ユーザー個々の近隣環境の差などにもよるだろうが、最大のレベル5にしても日本の家庭でも実用できそうな水準に収まる。

続いて試聴したのは『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』。ニューヨークに所在する屋敷を訪ね、ピーターが「広く知れ渡った自身の素性を世界中の人々から消してくれ」とドクター・ストレンジに頼みこみ、世界中の人々からスパイダーマンの記憶を消し去る魔術を発動するシーンだ。

まず雪の降る屋敷を訪れたシーンの時点からして、作中で描かれる広い音空間をBAR 1000がしっかり表現。試聴室の広さを超えた音場だ。そしてドクター・ストレンジによる魔術が発動すると、上下にブレながら空間を輪のように回っていく魔術の効果音が、完全に背後まで回り込みながら、観ているこちらの体を揺さぶってくる。

やはりこの作品でも特に驚いたのは、背後まで音が回り込むサラウンド方向の音の密度感。BAR 1000は一般的なサウンドバーのようにバーチャルでのサラウンドを知覚しているのではなく、実際に背後にも音が存在する。サウンドバーでありながらもリアルスピーカーを用いるマルチチャンネル再生の実力を存分に理解させられる。

リアルスピーカーを用いたマルチチャンネル再生の実力を存分に味わうことが出来た

ブランドが追求するシネマサウンドの真髄を味わえるサウンドバー



JBLのBAR 1000を体験してみて、これはもうすべてのサウンドバーを過去のものにするような完成度であると思わされた。やはりと呼ぶべきか、ビームフォーミングスピーカーと脱着式ワイヤレスサラウンドスピーカーによる7.1.4chの完全ワイヤレスサラウンドシステムという技術構成が、すべての面で正しく機能して映画音響の再現性を高めている。

さて本記事のテーマとして、BAR 1000は音質全振りの映画館、イオンシネマ新利府の4番スクリーン “ULTIRA” に迫れているのか?というと……さすがに本物の映画館(その中でも最上級に音がいい映画館)ほどではないが、聴き比べるとJBLが追求しているシネマサウンドの基準の一貫性がよくわかる。

具体的には、透明感があり空間に浮かぶような台詞の再現性、そしてサラウンドの密度感を重視していること。真後ろや高さ方向の再現ができるところもすごいのだが、映画音響はタイトな方向感、位置感の再現のみならず、空間を音で満たすという思想が貫かれているのだ。これをサウンドバーで実現してくれるという点に、大きな魅力がある。

JBLが理想とするシネマサウンドを家庭に届ける7.1.4chの完全ワイヤレスサラウンドシステム。そのサウンドを体験して改めて、大ヒットするべきサウンドバーであると断言したい。

(提供:ハーマンインターナショナル)
(取材協力:イオンシネマ新利府)

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