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ティグロンの音質ノウハウを全投入!戦略RCAケーブル「MS-DR20」を4人の審査員がチェック

公開日 2022/12/06 06:35 福田雅光/井上千岳/炭山アキラ/林 正儀
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広いレンジに渡ってレスポンスが乱れず、滑らかで品位の高い再現性(井上)



ディップフォーミングによる初のモデルDFシリーズの後継機種で、マグネシウム・シールドに加えマグネシウム・スペーサー「D-REN Pro」の制振技術を応用したシースも採用。特殊PVC絶縁を施した3芯構造としている。

またバーンイン技術H.S.E.Grandeトリートメントも適用し、スタンダード・モデルとしては破格の構成と処理を備えた仕上がりである。なおRCAタイプとXLRバランス・タイプの双方が用意されているが、価格は共通する。

歪みを感じさせることのないゆったりとした出方で、広いレンジにわたってレスポンスが乱れない。音色も無色透明と言ってよく、伸びやかで当たりが滑らかだ。品位の高い再現性である。

解像度や品位をしっかりと確保。解放感ある見事なチューニング(炭山)



ティグロンが世界の最高峰を目指して構築している2000シリーズとは別ラインで、同社の薄型インシュレーターD-REN Proの技術を生かした防振シースを持つインターコネクトケーブルが誕生した。

芯線はDF-OFCの3芯構成で、RCAは高品位のKLEIバレットプラグ、XLRは高信頼のノイトリック製プラグが用いられている。試聴時は全神経を集中して音を聴くのだが、このケーブルは音が出た途端、まるで両肩の重い荷を下ろしたかのような解放感とリラックスした雰囲気に包まれた。

そうはいっても立ち上がりや微小域を鈍らせた演出ではなく、解像度や品位をしっかりと確保した上で、張り詰めた糸をわずかに緩めた、そんな感じだ。見事なチューニングである。

ティグロンの入門機に最適。S/Nとリアルな音場感を追求(林)



スタンダードクラスでありながら、最高峰2000シリーズの技術を惜しみなく投入。振動やノイズ対策したD-RENシースを採用したインターコネクトケーブルだ。ティグロンのノウハウが隅々まで行き渡り、導体はディップフォーミングOFCの3芯。シールドにはマグネシウムシールド、外シースはD-RENシース。さらにH.S.E.Grandeトリートメントと至れり尽せりである。

その音は明らかに上位に太刀打ちできるものだ。S/Nが良くてクセがなくリアルな音場感を追求。情報量感や解像度は高いのだが、これみよがしなところのない自然体。音調には立体感や空気のような軽さ、柔らかさを感じるし、「レクイエム」などを聴けば泣きたいような静けさと安息があるのだ。ティグロンのサウンドの入門機に最適だと思われる逸品だ。

(提供:ティグロン)

本記事は『季刊・Audio Accessory vol.187』からの転載です。

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