高い制振性で安定のCDリッピング！ さらに進化したパイオニア最新BDドライブ「BDR-XS08MB-S」を試す

既存の製品との違いは、オーディオCDのリッピングと高音質再生を視野に入れた専用設計を導入していることにあり、同社のBDドライブのなかでは上位の位置付けとなる。オーディオ機器の開発で培ったノウハウを投入することで、再生時の制振性能を高め、静音動作を実現したとされている。もちろん、光ディスクへの記録時の精度向上にも効果があるとのことなので、従来機からどのような進化を遂げているのか興味を引かれる。

本機の特徴として、振動対策の目玉でもある、上下振動を2割抑えるとするアルミ削り出しのインシュレーターが用意されている。横置きで使用する場合に効果を発揮するというもので、形状はより高い制振効果を発揮するという丸いドーナツ型のクッションを採用している。

最初から本体に付いているものではなく、付属のガイドを活用しながら自分の手でドライブ底面に貼り付けるという仕組みだ。厚さ18mmのスリムな本体の利便性を損なわないよう、インシュレーターの厚みも抑えられているが、ポータブルタイプのドライブ用としては本格的な作りだ。詳しくは、実際にリッピングを行ったあとに紹介することにしよう。

■デザイン一新で高級感ある外装／高精度読み取り技術「PureRead4+」

実際に手に取ってみると、マット状のラバーコーティングを施した外装に高級感があり、プレミアム感をたたえている。塗料には、上質な武蔵塗料のものを使用しているとのこと。本体デザインも、動作状態を示すLEDが追加されるなど従来機から一新されている。

パイオニアおなじみの技術、読み取りのアルゴリズムを制御してデータ補間の発生を抑える「PureRead」だが、本機にはその進化形である「PureRead4+」が搭載。同社の光学ドライブと併用することで、ディスクの状態に応じて最適な読み取り条件を適用し、精度の高い読み取りを実現する。また、リッピング時だけでなく再生時にも活用できる「Realtime PureRead」もサポート。CDデータの正確な読み取りと高忠実再生にこだわる音楽ファンにとって、なんとも心強い味方になる技術だ。