PRアルミ削り出しインシュレーターの有り無しでチェック
高い制振性で安定のCDリッピング! さらに進化したパイオニア最新BDドライブ「BDR-XS08MB-S」を試す
パソコンとの接続は付属のUSB Type-Cケーブルを使用し、電源アダプター(別売「DCA-003」)は原則不要。Android端末と接続してのCDリッピングも可能で、その際にはAndroidアプリ「Wireless Hi-Res Player〜Stellanova〜」と、ドライブ本体の電源供給のための電源アダプターが必要となる。ちなみに筆者の経験上、リッピング時にはUSBハブを介さず、パソコンと直接接続することをお薦めする。なお、USB Type-CとUSB Type-Aの接続ケーブルも付属している。
■気になるリッピング・制振性能を、インシュレーター有り無しでチェック!
まずは、インシュレーター無しの状態で再生とリッピングを試してみる。付属のユーティリティで「アドバンスド静音機能」をオンにした状態で再生、リッピングを行ったところ、再生時はほぼ無音だが、ドライブに手を触れると周期の長い振動が僅かに伝わってくる。
リッピング時は振動が増えて動作音も大きくなるが、ポータブルタイプのドライブとしてはかなり静かな方だ。振動を吸収するクッション材をドライブ内部に貼り込むことによって、耳障りな高音域の動作ノイズを抑えているようで、同じくスロットローディング方式の以前のポータブルドライブと比べて明らかに静かになっている。
次に、底面に丸型の付属インシュレーターを貼り込み、デスクの上で再生とリッピングを行う。再生時の低周波の揺れはほぼ一掃され、動作音は耳をドライブに近付けなければほぼ聞こえないレベルまで低下。リッピング時の振動も、体感的には2〜3割ほど減った印象があり、確実な制振効果を実感することができた。
丸型のインシュレーターと紹介したが、アルミ削り出し材と制振材を組み合わせたような2層構造になっていて、素材と形状に工夫を凝らしたことがうかがえる。下面のリング状の部分は滑りにくいマット状なので、CDをローディングする際にドライブが動いてしまうこともなく、取り出すときの動作も非常にスムーズで安定している。