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“大きい方のHomePod” の進化した点とは?

第2世代「HomePod」レビュー!新旧モデルを比較試聴してみた

公開日 2023/01/31 23:00 山本 敦
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■フラットになった天面デザイン。iPhoneからのハンドオフにも対応



続いて、第2世代HomePodのオーディオ性能について検証する。まず初めに、新旧モデル間で変更された点から振り返っていこう。

外観の違いについては、本体の背丈は4mmほどコンパクトになり、天面のTouchサーフェスをHomePod miniと同じフラットな形状としている。初代HomePodの「スペースグレイ」に対して、第2世代機の「ミッドナイト」はやや青みがかった黒系の色彩だ。Apple WatchやiPhone、MacBook Airのミッドナイトほど「青い」感じはしない。

左が初代HomePod(スペースグレイ)。第2世代HomePodは天面のデザインがHomePod miniと同じになった

内部のスピーカーユニットは、構成が少し変更されている。中高域は複数のビームフォーミングトゥイーターによるアレイシステム、低域は1基のウーファーでまかなう基本構成は一緒だが、第2世代のHomePodはトゥイーターの数が7基から5基になった。音声コマンドの「Hey Siri」を常時待機したり、低音域の調整にも活躍するマイクアレイも数が6基から4基になっている。

5基のビームフォーミングトゥイーターによるアレイシステムを内蔵。ウーファーは初代のHomePodから変更されていないようだ

スピーカーシステムの駆動、センサーとソフトウェアを活用する自動調整機能「室内検知テクノロジー」などを正確かつリアルタイムに動かすため、アップル独自設計のSiP(システムチップ)である「S7」を内蔵。Apple Watch Series 7が搭載するチップだ。なお、初代HomePodはiPhone 6シリーズと同じA8チップを内蔵していた。

HomePodが置いた場所のアコースティック環境を検知。サウンドを自動で最適化する

音声操作に対する速度と正確さは、文句なしに良い。設置環境や使い方にもよるので、一概に比べることは難しいが、Siriの音声操作に対するレスポンスはiPhone 14 Proよりも、Apple Watchのそれに近い感じがする。

音楽再生中に声で話しかけた際でも、コマンドを賢く聞きわける。マイクの感度も良い。少し離れた隣室から話しかけても、Siriが小気味よく応答する。新旧世代間で内蔵マイクの数が減ったことも、影響はないとみていいだろう。

第2世代HomePodは電源ケーブルが着脱可能になった

初代HomePodでは、発売後のソフトウェアアップデートで追加されたApple Musicの空間オーディオ/ロスレス再生だが、今回の第2世代HomePodでは出荷時から対応してくれる。

さらに、UWB(超広帯域無線通信)により、U1チップ搭載のiPhoneからのハンドオフにも対応した。HomePod miniが先にサポートした機能で、iPhoneを近づけると再生中の音楽、インターネットラジオ、ポッドキャストのサウンドをHomePodにバトンタッチして続きが聴ける。

UWBに対応したことでiPhoneからのハンドオフが使える

Apple MusicはSiriによる音声検索・再生に対応しているが、Amazon MusicやSpotify、YouTubeなど他社製アプリのオーディオは、iPhoneで再生をスタートして、ハンドオフでHomePodによるAirPlay再生に引き継ぐと操作がスムーズに行える。

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