PR新オーディオ技術による音質面も注目
“着けていることを忘れる”装着感!Shokz初の完全ワイヤレス「OpenFit」は抜かりない完成度のオープンイヤー型
■“着けていることを忘れる”装着感! 低域も存在感たっぷり
それでは、実際にOpenFitを着けてみての装着・音質インプレッションといこう。まずは本機を屋外へ持ち出す前に、しばらく屋内で利用してみることにした。そうすることで、環境ノイズがない状態の音質がわかるし、長時間装着したままでどう感じるかが把握できるからだ。
その結果、音楽アプリのプレイリストがいつの間にか終了し無音状態になるまで、装着したことをすっかり忘れてしまっている自分がいた。大きな理由はやはり約8.3gというその軽さ。羽のようとまでは言わないまでも、2時間、3時間装着し続けても耳が痛くならない。装着してから30分くらいは若干の異物感を覚えていたものの、なにかの拍子に気がそれると、そのまま存在は意識の外となった。
“忘れてしまうほどの軽さ”は、ズレないことの裏返しでもある。ヘッドホンでいうところの側圧、表皮方向への圧力はほとんどなく、存在を意識したときに耳周りの異物感を思い出す程度で、部屋の中を歩いたり首を回したりしても位置に変化はない。
音質面も洗練されている。「DirectPitch™」の効果だろうか、低域から中高域にかけての量感はバランスが良好。また腹に響くような重低音とまではいかないものの、チャーリー・ヘイデン&パット・メセニーの『ミズーリの空高く』ではヘイデンの、ウェザーリポートの『ヘビーウェザー』ではパストリアスの、縦横無尽に暴れ回るベースが楽しめる。オープンイヤー/開放型イヤホンでは、ベースやバスドラムの存在感が希薄になりがちだが、OpenFitはそうではない。この点は、低周波強調アルゴリズム「OpenBass™」の効果といえそうだ。
音漏れ対策もまた然り。オープンイヤータイプのイヤホンではあるが、よほど近づかないかぎり気づきにくい程度に音漏れが抑えられている。筆者が陣取るソファー近くから家人に確認してもらったところ、「音漏れがないわけではないけれど、ほとんど気になるレベルではない」そうだ。
装着感と音質、音漏れのレベルを確認したところで、日課のランニングにOpenFitを持ち出してみた。ひとしきり走り回ったが、やはり装着のズレは気にならない、というよりほとんど感じられない。途中で交通量の多い道路を横断したが、散歩する人の話し声にも、クルマの走行音にも気付くことができた。それでいて音圧も充分で、オープンイヤータイプにありがちな「限界まで上げてもまだ音量不足」ということはない。
帰宅して試用レポートをまとめようかと考えたとき、家人からスマートフォンに着信が。そのままOpenFitの内蔵マイクで通話したところ、AIコールノイズキャンセリングの効果か、結構大きいはずの周囲の雑音は気にならなかった。
ながら聴きにエクササイズ、音声通話と全方向に抜かりなく洗練された装着感を備えるブランド初の完全ワイヤレス「OpenFit」。本機は「Shokzといえば骨伝導」という先入観を、軽く打ち破る完成度のオープンイヤー型完全ワイヤレスイヤホンといえるだろう。
(協力 : Shokz)