PR使いこなすほど魅力が深まる実力派4機種
Shure有線イヤホンの魅力を再発見!「AONIC 3/4/5」「SE846 第2世代」使いこなしガイド
【AONIC 3】使いこなしポイント「イエロー・フォームを装着せよ!」
AONIC 3は、以前に開発サイドから「往年の名機『E4c』を意識して作り上げた(マット・エングストローム氏)」という話があったので、E4cと同じイエロー・フォームイヤーパッド(スポンジ然とした素材の古くからあるイヤピ)を試しつつ、E4cの実機を用意してもらい、聴き比べも行ってみた。
断言しよう、AONIC 3は絶対、イエロー・フォームイヤーパッドで聴いたほうが楽しい。帯域バランスのよさでは付属のフォームイヤーパッド(低反発タイプのイヤーパッド)の方が良いが、イエロー・フォームイヤーパッドに変えると高域が存在感を増し、伸びやかな表現の清々しいサウンドに変化する。
しかも、音質面でE4cを凌駕しており、荒さのない丁寧な中高域表現で聴き心地もよい。もちろん、音数では上位モデルに敵わないが、リスニング用途としてはとても魅力あるサウンドと感じた。思わぬ再発見だ。普段聴きや屋外での利用など、幅広いシチュエーションで楽しみたい。
【AONIC 4】使いこなしポイント「ボーカルが聴きどころ!」
AONIC 4は「2つのドライバーが溶け合ったサウンド」がいかなるものか、他社モデルと比較できるように、編集部で実際にイヤホンの周波数特性データを計測してもらった。
結果、AONIC 4は他社と比較すると、ハイブリッド型ながらドンシャリすぎない「ありそうでなかったキャラクター」だということがわかった。低域から中高域まで非常になめらかな曲線で、高域に暴れも少ない。さらに7 - 8kHzあたりで少々減衰、15kHz前後でもう一段減衰する特性は、フラグシップであるSE846に近い傾向でもある。
技術的に攻めたイヤホンなので意外に思われるかもしれないが、AONICシリーズ3モデルのなかではいちばん懐の深い、王道といえるサウンドかもしれない。ハイブリッド型だ、という先入観なしに聴いてみてほしい。
実際の音色もハイブリッド構成のイヤホンとしてはとても一体感のあるサウンドに仕上げられている。量感と締まりのある低域が下支えする「ボーカル」が聴きどころで、男性の声も女性の声もとても魅力的だ。ぜひ重点的に聴いていただきたい。
【AONIC 5】使いこなしポイント「ノズルインサートで音色を好みに!」
AONIC 5はノズルインサートの交換によって、積極的に音を変えられる楽しさがいい。「バランス」だと「SE535」愛好家にとって違和感のない、名盤からハードロック、Jロックまであらゆるロックファンを魅了する、疾走感のあるエネルギッシュなサウンドを存分に楽しめる。
「ウォーム」はEDM系の現代的な楽曲にぴったり、「ブライト」は意外にもクラシックとの相性がよろしかったりする。マルチBAの新たなる可能性を追求する「遊べるイヤホン」として使い倒すのがお薦めだ。
【SE846(第2世代)】使いこなしポイント「最強クラスの完全ワイヤレスを!」
そして最後に、フラグシップ機「SE846(第2世代)」も聴いてみた。身も蓋もない話だが、予算が許すのなら、こちらを購入するのが最も幸せであることは間違いない。Shureの高遮音性イヤホンは、きちんとラインアップどおり、最上位が最良だからだ。
3ウェイ4ドライバーによるマルチBA構成は、解像感やディテール表現、メリハリやキレのよさにおいて圧倒的。また、金属プレート10枚を貼り合わせて10cm強の音響経路を作り上げたローパスフィルターが生み出す低音は、迫力と質感の高さを見事に両立し、マルチBAイヤホンとしては格別の表現力を味わえる。
そのうえノズルインサート交換で、好みの音色も追求できる。本機を「RMCE-TW2」と組み合わせれば、遮音性の高さでノイズキャンセリング効果も万全。音質面において最強クラスの完全ワイヤレスイヤホンができあがる。
音質の確かさに加えて、長きにわたって安心して使えて遊べる、Shureの高遮音性イヤホン。これを機会に、自分にとってベストな有線イヤホンをコレクションに加えてみてはいかがだろうか。
(提供:Shure Japan)
※この記事は、「プレミアムヘッドホンガイドマガジン Vol.20 2023 SUMMER」所収の記事を、ウェブ用に再編集したものです