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PRバーチャルサラウンド「THX Spatial Audio」で音が自然に広がる

音の良さとド迫力に驚いた、「Razer Nommo V2 Pro」はエンタメ全般を楽しめる2.1chゲーミングスピーカー!

公開日 2023/06/28 06:30 折原 一也
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続いてエンタメ目的でもNommo V2 Proを活用してみよう。Netflixで5.1chで配信中の『トップガン マーヴェリック』を視聴すると……あまりのド迫力に驚いた。映画冒頭の空母甲板で行き来するシーン、空間を満たす重低音のボリューム感、離陸時のキレある音の移動感。27型のPCモニターの画面サイズを余裕で超えるスケールが出るし、ジェットエンジンが点火する轟音も破綻なく鳴る。音空間は耳のやや手前までは回るので、PCモニターを前にした際の臨場感としては十分すぎる。Nommo V2 Proを映画視聴用目当てで導入するのは正直アリだ。

■ゲームプレイでも「THX Spatial Audio」が聞き取りやすく臨場感バツグン



それではNommo V2 Proでゲームプレイを体験してみよう。まず筆者が選んだのは人気アクションRPG『原神』。PC版クライアントがサラウンドに対応しているだけでなく、発売時から「THXゲームプロファイル」が提供されており、本作のサウンド用に調整されたEQが使用できる。

実際に『原神』をプレイしてみると……PCスピーカーによる迫力志向のサラウンドのイメージを覆す、かなり音質志向のサラウンドだ。ステレオと比べて音空間の広がりが大きくなるのは言うまでもないが、音の響きに頼らない、声優のボイスの音のクリアさ、そして作品の売りの一つである(?)音楽が遠くに広がる空間の作りの上手さに驚く。

続いて人気シューティング『Apex Legends』をプレイすると……やはり音の定位感の再現がとても優秀。対戦型ゲームだけに気になるのは音の定位がどれだけ再現できるかだが、前方や横の位置感は距離含めてほぼ把握できる。後ろ方向は回らないが前方とは異なる鳴りで位置把握も可能だ。

ちなみにRazerでは、Razer Synapseとは別に「THX Spatial Audio」という有料アプリも用意している。基本的にはRazer Synapseに非対応の、他ブランド製品などでもTHX Spatial Audioを利用するためのアプリだが、プレイするゲームや視聴するアプリごとにステレオ/THX Spatial Audioを自動で切り替えたり、対応ゲームでは “THX 環境モード” “THX 競技モード” というサウンドセッティングを切り替えることができ、試してみると面白い。

「THX Spatial Audio」は、「Razer Synapse」非対応製品や他ブランド製品向けの有料アプリ。ただ、視聴アプリ単位でのステレオ/THX Spatial Audio切り替えや、THXゲームサウンドといった本アプリならではの機能もある

例えば『原神』だと、“THX 環境モード”に切り変えることでよりダイナミックに空間を作るようになる。『Apex Legends』だと、“THX 環境モード”は音の空間重視になり、“THX 競技モード” は足音など高音を強調しつつ低音をカットした。

Nommo V2 Proを音楽、映画視聴、そしてPCゲーミングとテストしてみると、2.1chスピーカーとして質のよいサウンドと、THX Spatial Audioといったトータルの完成度の高さ。「Razer Chroma RGB」も対応でゲーミング環境への対応も完璧。

“ゲーミングスピーカー”と銘打ってはいるが、音楽や映画なども手軽に立体音響で楽しめる、エンタメ全般で活躍するスピーカーだ

Nommo V2 Pro一番のターゲットはPCゲーマーではあるが、デスクトップ周りでサラウンドも含むオールインワンの環境としてゲーマー以外も購入していい優秀モデルだ。
(企画協力:Razer)

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