PRプロが認めた高音質
アートを感じさせるヘッドホンアンプ、SPL「Phonitor xe」の魅力に迫る
芸術性も疎かにしない、ドイツが誇るプロフェッショナルブランド「SPL」。オーディオ評論家から支持され、VGPアワードで連続金賞を獲得しているヘッドホンアンプの定番「Phonitor」シリーズの上位機「Phonitor xe」の魅力に迫る。
ドイツのデュッセルドルフ近郊、ニーダークリュテンに本社を構えるSPLは、1983年の設立以来40年以上の歴史を持つオーディオメーカーだ。主にスタジオ向けプロ用機器のジャンルで高い評価を得ているが、近年はヘッドホンアンプやDAC、パワーアンプなど、オーディオ愛好家向けの製品もラインナップ。多角的に展開している。ちなみに、すべての製品がドイツ本社の工場で生産され、徹底したクオリティコントロールを行うことで、高い品質の製品を作り上げていたりもする。
SPLにとって、代表作といえるのがヘッドホンアンプ “Phonitor” シリーズだ。HeadphoneとMonitorを掛け合わせた造語で、音質も機能もかなりのこだわりが盛り込まれている。「Phonitor x」「Phonitor se」は5期連続でVGPアワードの金賞に輝くほど、日本国内でも「定番」となりつつある。
そんなSPLのヘッドホンアンプ上位機Phonitor xeの本格導入がスタートした。デザイン的にはPhonitor xと同様にVUメーターを配しつつも、SPLらしい機能的かつ上品な印象を持つ。DAC搭載/非搭載のバリエーションを用意しているが、注目すべきなのはDAC搭載モデルだ。DACチップにAKM製「AK4490」を採用、768kHz/32bit、DSD256までのハイレゾ音源に対応しているほか、後述するSPL独自のローパスフィルター「DLP120」を内蔵しているからだ。
スタンダードモデルPhonitor xと異なるのは、プリアンプにまつわる部分だ。Phonitor xeではスピーカー出力(XLRとRCAの2系統)やアンプ用の電源連動端子が廃されている。つまり、ヘッドホンアンプ単体としての用途で、よりSPLらしいサウンドを追求するなら「xe」、アクティブスピーカーなど手持ちのオーディオシステムに組み込める汎用性の高さなら「x」が優位といえるだろう。
さて、Phonitorシリーズに欠かせない技術といえば「120Vテクノロジー」だ。もちろんPhonitor xeにも搭載されている。アナログ回路を一般的なディスクリートアンプの2倍、半導体オペアンプの4倍にあたる±60Vのハイボルテージで動作させるシステムだ。回路への供給電圧を高めることで、ダイナミックレンジの拡大や歪み/ノイズの抑制を実現している。
さらにPhonitor xeでは「DLP120」という「120Vテクノロジー」で動作するローパスフィルターも搭載されている。PhonitorシリーズのDAC搭載モデルとして唯一、DACチップ内のローパスフィルターを利用しないため音質面で更なる優位性を確保しているという。
もうひとつ「Phonitorマトリックス」機能も健在だ。ヘッドホンでありながらもスピーカーで聴いているかのような音場表現を実現するこちらの機能、いわゆる疑似ステレオ音場を生み出す仕組みなのだが、本機ではクロスフィード(逆チャンネルの音の効かせ方)を6段階、アングル(疑似スピーカーの角度)を55度までの4段階に設定できるため、好みや音源に合わせて調整できる。実際、ヘッドホンなのにスピーカーの音を聴いているような自然な音場を作り上げてくれるので、長時間リスニングなどの際に積極的に活用したいと思わせる。
■“より”ピュアな音色が味わえる上位機「Phonitor xe」
ドイツのデュッセルドルフ近郊、ニーダークリュテンに本社を構えるSPLは、1983年の設立以来40年以上の歴史を持つオーディオメーカーだ。主にスタジオ向けプロ用機器のジャンルで高い評価を得ているが、近年はヘッドホンアンプやDAC、パワーアンプなど、オーディオ愛好家向けの製品もラインナップ。多角的に展開している。ちなみに、すべての製品がドイツ本社の工場で生産され、徹底したクオリティコントロールを行うことで、高い品質の製品を作り上げていたりもする。
SPLにとって、代表作といえるのがヘッドホンアンプ “Phonitor” シリーズだ。HeadphoneとMonitorを掛け合わせた造語で、音質も機能もかなりのこだわりが盛り込まれている。「Phonitor x」「Phonitor se」は5期連続でVGPアワードの金賞に輝くほど、日本国内でも「定番」となりつつある。
そんなSPLのヘッドホンアンプ上位機Phonitor xeの本格導入がスタートした。デザイン的にはPhonitor xと同様にVUメーターを配しつつも、SPLらしい機能的かつ上品な印象を持つ。DAC搭載/非搭載のバリエーションを用意しているが、注目すべきなのはDAC搭載モデルだ。DACチップにAKM製「AK4490」を採用、768kHz/32bit、DSD256までのハイレゾ音源に対応しているほか、後述するSPL独自のローパスフィルター「DLP120」を内蔵しているからだ。
スタンダードモデルPhonitor xと異なるのは、プリアンプにまつわる部分だ。Phonitor xeではスピーカー出力(XLRとRCAの2系統)やアンプ用の電源連動端子が廃されている。つまり、ヘッドホンアンプ単体としての用途で、よりSPLらしいサウンドを追求するなら「xe」、アクティブスピーカーなど手持ちのオーディオシステムに組み込める汎用性の高さなら「x」が優位といえるだろう。
■SPLのサウンドを支える3つの独自技術
さて、Phonitorシリーズに欠かせない技術といえば「120Vテクノロジー」だ。もちろんPhonitor xeにも搭載されている。アナログ回路を一般的なディスクリートアンプの2倍、半導体オペアンプの4倍にあたる±60Vのハイボルテージで動作させるシステムだ。回路への供給電圧を高めることで、ダイナミックレンジの拡大や歪み/ノイズの抑制を実現している。
さらにPhonitor xeでは「DLP120」という「120Vテクノロジー」で動作するローパスフィルターも搭載されている。PhonitorシリーズのDAC搭載モデルとして唯一、DACチップ内のローパスフィルターを利用しないため音質面で更なる優位性を確保しているという。
もうひとつ「Phonitorマトリックス」機能も健在だ。ヘッドホンでありながらもスピーカーで聴いているかのような音場表現を実現するこちらの機能、いわゆる疑似ステレオ音場を生み出す仕組みなのだが、本機ではクロスフィード(逆チャンネルの音の効かせ方)を6段階、アングル(疑似スピーカーの角度)を55度までの4段階に設定できるため、好みや音源に合わせて調整できる。実際、ヘッドホンなのにスピーカーの音を聴いているような自然な音場を作り上げてくれるので、長時間リスニングなどの際に積極的に活用したいと思わせる。
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