PR“初めてのULTRASONEに最適”な手頃さも魅力
J-POPからクラシックまで好相性!ULTRASONE「Signature PURE」は“聴き応え抜群”のエントリーヘッドホンだ
外観の基本デザインは、Signature PULSEとほぼ同じ。スイーベル機構を持ち、ハウジングが外側を向いてくれるDJユース前提の使い勝手は変わらずだ。とはいえ、スウェード生地で厚みのあるイヤーパッドやヘッドバンド、約294g(ケーブル含まず)とさらに軽量化されている点や、ブラックで統一されたカラーコーディネイトなど、DJユース時の使い勝手に配慮した改良を中心に、いくつかの変更が施されている。
装着感をチェックしてみると、感触は悪くない。厚手のイヤーパッドによるものか、Signature DJと比べると側圧が少し高めだが、ヘッドバンド部も厚手のおかげか収まりは良く、また耳の下側などもしっかり塞ぐ密閉度の高さによって、遮音性も良好だ。
着脱式のケーブルは2mのカールタイプのみとなり、ストレートケーブルは省かれたが、その代わりに6.3mm変換プラグが付属する。ちなみに、ヘッドホン側の端子はSignature PULSE等と同じ2.5mm 3極を装備。互換性があるため、ストレートケーブルが欲しい方は純正品をはじめ別売のアイテムを求めればよいだろう。
収納ケースはソフトタイプに変更されているが、前後に厚手の素材が採用されるなど製品保護への配慮が伺える。このように付属品については、確かにコストが優先されている点もあるのだろうが、本体に関してはそう変わらず、各種性能が最新仕様にブラッシュアップされていることから興味は尽きない。かなりのお買い得モデルとして仕立てられているのは確かだ。
■より自然なサウンドへと変化した “最適なSignatureサウンド”
続いて、肝心のサウンドについてチェックする。今回の試聴では、比較のためにSignature DJと、仕様の近いSignature PULSEの2機も用意してもらった。ポータブルアンプには、Signatureシリーズとの相性も考慮して、据置型に勝るとも劣らない良出力を備えるAstell&Kern「AK PA10」を使用する。
試聴してみると、量感の高い低域を持ちつつも、中高域が聴きやすい絶妙なバランスに纏め上げられている。端的な表現をすれば、Signature DJは高音質ドンシャリ、Signature PULSEはSignature DJと同じテイストの低域に、聴き心地のよい中高域を組み合わせたイメージ。そして今回のSignature PUREでは、そういったテイストを受け継ぎつつも、低域と中域の分離をおさえたより自然なサウンドへと変化している。
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