PR“初めてのULTRASONEに最適”な手頃さも魅力
J-POPからクラシックまで好相性!ULTRASONE「Signature PURE」は“聴き応え抜群”のエントリーヘッドホンだ
特に低域はピークをさらに低めたのか、無駄に目立たず、それでいてヘビィなサウンドを聴かせてくれる。従来から低域のフォーカス感はよいが、ピークの変更でさらにノリのよいリズミカルな表現に生まれ変わっている。ボーカルなどの中域もマスクされることなくしっかり届いてくれるので、J-POPも充分楽しく聴ける。
意外だったのが、クラシックとの相性がまずまず良好なこと。特にフルオーケストラなどは、ダイナミックな表現の迫力満点な演奏を楽しませてくれた。解像感は価格の違いもあってか、Signature PULSEにやや劣る印象ではあるが、雑味が少なく丁寧な表現をしてくれるためそれほど気にならない。聴き続けているうちにこれが最適な “Signature” とさえ思えてくる、纏まりの良いサウンドだった。
最後に、ちょっとした余興をひとつ。Signature PUREはかなり厚手なイヤーパッドを付属しているので、こちらを一般的な厚みの市販品に替えてみるとどうなるか?を試してみた。使用したのはYAXI「FIX 90」。柔らかいプロテインレザーの表皮と低反発ウレタンを採用するモデルだ。
内穴が楕円形となっているため、柔らかい表皮と合わせて装着感は良好だ。耳までの距離が短くなったこともあり、音のダイレクト感が高まっている。キレのよさが高まる代わりに、やや粗さの感じられる表現となるため、付け替えるかどうかは好み次第と言ったところだろう。
近年YAXIが得意としているアルカンターラ素材のスペシャル版だと、そういった難点が払拭できる可能性はありそうなので、今後はそういった展開にも期待したい。
Signature PUREは、J-POPなどの現代音楽はもちろん、クラシック音楽にもピッタリの相性を持つ、聴き応えのあるサウンドを持ち合わせていた。Signatureシリーズとしては非常にお手頃といえる価格でもある本製品は、「初めてのULTRASONEヘッドホン」として最適な存在といえるだろう。
(協力:アユート)