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PR 「手軽さと音質を見事に両立する一台」

ビクター「EX-DM10」レビュー。伝統の“ウッドコーン”搭載機はインテリアにも馴染む「紛れもない本物」だ

公開日 2023/11/09 12:00 土方久明
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はじめに机の上に置いてみると、まずその美しいデザインが気に入った。明るい色調のライトウッド仕上げで、スピーカーユニットはもう少し濃い木目を採用している。

インテリアに興味がある方ならわかっていただけると思うが、色彩の違う2種類の木目が1筐体に組み合わされると品位が上がる。さらにスピーカーユニット周りと操作/表示部は艶を抑えたフラットブラックで、モノとしての存在感が高い。

天面にはブランドのトレードマークである“犬のマーク”が印刷されている

また、改めて本体サイズがコンパクトなことに感心した。横幅335mm×高さ115mm×奥行き191mmで、幅450mmのEX-D6と比べても大幅なサイズダウンを達成している、このサイズ感であれば、リビングから寝室、書斎の机の上まで様々な場所に設置できる。しかも上述したデザインの良さがあるのでインテリアを壊さない。

再生ソースは、Bluetooth(圧縮フォーマットながら最大48kHz/24bitの伝送に対応するaptX HDと、低遅延を実現するaptX LLに対応)のほか、AM/FMラジオ(ワイドFM対応)、そしてフロントパネルにそなわるUSB-A端子から楽曲を保存したUSBメモリ(フォーマットはWAV/FLAC/MP3/WMAに対応、レゾリューションは192kHz/24bit)の再生もできる。さらにラジオや外部入力(アナログRCA)からの録音にも対応する。ちなみに光TOS入力を利用すれば同出力を搭載するテレビとの接続も可能だ。CDドライブは省かれているものの、小型ながら対応ソースは広い。

アンプは10W + 10W(JEITA 4Ω)と過不足ない内容で、3.5mmステレオミニジャックのヘッドホン端子も搭載する。また専用リモコン、FM/AMアンテナが付属する。

背面部の様子

■想像以上に本格的な音質。ダブつかない低域と音楽が楽しく聴ける明るい音色



それでは実際にEX-DM10の音を聴いてみよう。まずは手持ちのiPhoneを使い、Apple Musicからボサノバの名曲ジョアン・ジルベルト「Chega de Saudade(邦題: 想いあふれて)」を再生する。

心地よいリズムによるノリの良いメロディが部屋を包み込んだ。コンパクトな筐体ながら予想以上に本格的な音質を実現しており、オーディオ的な表現でいうなら、しっかりとしてダブつかない低域と音楽が楽しく聴ける明るい音色で、ウッドコーンの良さが早速実感できる。 そして楽器のディテールも明瞭で、空間に音が自然に広がっていることも印象的だ。

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