HOME > レビュー > 完成度の高さに“新時代”を予感した。NOMVDICプロジェクター「P1000」「P2000UST-RGB」レビュー

PR高画質&高音質にスマートな機能性もプラス

完成度の高さに“新時代”を予感した。NOMVDICプロジェクター「P1000」「P2000UST-RGB」レビュー

公開日 2023/11/17 06:30 折原一也
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

HDRの表現力と忠実志向の画質を徹底。NOMVDIC本気の完成度は本物だ

実際にP1000の画質をチェック。リビングに設置したテレビ感覚のプロジェクターと想定してYouTubeで公開中のニュース番組を視聴してみると……さすがは2300ANSIルーメンもあるだけに、映像モード問わず明るい。オススメの映像モード設定は“TV”で、色温度9300Kでクールな作りながら、鮮やかかつダイナミック。画面全体の解像感もシャープで色も濃厚に出せるので、超大画面でテレビ番組を見る、非日常リビングを体験させてくれる。

白を基調としたスタイリッシュなスクエア筐体で、4Kの高解像度と2300ANSIルーメンの高輝度を実現する

色彩の作り込まれたYouTubeの4Kコンテンツではどう見えるのか。画質チェックの定番、「8Kブルガリア」を視聴するには、やはり6500Kの色温度に合わせられた“映画”モードの映像がいい。画面の輝度感の高さはキープしながら、高解像度に撮影された風景の立体感を画面全体にフォーカス。LED光源による色純度の高さ、シャドウ部の階調の丁寧さも良い。なお、画質を追い込む際の元となる“ユーザー設定”は色温度9500Kをデフォルトとしていて、“TV”よりもコントラストを落とした、高色温度のモニター系セッティングだ。

照明を落とし、Netflixで配信中の実写版ドラマ『ワンピース』を視聴すると、4Kらしい画面の解像感と明るさ、そして海外ドラマ制作のドラマらしく映画調に作られた階調を、劇場さながらの画質で再現。特に映画モードはビビッドな発色によらず、黒側の階調もつぶさず、一方スポットライトの当たるシーンの輝度感は強烈。2300ANSIルーメンという高輝度によるHDRの表現力と、忠実志向の画質を徹底していることに好感を持った。

TV/映画/ユーザー設定という映像モードの選択は設置環境やソース次第ではあるが、映像モードを開いてカラーモード→詳細設定の中身を覗いてみると、RGBCMYの色相、彩度、ゲインのパラメーターが個別に追い込まれていて、出荷時から入念に作り込まれたモードであることが分かる。

付属リモコンは操作系統がシンプルにまとめられており、各映像モードなどの調整も行いやすい

そして実写版『ワンピース』を視聴していて気づいたが、本機は音質も極めて優秀。低音を空間に満たすようなパワーだけでなく、中高域の音分離が良いのでセリフもクリア。プロジェクターの配置した位置から画面に向けて音空間を拡散させるような、部屋を満たす臨場感がある。

『Apex Legends』のゲーム映像も体験してみたところ、大画面の見通しの良さとノイズのない描写、そして低遅延のレスポンスが良好。大画面映えするゲームとなると、たとえばNintendo Switchの『ゼルダの伝説』シリーズなどアクションRPGが向いているだろうが、画質・音質・低遅延の揃う本機はゲーム体験をストレスなく楽しめる条件は十分といえる。

リビングのあらゆるエンタメを明るく高解像度に表示するP1000。これがスタンダードな画質と考えると、NOMVDICが本気を出した画質の完成度は本物だ。





次ページ驚愕のフォーカス精度、映像・音響ともに最高峰の「P2000UST-RGB」

前へ 1 2 3 4 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック: