PR美しく、長く使えるイヤホン/ヘッドホンを追求
Meze Audio創設者が語る「デザインの源流」。美しさ/性能を両立するタイムレスな製品、そのための“3つの軸”とは
独創的なヘッドホン/イヤホンの開発で人気を集める「Meze Audio」。その魅力を語る上で欠かせない「デザイン」をテーマに、アントニオ・メゼ氏に過去から現在まで振り返ってもらった。
―― 最初にアントニオさんがこれまでどのような製品に携わってきたか、ご経歴を教えてください。
アントニオ・メゼ氏(以下、敬称略): 私は幼い頃に母親が描く絵画に魅了されてアートの道を志すようになりました。アートは12年間勉強しまして大学を卒業後、工業デザイナーとして世界中の様々なブランド、デザインスタジオと仕事をしました。デザインしたものは電化製品もありますし、食器や斬新な商品パッケージ、スポーツ・ギアなど多岐にわたります。
―― 特に印象的だったモノとは?
アントニオ氏: バイクの乗車時に使うゴーグルですね。空気が目に入らないよう人の顔にあわせてフィットさせる必要がありますので、とても苦労したことを覚えています。その際に人間工学を深く学び、当時の経験が今のヘッドホンにも活かされています。
そうした工業デザイナーの仕事には8年間携わり、2011年に故郷であるルーマニアでMeze Audioを創設し、「ヘッドホンをデザイン」することを決めたのです。
―― ではMeze Audio製品に共通するコンセプトを教えてください。
アントニオ氏: 「Timeless( 普遍的)」「Originality( 独創)」「Purposeful (目的、定義)」の3つを盛り込むことです。その一方でデザインだけが先行するのではなく、エンジニアリングの面でも細心の注意を払い、オーディオ性能を高めるべく開発を行っています。
具体的には「99 Classics」を例に出してお話しましょう。そもそも99 Classicsは「装着性」「耐久性」「調和」をポイントにしてデザインした密閉型のヘッドホン。リリースしたのは2015年で、発売以降も毎年確実に売上が上がっているMeze Audioを代表するモデルです。8年選手ですから、1〜2年で流行が移り変わってしまうデジタルガジェットとは真逆の製品といえます(笑)。
―― Meze Audioを有名にした名機ですね!
アントニオ氏: ありがとうございます。個人的にもウォールナット材やレザー、メタルをアクセントに使った組み合わせにより、優美で洗練されていながら定番と感じさせるルックスに仕上げることができたと自負しています。
こうした外観はオリジナリティがありますが、それだけではありません。「修理」もMeze Audioにとって重要だと考えています。タイムレスなものをつくること、それはつまり「長く
使える」こと。そのため組み立てには接着剤を使わず、それぞれのパーツは簡単に分解でき、修理や交換も容易です。これは現在発売されているヘッドホンすべてが同じように設計されています。
さらにお話すれば、タイムレスなデザインとは「モノの価値を継続させる」ことです。そのためにMeze Audioでは常に自らに課題を持ち続け、どこにでもあるような「代わり映えのしない要素」を打破し、初見では気が付かないような細部にまでこだわりを持っています。
―― かなり以前からサステナブルデザインを採用していたのですね。
アントニオ氏: 我々は人生の多くの時間をMeze Audio製品と過ごしてもらいたいと願って製品開発を行っています。その点とサステナビリティの原則である「長く使ってもらう」という点が繋がっていますね。
我々はタイムレスな製品づくりに集中することで、定期的な買い替えをする必要性を減らし、生産、梱包、出荷、配送に関連する二酸化炭素排出量を最小化させています。それが修理対応へのコミットメントに繋がっています。
何年使っても色褪せないデザイン
―― 最初にアントニオさんがこれまでどのような製品に携わってきたか、ご経歴を教えてください。
アントニオ・メゼ氏(以下、敬称略): 私は幼い頃に母親が描く絵画に魅了されてアートの道を志すようになりました。アートは12年間勉強しまして大学を卒業後、工業デザイナーとして世界中の様々なブランド、デザインスタジオと仕事をしました。デザインしたものは電化製品もありますし、食器や斬新な商品パッケージ、スポーツ・ギアなど多岐にわたります。
―― 特に印象的だったモノとは?
アントニオ氏: バイクの乗車時に使うゴーグルですね。空気が目に入らないよう人の顔にあわせてフィットさせる必要がありますので、とても苦労したことを覚えています。その際に人間工学を深く学び、当時の経験が今のヘッドホンにも活かされています。
そうした工業デザイナーの仕事には8年間携わり、2011年に故郷であるルーマニアでMeze Audioを創設し、「ヘッドホンをデザイン」することを決めたのです。
―― ではMeze Audio製品に共通するコンセプトを教えてください。
アントニオ氏: 「Timeless( 普遍的)」「Originality( 独創)」「Purposeful (目的、定義)」の3つを盛り込むことです。その一方でデザインだけが先行するのではなく、エンジニアリングの面でも細心の注意を払い、オーディオ性能を高めるべく開発を行っています。
具体的には「99 Classics」を例に出してお話しましょう。そもそも99 Classicsは「装着性」「耐久性」「調和」をポイントにしてデザインした密閉型のヘッドホン。リリースしたのは2015年で、発売以降も毎年確実に売上が上がっているMeze Audioを代表するモデルです。8年選手ですから、1〜2年で流行が移り変わってしまうデジタルガジェットとは真逆の製品といえます(笑)。
―― Meze Audioを有名にした名機ですね!
アントニオ氏: ありがとうございます。個人的にもウォールナット材やレザー、メタルをアクセントに使った組み合わせにより、優美で洗練されていながら定番と感じさせるルックスに仕上げることができたと自負しています。
こうした外観はオリジナリティがありますが、それだけではありません。「修理」もMeze Audioにとって重要だと考えています。タイムレスなものをつくること、それはつまり「長く
使える」こと。そのため組み立てには接着剤を使わず、それぞれのパーツは簡単に分解でき、修理や交換も容易です。これは現在発売されているヘッドホンすべてが同じように設計されています。
さらにお話すれば、タイムレスなデザインとは「モノの価値を継続させる」ことです。そのためにMeze Audioでは常に自らに課題を持ち続け、どこにでもあるような「代わり映えのしない要素」を打破し、初見では気が付かないような細部にまでこだわりを持っています。
―― かなり以前からサステナブルデザインを採用していたのですね。
アントニオ氏: 我々は人生の多くの時間をMeze Audio製品と過ごしてもらいたいと願って製品開発を行っています。その点とサステナビリティの原則である「長く使ってもらう」という点が繋がっていますね。
我々はタイムレスな製品づくりに集中することで、定期的な買い替えをする必要性を減らし、生産、梱包、出荷、配送に関連する二酸化炭素排出量を最小化させています。それが修理対応へのコミットメントに繋がっています。
■Meze Audio 密閉・ダイナミック型ヘッドホン「99 Classics」 |
【SPEC ●型式:密閉・ダイナミック型 ●ドライバー口径:40mm ●再生周波数帯域:15 - 25kHz ●インピーダンス:32Ω ●感度:103dB(1kHz/1mW) ●ケーブルの長さ:1.2m、3.0m(3.5mm) ●質量:260g( ケーブル含まず) ●付属品:ヘッドホンケーブル、アクセサリーポーチ、標準変換プラグ、航空機用変換プラグ、キャリングケース】 |
「木製ハウジングを採用した不朽の名作」ウォールナット材のハウジングとメタル素材のコントラストが美しいMezeAudioを代表するヘッドホン。40mm径のマイラードライバーを搭載し自然な響きが魅力だ。「装着した際の心地よさ」を一番に開発された革製のヘッドバンドには、自動アジャスト機能を搭載。デザインの美しさを損ねることなく、快適な装着性が得られる。発売して8年経つが一切魅力を損ねていない密閉型のマスターピースだ。 過去デザインしてきた経験の中で、デザインの意図が薄れてしまうことはよくあるそうで、Meze Audioでは、最後までデザイナーの想いを反映させたいと、チームメンバーと細部まで検討を重ねて製品開発を行っている。 ブラックとゴールドの組み合わせがどこか都会的な印象を感じさせるヘッドホン。ヒンジなどがないぶん、スマートかつ上質な印象を与えてくれる。耳をすっぽりと覆うデザインなので、装着性も非常に快適だ。 |