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final新フラグシップ「ZE8000 MK2」、進化した8K SOUNDを聴く
■「8K SOUND」が進化、ノイキャン性能も向上
独自の音響理論に基づく良質なサウンドはもとより、明確なコンセプトを持つ製品デザイン、丁寧なモノづくりで人気を集めている国産メーカー「final」。もともとはピュアオーディオ志向の有線イヤホンをメインに据えていたが、近年はTWS(完全ワイヤレスイヤホン)やノイズキャンセリングヘッドホンなどのワイヤレス製品や、ゲーミング用途をメインターゲットとするVRシリーズなど、幅広いラインアップを有している。
また、finalよりもカジュアル志向の製品コンセプトをもつプロデュースブランド「ag」や、自分だけの音を見つけることができるDIYイヤホンやユニークなユーザーイベントを手がける「REB」など、一般的なオーディオブランドとは異なる、多角的な展開も行っている。そんなfinalのフラグシップTWS「ZE8000」が、このたびリニューアルを受けて「ZE8000 MK2」へと生まれ変わった。
ZE8000は、finalの音響研究チームの成果である「新しい物理特性理論」を基準として生み出されたフラグシップとして、「8K SOUND」をアピールし、その上質さ、情報量の高さなどから大いに好評を博している。
加えて、バッテリー持続時間よりも音質を重視するモードがあったり、音質を優先しながらも効果的な独自ANC(アクティブノイズキャンセリング)、オリジナルアプリを活用することでプロユースのシステムをベースとした高精度EQが使えたり、自分好みの音量を設定することで細やかなボリューム調整が可能となっていたり、さらには個性的かつ上品な外観デザインなど、随所に細やかな作り込みがなされている。正直、どこに改良すべきポイントがあるのか思いつかないが、実際はどうだろうか?
改良の中心はディテールの変更だというが、一目みてわかるのは、イヤーチップの違いだ。新たに2つの「シールドフィン」が付属するデザインに変更されていて、これによって装着性と密閉性が改善され、音質とともにANC性能も向上している。なお、ANCはアルゴリズムの強化も行われ、音質重視のシステムながら、高精度で効果的な騒音抑制が行われるようになったという。風切りノイズ対策も強化された。
音質調整のために、内部パーツについても変更が行われているという。内部構造の再検討によるエアーフローの見直し、ノズル部のフィルター変更などが行われ、より細かな音に対してもしっかりと「8K SOUND」が効くように進化しているという。また、設計全体を見直すことにより、最大音圧が5dB向上しており、ボリュームが取りやすくなっている。
機能面では、マルチポイント接続に対応する(初代ZE8000もアップデートで対応済)ほか、コーデックはSBCやAACに加えてaptX Adaptiveに対応、IPX4の防滴性能、最大5時間の連続再生(ケース込みで最大15時間)などは変わらない。