【特別企画】オーディオアクセサリー銘機賞2024でも高評価
特殊素材NCF調合などで魅力を一層向上。進化したフルテックの最新電源アクセサリーをレポート
入力から出力まで全て、NCF+非磁性ロジウムメッキ端子を採用した新しい電源ボックスがフルテックから発売。使い勝手と音質を追求した本モデルは「オーディオアクセサリー銘機賞2024」でグランプリを受賞した。ここでは同時にグランプリ受賞の最高峰スリムコネクター電源ケーブルと、電源関連アイテム部門で受賞したコンセントカバーとともにその効果をレポートする。
この度の『オーディオアクセサリー銘機賞2024』でグランプリを受賞したフルテックの電源ボックス「GTO-D2 NCF(R)」は、これまでは海外のみで展開されていた製品で、同じく先般新発売となったコンセントプレート「106-D Plus NCF」を装備し、満を持して日本初登場となったモデルである。
この電源ボックスのシャーシは、縦方向から断面を見ると、写真のように台形状に組み上げられた肉厚なアルミ製筐体となっている。側面板は浅い角度の「くの字」形状となっており、剛性向上を含む振動対策への配慮が見てとれる。また表面は、高周波ノイズ対策のフルオロポリマー(フッ素化プラスチック)製のダンピングフォイルで処理されていることもあってか、本体を軽くノックしてみてもほとんど鳴きが聴こえない仕上げ。
そのほか、内部配線には同社アルファプロセス(超低温処理&特殊電磁界処理)を施したOFC線材が用いられ、コンセントや後述するコンセントプレート、インレットには、もちろんフルテックのNCF採用品がそれぞれ用いられている。また、底面には同社の電磁波吸収材である「GC-303」が配置されるなど、入念な仕様で高音質が追求された逸品だ。
実はこのコンセントボックス、数年前に6口タイプを聴く機会があり、そこで聴いた音質やプロダクトとしての存在感が気に入って、すぐさま自宅システムへと導入したものである。
先述した頑強なシャーシへ重厚なコンセントフレーム「GTX Wall Plate」を取り付けるという構造が採用され、フルテック製の電源アクセサリーがふんだんに用いられた本機は、傾向として、NCFならではのクリアな質感が発揮されながらも、パワフルかつ重厚なサウンドを確立している点が秀逸。大変充実感のある音が得られるのだ。
さらに、必要とあればコンセントやコンセントプレートを自由にアレンジして使えるその本体仕様も、たいへん気に入っている。形状的にも細長く、システムの隙間に配置しやすくも、重厚で安定感があるので使用しやすく、導入以来、拙宅システムの要として活躍してくれている。
同じく『オーディオアクセサリー銘機賞2024』グランプリを受賞したフルテックのフラグシップ電源ケーブル「Powerflux-C15 NCF-18」も、本年の大注目プロダクトだ。最大の特徴として、スリムタイプのカーボンファイバーNCF仕様のIECコネクター「CF-C15 NCF(R)」が採用されている。
これによって、内外ケーブルメーカーもがこぞって採用するフルテックのフラッグシップ・コネクターの高い性能はそのままに、スリムボディ化によって幅広いコンポーネントに使用し易い形状を実現している。
線材には、OCC素材にアルファプロセスを施したフルテックのα導体を採用。また本ケーブルは、金属部品をアース配線する「フルテックフローティングフィールドダンパーシステム」を搭載して、電流が流れる際に発生してしまう浮遊磁場誘導に起因するノイズを抑制するとともに、構成部品を電気的に一体化して電位差をなくすことで、外部流入ノイズの悪影響を低減させる特許取得「アースジャンパーシステム」も内蔵されている。
そのサウンドはやはり、通常サイズのコネクターを装着した「Powerflux NCF-18」と同様に、力強く盤石なボトムと、明瞭なディテール描写を堪能できるものだ。清潔感あふれる音像や空間の描写は当然のこと、歌声や楽器の存在感をしっかりと浮き立たせる旨味豊かなサウンドを楽しめる、堂々たるフラグシップケーブルなのである。
先述の電源ボックス「GTO-D2 NCF(R)」 にも採用されている、フルテックの新コンセントプレート「106-D Plus NCF」は、中心部の素材をECM対策実施済み「特殊NCF多層グラスファイバープレート」へと、この度新たに変更したものだ。
これによって、マルチマテリアルハイブリッド構造による静電効果や制振効果がさらに高まり、従来モデルよりも一層、静寂感の高いサウンドが追求されている。上記電源ボックスに新旧プレートを取り付けて比較試聴したが、その違いは瞭然で、新モデルは、静寂感に加えて、より癖のないナチュラルなサウンド傾向が得られるプレートへと正常進化している。
【GTO-D2 NCF(R)】●型式:電源ボックス●筐体:特製CNC加工特殊グレードアルミシャーシ+特殊フルオロポリマー製ダンピングフォイル(RFI防止)●IECインレット:「FI-06 NCF(R)」(非磁性ロジウムメッキ)●アウトレットコンセント:GTO-D2 NCF(R)専用・特製NCF仕様・非磁性ロジウムメッキコンセント●アウトレットカバー:「106-D Plus NCF」●内部配線:高純度μ-OFC Alpha-22(3.8sq mm)導体+2層フッ素ポリマーとポリエチレン絶縁体●サイズ:約108.5W×77H×283.4Lmm(スパイク部除く)●質量:約2.1kg(ネット)
【Powerflux-C15 NCF-18】●型式:電源ケーブル●接続部端子部(端子接点は非磁性ロジウムメッキ):プラグ「FI-50M NCF(R)」(カーボンファイバーNCF仕様)、IECコネクター「CF-C15 NCF(R)」(スリムタイプのカーボンファイバーNCF仕様)●ケーブル素材:α-導体(OCC素材)の高密度導体●絶縁材:カーボンパウダー調合の高機能PVCを用いた2重シース構造(振動と外部からのノイズを遮断するとともに柔軟性を合わせ持つ)●ケーブル直径:約17.5mm●定格:15A 125
【106-D Plus NCF】●型式:コンセントカバー●本体サイズ:72.1×116.4×5.3mm±0.3mm●質量:約25.9g(ネット、±1.5g)●接続ネジサイズ:M4×12(L)mm、ステンレス製
(協力:フルテック)
本記事は『オーディオアクセサリー191号』からの転載です。
最新鋭4口電源ボックス「GTO-D2 NCF(R)」:クリアで重厚な音が秀逸
この度の『オーディオアクセサリー銘機賞2024』でグランプリを受賞したフルテックの電源ボックス「GTO-D2 NCF(R)」は、これまでは海外のみで展開されていた製品で、同じく先般新発売となったコンセントプレート「106-D Plus NCF」を装備し、満を持して日本初登場となったモデルである。
この電源ボックスのシャーシは、縦方向から断面を見ると、写真のように台形状に組み上げられた肉厚なアルミ製筐体となっている。側面板は浅い角度の「くの字」形状となっており、剛性向上を含む振動対策への配慮が見てとれる。また表面は、高周波ノイズ対策のフルオロポリマー(フッ素化プラスチック)製のダンピングフォイルで処理されていることもあってか、本体を軽くノックしてみてもほとんど鳴きが聴こえない仕上げ。
そのほか、内部配線には同社アルファプロセス(超低温処理&特殊電磁界処理)を施したOFC線材が用いられ、コンセントや後述するコンセントプレート、インレットには、もちろんフルテックのNCF採用品がそれぞれ用いられている。また、底面には同社の電磁波吸収材である「GC-303」が配置されるなど、入念な仕様で高音質が追求された逸品だ。
実はこのコンセントボックス、数年前に6口タイプを聴く機会があり、そこで聴いた音質やプロダクトとしての存在感が気に入って、すぐさま自宅システムへと導入したものである。
先述した頑強なシャーシへ重厚なコンセントフレーム「GTX Wall Plate」を取り付けるという構造が採用され、フルテック製の電源アクセサリーがふんだんに用いられた本機は、傾向として、NCFならではのクリアな質感が発揮されながらも、パワフルかつ重厚なサウンドを確立している点が秀逸。大変充実感のある音が得られるのだ。
さらに、必要とあればコンセントやコンセントプレートを自由にアレンジして使えるその本体仕様も、たいへん気に入っている。形状的にも細長く、システムの隙間に配置しやすくも、重厚で安定感があるので使用しやすく、導入以来、拙宅システムの要として活躍してくれている。
最高峰スリム端子電源ケーブル「Powerflux-C15 NCF-18」:力強く明瞭で旨味豊かな音質
同じく『オーディオアクセサリー銘機賞2024』グランプリを受賞したフルテックのフラグシップ電源ケーブル「Powerflux-C15 NCF-18」も、本年の大注目プロダクトだ。最大の特徴として、スリムタイプのカーボンファイバーNCF仕様のIECコネクター「CF-C15 NCF(R)」が採用されている。
これによって、内外ケーブルメーカーもがこぞって採用するフルテックのフラッグシップ・コネクターの高い性能はそのままに、スリムボディ化によって幅広いコンポーネントに使用し易い形状を実現している。
線材には、OCC素材にアルファプロセスを施したフルテックのα導体を採用。また本ケーブルは、金属部品をアース配線する「フルテックフローティングフィールドダンパーシステム」を搭載して、電流が流れる際に発生してしまう浮遊磁場誘導に起因するノイズを抑制するとともに、構成部品を電気的に一体化して電位差をなくすことで、外部流入ノイズの悪影響を低減させる特許取得「アースジャンパーシステム」も内蔵されている。
そのサウンドはやはり、通常サイズのコネクターを装着した「Powerflux NCF-18」と同様に、力強く盤石なボトムと、明瞭なディテール描写を堪能できるものだ。清潔感あふれる音像や空間の描写は当然のこと、歌声や楽器の存在感をしっかりと浮き立たせる旨味豊かなサウンドを楽しめる、堂々たるフラグシップケーブルなのである。
最高峰の新コンセントプレート「106-D Plus NCF」:より静寂で癖のない自然な音に
先述の電源ボックス「GTO-D2 NCF(R)」 にも採用されている、フルテックの新コンセントプレート「106-D Plus NCF」は、中心部の素材をECM対策実施済み「特殊NCF多層グラスファイバープレート」へと、この度新たに変更したものだ。
これによって、マルチマテリアルハイブリッド構造による静電効果や制振効果がさらに高まり、従来モデルよりも一層、静寂感の高いサウンドが追求されている。上記電源ボックスに新旧プレートを取り付けて比較試聴したが、その違いは瞭然で、新モデルは、静寂感に加えて、より癖のないナチュラルなサウンド傾向が得られるプレートへと正常進化している。
【GTO-D2 NCF(R)】●型式:電源ボックス●筐体:特製CNC加工特殊グレードアルミシャーシ+特殊フルオロポリマー製ダンピングフォイル(RFI防止)●IECインレット:「FI-06 NCF(R)」(非磁性ロジウムメッキ)●アウトレットコンセント:GTO-D2 NCF(R)専用・特製NCF仕様・非磁性ロジウムメッキコンセント●アウトレットカバー:「106-D Plus NCF」●内部配線:高純度μ-OFC Alpha-22(3.8sq mm)導体+2層フッ素ポリマーとポリエチレン絶縁体●サイズ:約108.5W×77H×283.4Lmm(スパイク部除く)●質量:約2.1kg(ネット)
【Powerflux-C15 NCF-18】●型式:電源ケーブル●接続部端子部(端子接点は非磁性ロジウムメッキ):プラグ「FI-50M NCF(R)」(カーボンファイバーNCF仕様)、IECコネクター「CF-C15 NCF(R)」(スリムタイプのカーボンファイバーNCF仕様)●ケーブル素材:α-導体(OCC素材)の高密度導体●絶縁材:カーボンパウダー調合の高機能PVCを用いた2重シース構造(振動と外部からのノイズを遮断するとともに柔軟性を合わせ持つ)●ケーブル直径:約17.5mm●定格:15A 125
【106-D Plus NCF】●型式:コンセントカバー●本体サイズ:72.1×116.4×5.3mm±0.3mm●質量:約25.9g(ネット、±1.5g)●接続ネジサイズ:M4×12(L)mm、ステンレス製
(協力:フルテック)
本記事は『オーディオアクセサリー191号』からの転載です。