PR他社フラグシップに迫る騒音低減性能
1.5万円なのにノイキャン強力すぎ!「HUAWEI FreeBuds 6i」は完全ワイヤレスの “ハイコスパ決定版” だ
耳を密閉する形状のフィット感は絶妙で、ショートスティック型らしい装着の安定感も優秀。耳に入る部分の体積を従来から約6%削減した効果がでており、この形状には約一千万人の耳のデータによるフィットシミュレーションを参考にしたという。IP54の防塵防滴にも対応している。
内部にある11mmのクアッドマグネット・ダイナミックドライバーは、大型デュアルマグネットムービングコイルにより、14Hz - 40kHzというワイドレンジな周波数をカバーしている。このドライバーは、音楽リスニングの音質のみならず、ノイズキャンセルの逆位相音の生成という観点からもポイントだ。
また、専用アプリ「HUAWEI AI Life」によるカスタムEQ(10段階)、音質をユーザーの装着状態及び外耳道の構造に合わせて最適化する「トリプル・リアルタイム・リスニング最適化アルゴリズム」の搭載と、音質チューニングにテック企業らしい技術も取り入れている。
ノイズキャンセル技術は、新たに “インテリジェント・ダイナミック ANC 3.0” を搭載。なんと34のシーン別に調整されたノイズキャンセルのアルゴリズムを備えており、2.6マイクロ秒ごとにノイズをモニタリングし、約1秒以内にパラメータを調整する。実のところ、昨年発売の前世代モデルである「HUAWEI FreeBuds 5i」の時点で最大42dbの騒音低減性能と十分強力だったのだが、そこから更に100%の性能向上という進化を遂げているという。
バッテリー性能はANC OFFで約8時間、本体+ケース込み約35時間。ANC ONでは約5時間、本体+ケース込み約20時間とロングバッテリー。急速充電対応で約10分の充電で最長4時間の音楽再生という所も強力だ。ほか、Bluetoothのバージョンは5.3。SBC/AAC/LDAC/L2HCコーデックをサポートし、ハイレゾワイヤレス伝送にも対応している。
インテリジェントな効果で他社ハイエンドに匹敵するノイズキャンセル性能
さて冒頭で触れた、思わず驚いたHUAWEI FreeBuds 6iのノイズキャンセル性能の詳細からお届けしよう。
まずHUAWEI FreeBuds 6iを持ち出したのは電車内。実際に本機を装着してみると、装着検出を伝える電子音が流れた約1秒後、騒音レベルが一気に下がり、さらに約2秒後にもう一段下がる。これが、インテリジェント・ダイナミック ANC 3.0の働きというわけだ。
実際のノイズキャンセル効果のほどは、電車の騒音として主となる、ゴーと響くような「重低音寄りの走行音がほとんど消える」レベル。レールや窓のガタつきを含む中域も大幅なボリュームダウンとともに、角が落ちかなりマイルドな聞こえ方になる。高域寄りの空調のファン音も、遠くで鳴っているかのようにボリュームダウン。車内アナウンスなど人の声も、気になる部分をかなり有効に押さえてくれる。
路上に持ち出してノイズキャンセルをテストしても、いわゆる交通騒音はほとんど消える。車が間近を通るタイヤの音や近くで会話する人たちの話し声をわずかに感じる程度だ。そして、カフェの騒音はほとんど無音に近いレベルにまで低減してくれる。なお、外部音取り込みモードも搭載しているので、車通りが多い路上など安全上の配慮が必要なシーンでは、モードを切り替えて使うのも良いだろう。
ちなみに、筆者が所有する各社完全ワイヤレスイヤホンのフラグシップ機と着け替えてみると、HUAWEI FreeBuds 6iは “ノイズキャンセル最高性能” を謳う国内メーカーのフラグシップ機に匹敵するほどの騒音低減だった。HUAWEI FreeBuds 6iがミドルレンジ機であることを考えると、このノイズキャンセルの強度は驚異的だ。
それでは弱点はないかというと、いくつかある。強力なノイズキャンセルは、インテリジェント・ダイナミック ANC 3.0のシーン別の働きに由来していて場所問わずうまく働くが、周囲の騒音が大きいとやや効果が強めにかかる。また、大きな騒音下ではANC有効時に音質に対する変化が大きいようだ。
通話性能については、片側あたり3つのマイクを搭載し、ビームフォーミング技術とディープ・ニューラルネットワーク(DNN)アルゴリズムに対応している。実際にビデオ会議で通話音質を比較してみると、周囲で人の声や騒音が聞こえるシチュエーションでも自分の声のみをピックアップ。空間をキャプチャーするような集音をしながらも、離れた音を拾わないため、自然に通話音質を届けることができた。