PR機能性だけでなく上質なデザイン、ユーザビリティも備えたハイクオリティ
Sonosだから出来た “映画館以上” の没入体験! 「Ace」は音楽も映画も楽しめる唯一無二のヘッドホンだ
質感の高さも特筆すべきポイント。無駄をそぎ落としたミニマルなデザインでありながら、高級感と機能性を両立しているのだ。滑らかな曲線で構成されたハウジングと、ヘッドバンドをつなぐアームはステンレス製でヒンジ部がない。見た目がスマートなうえ、髪の長い方でも挟まず扱いやすいよう考えられている。
大柄なイヤーパッドは、メモリーフォームをヴィーガンレザーで包み込んだもの。同社が「枕のように柔らかい」と形容するように、ソフトな感触ながらも張りがあり、しっかりと側頭部を支える。また、パッドがマグネットによる着脱式のため長く使って痛んだ際にも交換が容易。一つの物を長く使う、環境への配慮も忘れていない。
操作ボタンは左右ハウジングにあり左が電源ボタン、右はコンテンツキーとANC切り替えボタンを配する。コンテンツキーは上下スライドや押し込みに対応したボタンで、音量調整や曲の再生/一時停止などの操作が可能。また、長押しでテレビ音声の出力先をサウンドバーとSonos Aceで変更できる。
Bluetoothはv5.4に準拠し、コーデックはSBC/AAC/aptXなどのほか、対応端末を使えばロスレスでCD品質の再生を楽しめるaptX Losslessをサポートする。また、付属のUSB-CケーブルでPCやスマホに接続すれば、有線による高音質再生も可能だ。
搭載するバッテリーは1060mAhと大容量。連続再生時間はANC利用時でも最大30時間とロングライフだ。3分の充電で3時間の再生が可能な急速充電もサポートする。
■フラット&万能サウンドで、ステレオも空間オーディオもリアルに再現
Sonos Aceを手にすると、質感の高さが良く分かる。きめが細かいマットな塗装が施されたハウジングの表面は、触れるとさらっとした上品な質感だ。そこに刻印された「SONOS」のロゴは、デザインを損なわない佇まいで存在を主張する。質量は312gとオーバーイヤーヘッドホンとしては標準的な重さだが、ガッチリした外観からか持った時に意外なほど軽く感じた。
試聴のためiPhoneとペアリングし、その後インストールしたSonosアプリからSonos Aceを登録する。アプリではANCとアウェアモードの切り替えや、サウンドイコライザーの調整、ヘッドトラッキング機能のオン/オフなどの操作が可能なほか、サウンドバーとの連携にも必要となる。今回はANCをオン、イコライザーをデフォルト、ヘッドトラッキングをオンに設定した。
Apple Musicのアプリ設定から「ドルビーアトモス」項目をオフにしてOfficial髭男dismの「日常」を再生すると、素直で密度の濃いウォーム傾向のサウンドが耳に飛び込んで来る。描写力は高く、ギターの濃密で絡み合ったサウンドと、ボーカルの透き通った声を的確に描き分ける。低域の音が力強く感じられるが、これは密度が高く音に芯があるため。各帯域のバランスは極めてフラットで過度に強調されてはいない。
ドルビーアトモスをオンにして空間オーディオで聴いてみると、音が前後左右にふわっと拡がり立体的になる。音の密度がやや薄まった感はあるものの、頭の周囲が音に包まれてリアルさは増した印象だ。ヘッドトラッキングも優秀で、左右を向こうが首を下に曲げようが正面に音が定位したまま。目を閉じると、正面のスピーカーから音を聴いているのかと思ってしまう。
ドルビーアトモスをオンにしたままアメリカのジャズピアニスト、ロバート・グラスパーのニューアルバム『Let Go』から表題曲を聴く。静謐な空間に、ゆったりとしたピアノの音色が響く。強力なANCによって無駄なノイズがないため、ピアノの音の背後で時折聴こえるキーボードの音色やコーラスがスッと現れては波紋状に拡がっていくさまがよく分かる。音が漂う不思議な空間に自分がいるような感覚になるのは、Sonos Aceが空間オーディオを明確な定位で再現できているからだろう。
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