PRF-1のテーマソングからアンプラグド、ハードロックまで
ヤマハの最新ブックシェルフスピーカーで80年代ヒットナンバーを存分に楽しもう!NS-800A/NS-600Aの音の違いもチェック
いずれも音楽の熱量を伝える解像度とナチュラルな音像に魅力あり
NS-600A/NS-800Aとも高域方向は65kHzまで再生できるスペックを持っており、数多ある解像度指向のスピーカーたちと比べても遜色ない能力を持つ。しかしそうしたモデルと大きく異なるのは、音楽に対するアプローチ、その熱量、本質を伝えるために必要不可欠な、エナジーが集中している中低域の解像度、ナチュラルな音像の厚みを大事にしたサウンド作りにある。
ハーモニアスダイアフラムの熟成も進み、ピーキーさを感じさせず、スッキリと伸び良く低域から高域までスムーズに聴かせる力量は2ウェイ・ブックシェルフ型であることをしばし忘れるほどのクオリティだ。
設置性の高さやより空間性に重きを置いているならばNS-600A、楽曲の力強さ、ボーカルの実在感やバンドのエネルギーをダイレクトに感じ取りたいという方にはNS-800Aがフィットするだろう。特にNS-800Aはローエンドにかけての量感、階調表現力の高さも十分確保しており、フロア型でなくとも楽しめるほどの低域表現を持ち合わせている。NS-600Aほどではないにせよ、省スペースで最大限ダイナミックなサウンドを楽しめるスピーカーとしてもお薦めだ。
Hi-Fiモデルはクラシックやジャズの高音質盤を聴かないと本領を発揮できないと考えている方も少なくないと思うが、NS-600A/NS-800Aはより許容範囲が広く、ロックやポップスのような一般的な音源でもその本質を外さず、数十年前のものでも現代ならではの解像度を持って分離良くナチュラルに再生してくれる。音楽をその言葉通り、楽しんで聴けるプロダクトであること。本来オーディオのあるべき姿を示しているかのようだ。
今回の試聴では昔から良く知った曲でも新たな発見がいくつもあったが、後半になるにつれ、仕事を忘れ、音楽に浸っている自分がいた。オーディオの興味を持ち、製品と向き合い始めた頃の気持ちまで思い出した意義ある試聴であった。最近は“発売何十周年記念リマスター”と銘打ったポピュラー系作品の販売も多く見かける。そうしたアルバムを聴き返すために用意する最適な環境として、NS-600A/NS-800Aを検討してみてはいかがだろうか。
ヤマハ・NS-800A/600A開発担当者からのコメント
いちオーディオファンとしてもいち音楽ファンとしても、このスピーカーを世に出せて非常に嬉しい限りです。音楽を聴く楽しさ・オーディオを追求する悦び、それぞれを大事にしたスピーカーとなっています。
ウーファーとトゥイーターの振動板素材が揃うことによって、音色の纏まり感、滑らかさ、つながりの良さを実現しました。この2つのスピーカーは性格の異なる兄弟のようなもので、13cmウーファーと16cmウーファーそれぞれのもつ魅力を存分に引き出した形となります。
どちらが上位機種ということを意識せずにまずは聴いていただけると嬉しいですね。
なお、ヤマハのNS-800A/600Aについては、7月26日より東京・有楽町の国際フォーラムにて開催される「東京インターナショナルオーディオショウ2024」にても披露される予定となっている。2モデルのサウンドの傾向の違いを実際に確認できる貴重な機会となるので、ぜひ会場に足を運んでほしい。
東京インターナショナルオーディオショウ
ヤマハブース ガラス棟6F G605
また、本製品の開発者による開発者動画もYouTubeにて近日公開予定となっており、こちらもお楽しみに。(編集部)
(提供:ヤマハミュージックジャパン)