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PR外装2タイプそれぞれにカラーも2色を用意!

妥協のない光学性能をクラシカルボディに凝縮。フォクトレンダー「APO-LANTHAR 50mm F3.5 VM Type I/Type II」レビュー

公開日 2024/07/26 06:30 藤井智弘
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今年2月下旬に開催されたCP+2024で参考展示されていた、フォクトレンダーのVMマウントレンズ新製品「APO-LANTHAR 50mm F3.5 VM Type I」および「APO-LANTHAR 50mm F3.5 VM Type II」が正式にリリースされた。

APO-LANTHAR 50mm F3.5 VM Type I/Type II

フォクトレンダーの新VMマウントレンズ「APO-LANTHAR 50mm F3.5 VM Type I/Type II」。写真右から順にType I(マットブラックペイント)、Type I(ツートン)、Type II(シルバー)、Type II(ブラックペイント)

SPEC<Type I>●焦点距離:50mm ●絞り値:F/3.5-F/22 ●最短撮影距離:0.45m ●フィルター径:φ34mm ●外形寸法:φ52mm×45mm ●質量:245g(ツートン)、150g(マットプラックペイント) ●対応センサーサイズ:フルサイズ ●対応マウント:VM(ライカM互換) ●価格:¥115,500(ツートン/税込)、¥110,000(マットブラックペイント/税込) ●発売日:2024年8月発売予定

SPEC<Type II>●焦点距離:50mm ●絞り値:F/3.5-F/22 ●最短撮影距離:0.35m ●フィルター径:φ39mm ●外形寸法:φ52mm×45mm ●質量:250g(シルバー)、175g(プラックペイント) ●対応センサーサイズ:フルサイズ ●対応マウント:VM(ライカM互換) ●価格:¥110,000(シルバー/税込)、¥104,500(ブラックペイント/税込) ●発売日:2024年8月発売予定

モデル名に冠された「APO-LANTHAR(アポランター)」とは、アポクロマート設計により軸上色収差を限りなくゼロに近づけた高性能レンズであることを示し、VMマウントでは「APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical」、「APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical」に続く、Type I、Type II合わせて3本目の“APO-LANTHAR”となる。


Type I、Type II各モデルをライカMに装着した様子。VMマウントはライカMマウントと互換性を持ち、ライカMシステムのボディにはそのまま装着できる
明るさこそF3.5と控えめだが、小型軽量と高い描写性能の両立を実現しており、Type I、Type IIともにクラシカルなデザインを採用していることも特徴だ。付属のレンズフードはシンプルながら、それぞれのレンズによく似合う造りとなっている。


Type Iには本体同色のフード、キャップが付属。Type IIは、シルバーモデルには本体同色のフードおよび梨地仕上げの黒いキャップ、ブラックペイントモデルには本体同一仕上げのフードおよびキャップが付属する。フードはいずれも金属製でキャップはかぶせ式となる
Type Iは、沈胴レンズを思わせるデザインが特徴だ。しかし沈胴はせず、鏡筒は固定。その理由は沈胴により空気が動き、カメラ内部にゴミが侵入するのを防いでいるとのこと。カラーはクロームとブラックペイントのツートンと、マットブラックペイントの2種が用意されている。

一方、Type IIは固定鏡筒のクラシックレンズを思わせるデザイン。カラーはシルバーとブラックペイントが選べる。Type I、Type IIともに、ツートン/シルバーは真鍮製、マットブラックペイント/ブラックペイントはアルミ製となり、ブラック系の方がやや軽量となる。

次ページクラシカルな外観ながら、描写は高画質で現代的

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