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PR外装2タイプそれぞれにカラーも2色を用意!

妥協のない光学性能をクラシカルボディに凝縮。フォクトレンダー「APO-LANTHAR 50mm F3.5 VM Type I/Type II」レビュー

公開日 2024/07/26 06:30 藤井智弘
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■クラシカルな外観ながら、描写は高画質で現代的


ピントはレバー式ではなく、一般的なフォーカスリングによる操作。レンジファインダーでもミラーレスでも使いやすく、回転も滑らかでスムーズなピント合わせが行える。最短撮影距離は、Type Iが0.45m、Type IIが0.35mと、Type IIの方がやや近接撮影に強い。

ただし、ライカMシステムのカメラは、距離計が0.7メートルまでしか連動しないため、Type I、Type IIともに距離目盛り0.7mのところに軽いクリックが設けられており、それより近距離に回転させると距離計の連動外になるのを知らせてくれる。そのため0.7mより近距離はライブビューやEVFでの撮影となる。


Type I、Type IIともに高精度の測距系連動システムを搭載し、絞り開放付近でのシビアなピント合わせに対応。またピント操作中に距離計連動範囲の分岐点をクリック感で認識できる機構も搭載する
レンズ構成はType I、Type IIともに6群8枚構成。50mm F2や35mm F2と異なり、非球面レンズは使用していないものの、異常部分分散ガラスを4枚も採用している。

試用は主に近接撮影に強いType IIをライカMに装着して行った。描写は絞り開放から高い解像力を誇り、さすが高画質を謳う“APO-LANTHAR”に相応しい実力だ。わずかに周辺光量が落ちるが、F5.6まで絞ると均一になり、ボケも自然で逆光にも強い。近距離でも優れた画質を保ち、クラシカルな外観ながら現代的な写りが楽しめる。


Type IもType IIも、最短撮影距離が異なるだけで描写性能は同様の傾向なので、レトロな雰囲気を持つType Iを選ぶか、幅広いピントリングで近距離に強いType IIを選ぶかは、好みで分かれるところだ。Type I、Type II、いずれのカラーを選んでも、高い満足感が得られることは間違いないだろう。


ただ先にも触れた通り、Type IのツートンとType IIのシルバーは鏡筒が真鍮製となり、アルミ製のブラック系と比べてType Iは95g、Type IIは75g重いため、見た目の好みはもちろんだが、強いていえば、金属製らしいずっしりとした凝縮感や質感を求めるならツートン/シルバー、少しでも軽いほうが好みならブラック系をおすすめしたい。

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