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PR「NODE」「NODE X」「POWERNODE EDGE」を試す

ハイレゾストリーミングに最適! VGPアワードでも高評価、Bluesound「NODEシリーズ」レビュー

公開日 2024/08/21 06:30 岩井 喬
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またRoon Ready対応のネットワークプレーヤーとしても機能する他、AirPlay2への対応や、48kHz/24bitの無線伝送が可能なaptX HDコーデック対応Bluetooth接続機能も搭載。有線LAN/Wi-Fi両環境で、シームレスなネットワーク再生を実現している。この他、クアッドコア1.8GHzのARM製「Cortex A53プロセッサ」を搭載し、BluOSによる快適な操作性をサポート。

3機種それぞれに装備するeARC対応HDMI端子は、TVと繋ぐことで地デジ放送だけでなくNetflixなどのサブスク放送の音声も同軸・光デジタル出力/アナログRCA出力を経由し、後段機器へ出力できるため、TV音声の高音質化にも貢献できる。

各モデルともHDMI端子も装備(写真はNODEの端子部)

試聴ではAmazon Music Unlimitedのハイレゾストリーミングを再生し、各モデルのサウンドクオリティを探る。ネットワークはWi-Fiで繋ぎ、使い勝手の良さを優先した環境を構築した。スピーカーにはパラダイム「Founder 40B」、プリメインアンプにアキュフェーズ「E-700」を準備。まずはスピーカーを繋ぐだけのシンプルなシステムを実現できるPOWERNODE EDGEから聴いてみた。

パラダイムのスピーカー「Founder 40B」との組み合わせで試聴

POWERNODE EDGE 音質チェック:パワフルでありながら耳当たり良い滑らかな音調



POWERNODE EDGEはPOWERNODEをより薄型かつスタイリッシュな筐体にまとめ上げたアンプ内蔵の一体型モデルで、出力段の直前までデジタル化し、歪みのない変換を実現した40W×2のDirect Digital方式アンプを内蔵。フィードバック回路により、出力信号と入力信号を比較し、エラーをキャンセルする仕組みも設けている。

POWERNODE EDGE

繋いだスピーカーFounder 40Bは、25mmアルミ・マグネシウム・セラミックドーム振動板を用いるAL-MACトゥイーターと、152mmアルミ・マグネシウム振動板を用いるAL-MAGウーファーを組み合わせた、シリーズで最もコンパクトな2ウェイモデル。

トゥイーターにリスニングエリアに出力を集中させるショートホーンOSWを装着。ウーファーには全ての周波数を均一かつ遠くまで届けるというPPA音響レンズを取り付けたつくりで、比較的離れた場所へ設置しても、音ヌケ良くビシッと浮き上がるセンター定位の立体感など、空間表現にも長けている。筐体の補強、内部定在波を抑える構造に加え、仕上げの美しさも特長の一つだ。

背面端子部

POWERNODE EDGEとFounder 40Bとの組み合わせでは押し出し良くパワフルなサウンドを聴かせてくれ、駆動力も十分であることが分かった。耳当たり良い滑らかな音調で、オーケストラの余韻も柔らかく拡散。ソロヴァイオリンの厚みも程よく、抑揚感も軽やかに描き出す。

太鼓の厚みも十分で、ジャズのウッドベースは胴鳴りの豊かな張り出しを力強く表現。ピアノのハーモニクスも倍音豊かでアタックも軽快だ。ロック音源のリズム隊はどっしりとした厚みと、コシの太いエレキギターのリフによって、重厚さを演出。ボーカルは口元のハリ感をしなやかかつシャープに拾い上げる。全体的にメリハリ良く華やかなサウンドだ。

NODE 音質チェック:中域のエナジーが豊か。楽曲の本質を逞しくどっしりと引き出す



続いてシリーズの原点ともいえる、NODEをチェック。スピーカーにはE-700を繋ぎ、NODEからはアナログRCA出力を接続する。NODEは改良が重ねられており、本製品で第4世代目。DACは384kHz/32bitプレミアムチップを搭載し、3.5mmアナログ・ステレオミニ/光デジタル兼用入力や3.5mmヘッドホン出力も備える。

NODE

アンプの規模、方式が異なることからPOWERNODE EDGEとの純粋な比較は難しいが、より高級なアンプを組み合わせることで、NODEのシンプルなハイレゾストリーマーとしての実力がより際立ってくるように感じた。

取材時の様子

音質傾向としては中域のエナジーが豊かで、楽曲の本質を逞しくどっしりと引き出してくれる。

オーケストラの管弦楽器はハリが細かく、スムーズで滑らかな旋律を描く。ハーモニーは伸び良くふくよかで、ソロヴァイオリンの柔らかい描写を前後感良く包み込む。ローエンドの伸びも豊かで、重厚な響きをもたらす。

ジャズのウッドベースは朗々と響き、ピアノの澄み切った輝き良いアタックと好対照。ボーカルは音離れ良く、口元のフォーカスをすっきりと描き出す。ロック音源のディストーションギターは太く逞しいリフを見せ、リズム隊の密度も高く安定感がある。

ビリー・ジョエル「2千年もの果てに」は口元の鮮やかさ、リヴァーブ処理の見通しの良さが印象的。ピアノの響きも軽快で、余韻も爽やか。どっしりとしたリズム隊の押し出しも力強く、タムタムの豊かな響きも前方へせり出してくる。アタックは硬めにまとめ、キレ味も良い。

TRUE「ReCoda」はハリ良くシャープなボーカルがすっきりと前に出てくる。ストリングスは倍音の輪郭を際立たせ、旋律を爽快に表現。金管パートも潤い良く飛び出してくる。リズム隊はノリ良く太い描写となり、パワフルかつリッチなサウンドだ。

NODE X 音質チェック(1):NODEと比べ、より低重心で分離良くS/Nの高いサウンド



限定モデルであるNODE XはNODEをベースとしつつ、DACチップをESS製Sabre DAC「ES9028Q2M」へグレードアップするとともに、ヘッドホンアンプに特許取得のフィードフォワード・エラー補正技術を盛り込んだ、THXのアクロマティック・オーディオ・アンプ回路「THX AAA」を搭載。出力端子も6.3mmの標準ジャック仕様として、駆動力が必要なハイエンドモデルを直接ドライブできるよう設計されている。

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