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耳を塞がない “軟骨伝導” の音質が大幅アップ!オーディオテクニカ「ATH-CC500BT2」をシーン別にチェック
■ATH-CC500BT2ならテレワークやちょっとした運動もいい音と共に楽しめる
筆者は普段、自宅で執筆や試聴取材を行うテレワーク的な働き方をしている。作業中はPCのスピーカーから音楽やラジオ番組を流しているが、リビングにぼそぼそした音が届いてしまい、家族から「音が鬱陶しい」と言われることがしばしばあった。それが、ATH-CC500BT2に切り替えた当日、部屋から音がしないため外出していると勘違いされたほどである。これだけでも、導入する効果は絶大だ。
アプリのプリセットイコライザーを試してみると、作業中のながら聴きには「オリジナル」が相性抜群であった。中域が明瞭で聴きやすく、高域も低域もバランスが良い。声の表現が巧みで、ボーカルものの楽曲や音楽の流れる頻度が高いラジオ番組をいい音で楽しめた。
また、「オリジナル」選択時のみ「音漏れ抑制」機能を併用可能である。試しにオンにしたところ、スッと音が小さくなる。音量が下がったと言うよりは、耳に伝える振動を弱くしたイメージである。そもそも普通の音量なら音漏れが分からないレベルのため、そこまで気にする必要はないが、図書館のように周囲に配慮したい場所で重宝するだろう。
ポッドキャストやYouTubeなどで「クリアボイス」に切り替えると、中域が前に出て高域と低域が小さくなる。音楽リスニングにはややいびつなバランスであるが、会話を軸にするコンテンツにおいては相手の声が明瞭で聴きやすい。それゆえ、トーク中心のラジオや、お笑い系の番組との相性が良い。
仕事での使い勝手はどうだろうか。普段のオンライン会議では、カナル型のイヤホンマイクを使用することが多い。自分の声が分かりにくく、ストレスを感じていた。それが、耳を塞がないATH-CC500BT2なら、素の会話と同じように話せる。AIノイズリダクション技術の効果も素晴らしい。驚きなのは、イヤホンマイクでは相手に聞こえていた家のチャイム音が、ほとんど分からないほど低減されていたことである。一方で相手に届く声は明瞭で、聞き返される頻度が少なくなった。
作業に集中したい場合は、イコライザーとは別に用意されている「BGMモード」や「サウンドスケープ」がある。BGMモードはオンにするとバランスはそのままで、音の距離が遠くなる。音楽を“聴く”のではなく “流す” といった感覚のサウンドで、音が集中を妨げない。
サウンドスケープは、オーディオテクニカのマイクで録音した自然音やマスキングノイズ、独自のヒーリングサウンドを再生できる。筆者はマスキングノイズの「Quiet Office」が好みである。静かなオフィスにエアコンの作動音だけがうっすら聞こえるサウンドが、気持ちを引き締めてくれる。
今度はATH-CC500BT2を装着し、バランスの良い「オリジナル」モードにして日課のウォーキングに出かける。比較的静かな住宅街では、音量が中程度で外音と再生音のバランスがちょうどよい。外音から近くを通る車や道行く人の気配が感じられる。
駅前の騒々しい場所では、ボリュームを最大まで上げる。前モデルから25%音量がアップしたこともあり、騒音に負けずに再生音を楽しむことができるが、耳への振動も分かるほど強くなる。振動がやや気になったので、最大ボリュームから3段階程度下げると、再生音が聞こえつつ、ほとんど振動を感じなくなった。
耳を塞がないイヤホンを手に取る多くの方にとって、「外音を取り込む」というのは非常に大きい要素だろう。これに対して、「ANC搭載の完全ワイヤレスで外音を取り込めばいいのでは」、と思う方も居るかもしれない。しかし、いくら従来型のTWSが進化したとはいえ、ATH-CC500BT2の素の外音と比べると違和感は拭えない。そして何より、“ながら” だけでなく、本格的なリスニングも十分にこなせる音質を備えている。
四六時中つけっぱなしにして家や外出先などで試したが、環境に合わせてアプリで調整すれば、ほとんどのシーンにマッチしたサウンドを見つけることができる。ハード的なサウンドクオリティの底上げも去ることながら、アプリ機能を活用することで「使い分け」のような楽しみ方ができる要素もおすすめしたい。
耳を塞がないイヤホンを探しているなら、ぜひATH-CC500BT2を試してほしい。その良さを実感できるはずである。
(提供:オーディオテクニカ)