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PR進化したドライバー構成やノイズキャンセリング機能をチェック

高音質と機能性を両立する新たなスタンダード機!AVIOTのANC完全ワイヤレス「TE-V1R」レビュー

公開日 2024/11/20 06:30 高橋 敦
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そのほか、低遅延モードや、高音質マイク搭載と話し声と周囲の騒音を分離するAI活用アルゴリズムによる高品質通話性能、IPX4相当防水仕様、マルチポイント対応、ワイヤレス充電対応なども当然クリアしている。

専用アプリから可能となる設定においては、左右それぞれのシングル/ダブル/トリプルタップに割り当てる再生操作の変更機能に注目。割り当てる選択肢に「なし」が用意されているので、「誤動作させてしまいやすいシングルタップだけ『なし』にしておく」「再生操作はスマートウォッチで行うので全て『なし』にする」などのカスタマイズも可能となっていた。

タッチ操作の割り当ては幅広いカスタマイズが可能。割り当てる操作「なし」の選択肢も用意されている

■試聴インプレッション。「ボーカルのシャープな成分がほどよく押し出す」



これまで紹介した通り、機能性においては言うことなし。となれば、あとは実際のサウンド次第だ。初めに前提として、Android/LDACコーデック接続とiPhone/AACコーデック接続で音の違いについてお伝えしておきたい。

特に感じられるのは高域の出方の違い。前者は落ち着いた印象なのに対して、後者は鋭くカッチリとした印象。高域の印象の違いは全体の印象に与える影響も大きく、AAC接続時はアグレッシブな雰囲気が強まる。今回はユーザー数が多いであろう後者iPhoneとのAAC接続での音を中心にチェックした。また実使用を想定してノイズキャンセリングはオンに設定した。

YOASOBI「アイドル」を聴くと、子音やブレスなどボーカルのシャープな成分がほどよく押し出される。それによって歌の切迫感が加速され、この曲この歌詞とのマッチングは良好だ。また、細かなリズムを刻むハイハットシンバルの音色がチャキッと立ち、バスドラムやベースなど低音楽器のアタックや音像もクッキリ明瞭になるおかげで、リズムの縦のグリッドがビシッとするのもポイント。この楽曲はリズムの切り替えによって場面展開を鮮やかなものとしているので、そのリズムアレンジが際立つこのイヤホンは、その点からもまたこの曲と相性バッチリだ。

子音やブレスなどボーカルのシャープな成分がほどよく押し出してくれる

相性バッチリといえば羊文学「Burning」も同じく。このイヤホンはこの楽曲のアイコニックなサウンド、ギターのファズ的な歪みから滲み出るジリジリした成分を実に心地よく押し出してくれる。さらには、Bメロからサビでの歪みをやや抑えたトーンでも、ジャギッとしたエッジのキレを再現。歪み系ギターサウンドをかっこよく聴かせてくれるイヤホンをお探しの方は、ぜひ候補に入れてみてほしい。

さて、一方「自分はiPhoneユーザーだけれど落ち着いた音の方が好みなんだよなあ……」という方もいらっしゃるだろう。その際はアプリで設定できるイコライザー(EQ)を活用すればよい。プリセットの「Relaxed」を参考に、カスタム設定で高域側のみを少し落とすのがおすすめだ。逆にLDAC接続で高域を少し上げて鋭さを出すのもアリだ。

10バンドで増減5dB幅の実用的なEQも用意されており、ユーザーの好みにサウンド調整も可能だ

というように、本機には10バンドで増減5dB幅の実用的なEQも用意されており、ユーザーごとにのサウンドの好みにも対応できる。オーディオ的な追求の楽しみもぜひ味わってほしい。

◇◇◇


2022年の発売から2年以上もAVIOT主力モデルのひとつであり続けた、TE-D01vのポジションを継ぐモデルとなれば、期待され要求される要素は多岐に渡り、その開発は容易ではなかっただろう。であるからこそ、それを達成して完成されたAVIOT「TE-V1R」のポテンシャルは高い。このTE-V1Rもまた、一線級の力を長らく保ち続けるスタンダードとなることだろう。


(提供:プレシードジャパン)

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