PRスイッチングハブからサーバーに使用、2個使いもチェック
Qobuzがさらに高音質に!ネットワークオーディオで効果抜群「PNA-LAN01」を徹底レビュー
良質なオーディオ再生と切っても切り離せないのがノイズ対策だ。機器やケーブルには様々なノイズ対策が講じられているほか、ユーザー自身が任意の場所に適用して対策を行えるオーディオアクセサリーも多数存在する。
そんな中で、ストリーミング再生の隆盛とともに注目を集めるのが、LAN端子に挿し込むだけで使える、コンパクトな端子型のアイテムだ。仮想アースと呼ばれるグラウンドの安定化を図るアイテムや、コンデンサーや抵抗などを用いてノイズを吸収するものなどが人気を呼んでいる。
その最新モデルのひとつとなるのが、ELACやAIRPULSEなどを取り扱うユキムのオリジナルブランド、YUKIMU SUPER AUDIO ACCESSORYからリリースされたプラグ・ノイズ・アブソーバー「PNA-LAN01」である。
発売と同時に、オーディオファンや批評家の面々も高く評価している同アイテムは、空きLAN端子に挿入することにより、機器内に生じている高周波ノイズを吸収して、音楽や映像信号を整えるコンディショナーとして機能するというものだ。
これまでのモデルである「PNA-RCA01」や「PNA-USB01」同様、 Technicsブランドを含むオーディオ機器の電気回路や音声回路設計に長年従事してきた、元パナソニックの山崎雅弘氏が設計を担当している。
同氏が培ってきた低ノイズ化ノウハウを基に、機器内のノイズ成分を吸収する抵抗とコンデンサーに構成される直列回路をベースとして、内部回路の伝導ノイズを吸収させる旭化成の電磁波吸収シート「PULSHUT(パルシャット)」を用いるほか、高周波ノイズを吸収して仮想グラウンド効果を得る低インピーダンスな金属製ケースを採用するなどの手法で、効果的なノイズ対策を追求する製品となっている。早速、様々な機器に接続してその効果を体験してみよう。
試聴は、無線LANルーターからのネット回線をSILENT ANGELのスイッチングハブ「N8 Pro」で受けて、そこにLUMINのネットワークプレーヤー「D3」とミュージックサーバー「L2」、そしてKEFのアクティブスピーカー「LS50 Wireless II」を、それぞれ接続した環境で実施した。
空き端子があるのは、無線LANルーター/スイッチングハブ/ミュージックサーバーの3機種なので、そのいずれかにPNA-LAN01を挿して、また多数のLAN端子を備える機器は接続する場所によっても効果の違いを試したほか、異なる機器にPNA-LAN01を2つ同時に挿しての効果も確認してみた。
まずは、無線LANルーターに PNA-LAN01を接続して、ネットワークプレーヤーでQobuzによるストリーミング再生を試聴してみた。実はこの試聴、先入観なしに効果を体験したかったため、編集部員に頼んでブラインドでの試聴を実施させてもらった。挿入無しの状態をはじめに聴いてから、有りと無しの状態を筆者にわからない形で試聴させてもらったが、その違いはブラインド試聴するまでもなく歴然としたものだった。
音が出た瞬間から、展開する音世界の視界がスッと澄んで鮮明になり、音楽を構成するそれぞれの楽器の存在が明快になるのだ。凡庸な表現ではあるが、まさに霞が晴れるような透明度のアップがあり、これまで見渡せていなかった微かな音情報もが掘り出されることで、歌声や楽器の存在が立体性を増すという具合なのである。
そこから、PNA-LAN0を外した状態を再び試聴すると、透明度が下がって少しモヤついたサウンドに感じてしまう。加えて、装着時は、低域方向の不要な余韻が締まっていることにも気付かされる。このポジションでの挿入は、実に自然で快適な効用を感じることができた。
続いて、無線LANルーターから取り外し、スイッチングハブに挿入してみる。すると、先ほどの効果がそのままに、音像の張り出しが強力化する印象が得られた。低音も締まり、シンバルやギターの高音域などの歪っぽさが抑えられるとともに、それらや歌声が高い明瞭感でもって浮かび上がり、音楽が積極的にリスナーへとアプローチするように感じられる。まるで、音圧がほんの少し上がったかのようだ。
描画される音楽の背景はより静けさを増して、ピアノであればボディ鳴りや響板の鳴り、収録場所に響くアンビエンス成分が、一層はっきりと伝わってくるのだ。音像や演奏のフレージングが、カチリとしたメリハリを増して浮かび上がる。
試しに、挿入するポートの位置を変えてみたが、ネットワークプレーヤーと接続しているポートの隣にPNA-LAN01を挿入した場合が、もっとも強い効果を感じられた。勿論これは、使用環境にもよるだろう。
そんな中で、ストリーミング再生の隆盛とともに注目を集めるのが、LAN端子に挿し込むだけで使える、コンパクトな端子型のアイテムだ。仮想アースと呼ばれるグラウンドの安定化を図るアイテムや、コンデンサーや抵抗などを用いてノイズを吸収するものなどが人気を呼んでいる。
その最新モデルのひとつとなるのが、ELACやAIRPULSEなどを取り扱うユキムのオリジナルブランド、YUKIMU SUPER AUDIO ACCESSORYからリリースされたプラグ・ノイズ・アブソーバー「PNA-LAN01」である。
発売と同時に、オーディオファンや批評家の面々も高く評価している同アイテムは、空きLAN端子に挿入することにより、機器内に生じている高周波ノイズを吸収して、音楽や映像信号を整えるコンディショナーとして機能するというものだ。
■空きLAN端子に接続してノイズ対策、長年培ってきた低ノイズ化のノウハウを駆使
これまでのモデルである「PNA-RCA01」や「PNA-USB01」同様、 Technicsブランドを含むオーディオ機器の電気回路や音声回路設計に長年従事してきた、元パナソニックの山崎雅弘氏が設計を担当している。
同氏が培ってきた低ノイズ化ノウハウを基に、機器内のノイズ成分を吸収する抵抗とコンデンサーに構成される直列回路をベースとして、内部回路の伝導ノイズを吸収させる旭化成の電磁波吸収シート「PULSHUT(パルシャット)」を用いるほか、高周波ノイズを吸収して仮想グラウンド効果を得る低インピーダンスな金属製ケースを採用するなどの手法で、効果的なノイズ対策を追求する製品となっている。早速、様々な機器に接続してその効果を体験してみよう。
試聴は、無線LANルーターからのネット回線をSILENT ANGELのスイッチングハブ「N8 Pro」で受けて、そこにLUMINのネットワークプレーヤー「D3」とミュージックサーバー「L2」、そしてKEFのアクティブスピーカー「LS50 Wireless II」を、それぞれ接続した環境で実施した。
空き端子があるのは、無線LANルーター/スイッチングハブ/ミュージックサーバーの3機種なので、そのいずれかにPNA-LAN01を挿して、また多数のLAN端子を備える機器は接続する場所によっても効果の違いを試したほか、異なる機器にPNA-LAN01を2つ同時に挿しての効果も確認してみた。
■ブラインドテストも実施、透明度が上がることで微かな音情報も掘り出される
まずは、無線LANルーターに PNA-LAN01を接続して、ネットワークプレーヤーでQobuzによるストリーミング再生を試聴してみた。実はこの試聴、先入観なしに効果を体験したかったため、編集部員に頼んでブラインドでの試聴を実施させてもらった。挿入無しの状態をはじめに聴いてから、有りと無しの状態を筆者にわからない形で試聴させてもらったが、その違いはブラインド試聴するまでもなく歴然としたものだった。
音が出た瞬間から、展開する音世界の視界がスッと澄んで鮮明になり、音楽を構成するそれぞれの楽器の存在が明快になるのだ。凡庸な表現ではあるが、まさに霞が晴れるような透明度のアップがあり、これまで見渡せていなかった微かな音情報もが掘り出されることで、歌声や楽器の存在が立体性を増すという具合なのである。
そこから、PNA-LAN0を外した状態を再び試聴すると、透明度が下がって少しモヤついたサウンドに感じてしまう。加えて、装着時は、低域方向の不要な余韻が締まっていることにも気付かされる。このポジションでの挿入は、実に自然で快適な効用を感じることができた。
■スイッチングハブでは音像の張り出しが強力化、メリハリも増す
続いて、無線LANルーターから取り外し、スイッチングハブに挿入してみる。すると、先ほどの効果がそのままに、音像の張り出しが強力化する印象が得られた。低音も締まり、シンバルやギターの高音域などの歪っぽさが抑えられるとともに、それらや歌声が高い明瞭感でもって浮かび上がり、音楽が積極的にリスナーへとアプローチするように感じられる。まるで、音圧がほんの少し上がったかのようだ。
描画される音楽の背景はより静けさを増して、ピアノであればボディ鳴りや響板の鳴り、収録場所に響くアンビエンス成分が、一層はっきりと伝わってくるのだ。音像や演奏のフレージングが、カチリとしたメリハリを増して浮かび上がる。
試しに、挿入するポートの位置を変えてみたが、ネットワークプレーヤーと接続しているポートの隣にPNA-LAN01を挿入した場合が、もっとも強い効果を感じられた。勿論これは、使用環境にもよるだろう。