PRデノン/マランツ/B&W/DALIからVGP2025受賞のお薦めアイテムをセレクト
VGP審査員がナビゲート!家時間を充実させるシーン別 “コンパクトオーディオ” の選び方
近年オーディオ機器の進化は目覚ましく、サウンドはHi-Fi品質を持ちつつも、サイズは非常にコンパクトでデザインも優れたモデルが多数登場している。本稿では、VGP2025で特別大賞や金賞を受賞したオーディオ製品のなかから、リビング、ダイニングキッチン、書斎といった音楽をよく聴くスペース別に、長く使えるお薦めアイテムを審査員の鴻池賢三氏がナビゲートする。
音楽のリスニングスタイルは日々変化している。現在はスマホの普及によってワイヤレスかつパーソナルなスタイルが主流となっているが、このトレンドはホームオーディオの在り方にも影響を及ぼしている。
大掛かりなオーディオシステムをリビングに置く家庭は以前より少なくなり、サウンドバーでBluetoothやWi-Fi接続を利用し、音楽を楽しむ方が増えている。コストパフォーマンスやスペースパフォーマンスを重視すると、現実解といってよいだろう。しかしサウンドバーは、薄型テレビで不足しがちなサウンド体験の補完を目的として開発されることが多いため、意図的に映画寄りにした音の調整になっているモデルもあり、音楽リスニングに “最適” とはいい切れない。
そこでお薦めしたいのが「コンパクトオーディオ」である。一口にコンパクトオーディオといっても種類は様々。ただ小さいオーディオ機器を選べばよいというわけではない。利用シーンに最適なコンセプトを持つ製品や、熟度を増しているピュアオーディオ製品を選ぶと満足度が高くなる。
今回は、VGPアワードで高く評価されたアイテムの中から、3つのルームシチュエーションに合わせた格上げアイテムを紹介する。これらの製品は、それぞれのシチュエーションに最適な音質パフォーマンスを発揮し、音楽のある生活をより豊かにしてくれる。皆さんがそれぞれのライフスタイルや好みにぴったりのアイテムを見つけられれば、音楽をより深く楽しめるだろう。
リビングの華ともいえる大型テレビ。そのサウンドをラグジュアリーに格上げするなら、舶来のスピーカーをテレビの両脇に置き、コンパクトなアンプで駆動する「2chスタイル」がお薦めだ。
今回筆者が選んだスピーカーは、Bowers & Wilkins「607 S3」。写真ではラックのカラーに合わせてブラックを選択したが、ホワイトやオーク、レッドチェリーなど空間の雰囲気に合わせて選択できる。
一方スピーカーを駆動するアンプには、デノンの「DENON HOME AMP」を選んだ。コンパクトながらHi-Fiを名乗るに相応しい音質性能を備え、大型スピーカーも組み合わせて鳴らすことができる。
また本製品をお薦めしたい最大の理由は、「eARC」入力に対応していること。同端子を搭載している薄型テレビとならHDMIケーブル1本で接続でき、音声を高品位なデジタル伝送できるほか、テレビの一部かのように電源連動や音量操作もできるなど使い勝手の面でもスマートなのだ。
テレビの内蔵スピーカーで聴いていたすべての音がHi-Fi品質に昇華。音質はコンパクトなボディからは想像しがたいパワフルなもの。大出力のデジタルアンプを搭載し、デノンが培ってきた高音質技術により、映画はアクションシーンも空気が轟くほど重厚に、テレビ放送は「声」に厚みが伴って見違えるように心地よい響きに、そして配信音楽もリズムが明瞭で心躍るサウンドになる。
リビングのサウンドが本機1台で豊かに生まれ変わる。VGPでは、ライフスタイルを豊かにする提案性と実力が評価され、「リビングオーディオ大賞」が授与されている。
読書はもちろん、リモートワークの場所にもなる書斎。小音量でも良質なサウンドで音楽を再生すれば、心地よいBGMが集中力を高めてくれる。
そこで様々なコンテンツを収納する部屋という特性から、コンパチブルな再生機能を持ったレシーバーの導入はいかがだろうか。筆者が推奨するのは、VGPアワードにて3年6期連続で金賞を受賞して殿堂入りを果たしたマランツ「M-CR612」。組み合わせるスピーカーには、北欧デザインで日本でも人気のモダンデザインのインテリアとも好適な、DALI「OBERON 1」をチョイスした。
M-CR612はWi-Fi機能を搭載し、音楽ストリーミングサービスの再生に対応。Bluetooth接続やネットワーク再生機能、さらにCD再生やFM/AMチューナーまで搭載する。音響設計もデザインも生粋のピュアオーディオの系譜を持ち、マランツとわかる高級感あふれる佇まいも魅力である。
オーディオとしては、パワフルなフルバランス・デジタルパワーアンプを搭載しているのがトピック。4chのアンプでバイアンプやパラレルBTL接続できるマニアックさも本機ならでは。音質は至って上質でチューニングもHi-Fiライク。音質性能を示す指標として重要なS/Nに優れ、クラシック音楽も抑揚をダイナミックに表現。小音量時の繊細なニュアンスやホールの響きも美しく感じられる。
また、こうした高音質は思考を妨げないもので、これも書斎に適した本機の美点といえる。もちろん最高の音質なら、音楽と真剣に向き合うにも頼もしい存在である。
タブレットを使ってレシピを確認する人や、休日は家族で料理をしてリフレッシュする人も多いと聞く。一見、デジタル機器と無縁と思われがちなキッチンやダイニングでもスピーカーがあれば、居心地のよい空間になる。
そこで筆者がお薦めするアイテムが、上質なWi-Fiスピーカーである。よく似た製品ジャンルとしてはBluetoothスピーカーがあるが、後者はコンパクトでお手頃価格が魅力な反面、サウンドもサイズ感に縛られて充電も必要。さらに電話の着信やプッシュ通知音まで再生されてしまう側面もある。
その点、コンセントに接続するWi-Fiスピーカーなら心配はない。特に2ch再生できる少し大型のモデルなら広がりと余裕のあるサウンドが楽しめるので、広めのダイニングキッチンにお薦めである。
今回はイギリスの名門ブランド、Bowers & Wilkinsの「Zeppelin Pro Edition」を選んだ。アンプとスピーカーが一体型のオーディオながらステレオ再生する点が特長。さらにチタン・トゥイーターなど、数々のHi-Fiアワードを獲得したBowers & Wilkins「600シリーズ」で採用されたスピーカー技術やパーツをふんだんに投入する点も見逃せない。
Wi-Fi接続に対応し、Qobuzなど音楽ストリーミング配信サービスをハイレゾ高品質で楽しめる。またポッドキャストなどもAirPlay再生できるので、キッチンで情報をインプットするのにも役立つ。
サウンドは繊細かつ滑らかで、耳ざわりのよさは一級品。こうした “いい音” はリラックス効果もある。本機にはライティング機能を備えるので、寝室で利用するのもお薦めである。
(提供: ディーアンドエムホールディングス株式会社)
本記事は「VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版」からの転載です。
■小さくてもハイパフォーマンスな製品がお薦め
音楽のリスニングスタイルは日々変化している。現在はスマホの普及によってワイヤレスかつパーソナルなスタイルが主流となっているが、このトレンドはホームオーディオの在り方にも影響を及ぼしている。
大掛かりなオーディオシステムをリビングに置く家庭は以前より少なくなり、サウンドバーでBluetoothやWi-Fi接続を利用し、音楽を楽しむ方が増えている。コストパフォーマンスやスペースパフォーマンスを重視すると、現実解といってよいだろう。しかしサウンドバーは、薄型テレビで不足しがちなサウンド体験の補完を目的として開発されることが多いため、意図的に映画寄りにした音の調整になっているモデルもあり、音楽リスニングに “最適” とはいい切れない。
そこでお薦めしたいのが「コンパクトオーディオ」である。一口にコンパクトオーディオといっても種類は様々。ただ小さいオーディオ機器を選べばよいというわけではない。利用シーンに最適なコンセプトを持つ製品や、熟度を増しているピュアオーディオ製品を選ぶと満足度が高くなる。
今回は、VGPアワードで高く評価されたアイテムの中から、3つのルームシチュエーションに合わせた格上げアイテムを紹介する。これらの製品は、それぞれのシチュエーションに最適な音質パフォーマンスを発揮し、音楽のある生活をより豊かにしてくれる。皆さんがそれぞれのライフスタイルや好みにぴったりのアイテムを見つけられれば、音楽をより深く楽しめるだろう。
■スピーカー×小型アンプテレビに好適な2chスタイル
リビングの華ともいえる大型テレビ。そのサウンドをラグジュアリーに格上げするなら、舶来のスピーカーをテレビの両脇に置き、コンパクトなアンプで駆動する「2chスタイル」がお薦めだ。
今回筆者が選んだスピーカーは、Bowers & Wilkins「607 S3」。写真ではラックのカラーに合わせてブラックを選択したが、ホワイトやオーク、レッドチェリーなど空間の雰囲気に合わせて選択できる。
一方スピーカーを駆動するアンプには、デノンの「DENON HOME AMP」を選んだ。コンパクトながらHi-Fiを名乗るに相応しい音質性能を備え、大型スピーカーも組み合わせて鳴らすことができる。
また本製品をお薦めしたい最大の理由は、「eARC」入力に対応していること。同端子を搭載している薄型テレビとならHDMIケーブル1本で接続でき、音声を高品位なデジタル伝送できるほか、テレビの一部かのように電源連動や音量操作もできるなど使い勝手の面でもスマートなのだ。
テレビの内蔵スピーカーで聴いていたすべての音がHi-Fi品質に昇華。音質はコンパクトなボディからは想像しがたいパワフルなもの。大出力のデジタルアンプを搭載し、デノンが培ってきた高音質技術により、映画はアクションシーンも空気が轟くほど重厚に、テレビ放送は「声」に厚みが伴って見違えるように心地よい響きに、そして配信音楽もリズムが明瞭で心躍るサウンドになる。
リビングのサウンドが本機1台で豊かに生まれ変わる。VGPでは、ライフスタイルを豊かにする提案性と実力が評価され、「リビングオーディオ大賞」が授与されている。
“リビングルーム” だからほしいこと
1リビングにオーディオ機器を置くならテレビとの親和性は欠かせないテーマ。そのためにアンプにはARCに対応したHDMI出力端子を搭載したモデルを選ぼう。DENONHOME AMPなら、ARCの上位規格である「eARC」に対応する。テレビのリモコンで音量調整もできるので利便性も高い。
テレビの音も音楽ストリーミング配信サービスの音も高品位に楽しみたい方に、2chスタイルはお薦めだが、DENON HOME AMPならバーチャルサラウンド機能を搭載。これはテレビからDolby DigitalPlusやPCM信号をHDMI経由で受け取り、擬似的にサラウンド再生するもので、動画をより迫力満点で楽しめる。
【HDMI搭載のアンプ】
1リビングにオーディオ機器を置くならテレビとの親和性は欠かせないテーマ。そのためにアンプにはARCに対応したHDMI出力端子を搭載したモデルを選ぼう。DENONHOME AMPなら、ARCの上位規格である「eARC」に対応する。テレビのリモコンで音量調整もできるので利便性も高い。
【動画向きのサウンドモード】
テレビの音も音楽ストリーミング配信サービスの音も高品位に楽しみたい方に、2chスタイルはお薦めだが、DENON HOME AMPならバーチャルサラウンド機能を搭載。これはテレビからDolby DigitalPlusやPCM信号をHDMI経由で受け取り、擬似的にサラウンド再生するもので、動画をより迫力満点で楽しめる。
■設置もコンテンツも自由自在。書斎だからミニコンポで!
読書はもちろん、リモートワークの場所にもなる書斎。小音量でも良質なサウンドで音楽を再生すれば、心地よいBGMが集中力を高めてくれる。
そこで様々なコンテンツを収納する部屋という特性から、コンパチブルな再生機能を持ったレシーバーの導入はいかがだろうか。筆者が推奨するのは、VGPアワードにて3年6期連続で金賞を受賞して殿堂入りを果たしたマランツ「M-CR612」。組み合わせるスピーカーには、北欧デザインで日本でも人気のモダンデザインのインテリアとも好適な、DALI「OBERON 1」をチョイスした。
M-CR612はWi-Fi機能を搭載し、音楽ストリーミングサービスの再生に対応。Bluetooth接続やネットワーク再生機能、さらにCD再生やFM/AMチューナーまで搭載する。音響設計もデザインも生粋のピュアオーディオの系譜を持ち、マランツとわかる高級感あふれる佇まいも魅力である。
オーディオとしては、パワフルなフルバランス・デジタルパワーアンプを搭載しているのがトピック。4chのアンプでバイアンプやパラレルBTL接続できるマニアックさも本機ならでは。音質は至って上質でチューニングもHi-Fiライク。音質性能を示す指標として重要なS/Nに優れ、クラシック音楽も抑揚をダイナミックに表現。小音量時の繊細なニュアンスやホールの響きも美しく感じられる。
また、こうした高音質は思考を妨げないもので、これも書斎に適した本機の美点といえる。もちろん最高の音質なら、音楽と真剣に向き合うにも頼もしい存在である。
“書斎” だからほしいこと
ながら聴きでもリスニングに集中する時でも、良質なサウンドは欠かせない。また書斎ならCDなどのフィジカルメディアも保管しやすいので、レシーバーには多彩な再生機能があることが望ましい。M-CR612はCD再生だけでなく、ネットワーク再生機能も搭載。音声入力も備えているので万全だ。
PCモニターを使う人ならモニターの両脇にスピーカーを置くのがお薦めだし、ながら聴きメインの方でも、スピーカーを広めに設置すれば空間全体を音楽で満たすことができる。M-CR612なら、2chだけでなく最大4chまで再生できるので、部屋のサイズに合わせてセッティングを工夫できるので便利。
【コンパチブルなレシーバー】
ながら聴きでもリスニングに集中する時でも、良質なサウンドは欠かせない。また書斎ならCDなどのフィジカルメディアも保管しやすいので、レシーバーには多彩な再生機能があることが望ましい。M-CR612はCD再生だけでなく、ネットワーク再生機能も搭載。音声入力も備えているので万全だ。
【空間を満たすステレオ再生】
PCモニターを使う人ならモニターの両脇にスピーカーを置くのがお薦めだし、ながら聴きメインの方でも、スピーカーを広めに設置すれば空間全体を音楽で満たすことができる。M-CR612なら、2chだけでなく最大4chまで再生できるので、部屋のサイズに合わせてセッティングを工夫できるので便利。
■広いダイニングキッチンなら、常設できるWi-Fiスピーカーを
タブレットを使ってレシピを確認する人や、休日は家族で料理をしてリフレッシュする人も多いと聞く。一見、デジタル機器と無縁と思われがちなキッチンやダイニングでもスピーカーがあれば、居心地のよい空間になる。
そこで筆者がお薦めするアイテムが、上質なWi-Fiスピーカーである。よく似た製品ジャンルとしてはBluetoothスピーカーがあるが、後者はコンパクトでお手頃価格が魅力な反面、サウンドもサイズ感に縛られて充電も必要。さらに電話の着信やプッシュ通知音まで再生されてしまう側面もある。
その点、コンセントに接続するWi-Fiスピーカーなら心配はない。特に2ch再生できる少し大型のモデルなら広がりと余裕のあるサウンドが楽しめるので、広めのダイニングキッチンにお薦めである。
今回はイギリスの名門ブランド、Bowers & Wilkinsの「Zeppelin Pro Edition」を選んだ。アンプとスピーカーが一体型のオーディオながらステレオ再生する点が特長。さらにチタン・トゥイーターなど、数々のHi-Fiアワードを獲得したBowers & Wilkins「600シリーズ」で採用されたスピーカー技術やパーツをふんだんに投入する点も見逃せない。
Wi-Fi接続に対応し、Qobuzなど音楽ストリーミング配信サービスをハイレゾ高品質で楽しめる。またポッドキャストなどもAirPlay再生できるので、キッチンで情報をインプットするのにも役立つ。
サウンドは繊細かつ滑らかで、耳ざわりのよさは一級品。こうした “いい音” はリラックス効果もある。本機にはライティング機能を備えるので、寝室で利用するのもお薦めである。
“ダイニングキッチン” だからほしいこと
部屋の大きさによってスピーカーのサイズも大きくしたいなら、生活導線のことを考慮すると一体型のスピーカーがお薦め。このジャンルではBluetoothスピーカーが多いが 、Zeppelin Pro Editionのようにステレオ再生できて、音質を重視したモデルの方が家族と暮らす空間にはよくマッチする。
Bluetoothはスマホと1対1で接続するため、着信音を再生してしまうし、スマホの所有者が外出してしまうと再生が止まる。その点、Wi-Fi接続できればスマホは操作機能のみで、スピーカーが音楽を直接受信して再生。たとえばスマホでゲームをはじめても、音楽再生はそのままで、スマホからゲーム音が再生される。
【一体型のスタイル】
部屋の大きさによってスピーカーのサイズも大きくしたいなら、生活導線のことを考慮すると一体型のスピーカーがお薦め。このジャンルではBluetoothスピーカーが多いが 、Zeppelin Pro Editionのようにステレオ再生できて、音質を重視したモデルの方が家族と暮らす空間にはよくマッチする。
【Wi-Fi接続】
Bluetoothはスマホと1対1で接続するため、着信音を再生してしまうし、スマホの所有者が外出してしまうと再生が止まる。その点、Wi-Fi接続できればスマホは操作機能のみで、スピーカーが音楽を直接受信して再生。たとえばスマホでゲームをはじめても、音楽再生はそのままで、スマホからゲーム音が再生される。
(提供: ディーアンドエムホールディングス株式会社)
本記事は「VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版」からの転載です。