【ミニレビュー】手のひらサイズで効果抜群!LANケーブルに直列接続する「EE1」はQobuzにも効く
今話題のアクセサリーを毎週ピックアップして、音質改善のポイントをコンパクトにご紹介する「オーディオアクセサリーひとくちレビュー」。ネットワークの音質改善に活用できるイギリス・English Electric(イングリッシュ・エレクトリック)の小型LANアクセサリーの実力を検証!

コード・カンパニー譲りの高周波ノイズ対策技術
イングリッシュ・エレクトリックは、英国の老舗ケーブルメーカーであるコードカンパニーが新たに創設した、ネットワーク関連機器を専門とするブランドである。同社の製品には、ケーブルにおける高周波ノイズ対策に長年取り組んできたコードカンパニー独自の高度なノウハウが投入されている。
両端メスの「EE1」はLANケーブル間に挿入すると内蔵の独自開発ICチップがノイズを吸収、熱に変換して発散。同時にコードカンパニーのノイズ吸収技術により幅広い帯域のノイズを大幅に削減するもの。ネットワークトランスポート直近のLANケーブル間に設置してQobuzで試聴をしてみた。

宇多田ヒカル「One Last Kiss」は音場空間の前後左右上下が大幅に拡大する。そしてヴォーカル音像から雑味が解消し、伴奏その他の背景音の解像度が激増。
松任谷由実「雨のステイション」もやはり音場が非常に広くなる。どの楽音もS/N・解像度が激増していて、たとえば「EE1」設置前はボヤけていたハーモニカのリヴァーブの鮮明さひとつとっても驚くほどだ。
アントニーニ(指揮)バーゼル室内管弦楽団『シューマン:チェロ協奏曲』も冒頭のフルートからして鮮明・克明だし、ソル・ガベッタのチェロは静けさを増した音場で解き放たれたかのように朗々と歌う。
これほどの効果なのに、質感の硬軟、音色の明暗といった音調バランスに変化が皆無なのも素晴らしい。外せなくなる。