「この価格でいいの?」 ベルキンのヘッドホン「SoundForm Isolate」が破格の高コスパ機だった
初めに装着感は良好。頭を挟み込む側圧はやや強めだが、耳をすっぽり覆う大きさのイヤーパッドの十分な深さと厚みと柔らかさのおかげか、常時眼鏡ユーザーである筆者の眼鏡と干渉して不快感があるとか、そういったこともない。

また製品名の「アイソレート=遮断」にふさわしく、ノイキャン以前のパッシブな遮音性も十分に確保。騒音の高音、カチャカチャやシャーといった成分を抑え込んでくれる。
アクティブノイズキャンセリングはその仕組みから低音側ノイズの抑制を得意とするので、ノイキャンヘッドホンにおいては、アクティブノイキャンで低域ノイズに、パッシブノイズアイソレーションで高域ノイズに対応するというコンビネーションが基本だが、それに忠実な設計だ。
実際そのパッシブアイソレーション+ハイブリッド方式アクティブノイキャンでの総合的なノイキャン性能は十分なレベル。室内空調機器の音はぐっと抑え込んでくれるし、屋外の騒がしさも、音楽にせよトークにせよ、コンテンツの内容をマスキングしない程度には抑え込んでくれる。
ヒアスルーモードの聞こえ方も、自然というほどではないが、人の話し声を聞き取りやすくするという役割においての不足はない。総じて、この価格帯でのノイキャン性能としては上々と言ってよいだろう。
使い勝手にもぬかりなし
操作インターフェースは、ヘッドホン左側にノイキャン周りの操作ボタン、右側に電源等のマルチファンクションボタンと音量上下ボタンを、どちらもタッチではなくフィジカルなボタンで用意。
操作方法にも癖はなく、マルチボタン長押しで電源オンオフ、シングルタップで再生/停止/通話開始、ダブルとトリプルで前スキップと後ろスキップといった具合だ。

唯一の特殊な操作としては、音量上下ボタン同時押しすると、ヘッドホンに内蔵されている「波打ち際の音」が再生される。「静かな方がいいけど無音は落ち着かない」みたいな場面や気分では、ノイキャンと組み合わせて利用してみるのもよいだろう。その波打ち際の音の音量も音量ボタンで調整可能。