■一般的なシアタールームではまず不満のないB6システム
5.1チャンネルではB6をフロントにCentreとリアのB1、サブウーファーを加えたシステムをまず紹介したい。一般的な広さのシアタールームなら、まず不満のない組み合わせだろう。透明で豊かな音調に加え、サブウーファーが曇りのないLFEを提供することで精密な映画再現を実現している。
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端子部。バナナプラグ、バイワイヤリングに対応している(写真はB4) |
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空間の一体性に優れ、『HERO』の矢の飛来音や戦場の雑踏感などが周囲一面を取り囲むようだ。シャープだがうるさくはない。効果音や身辺音のディテールがきめ細かく描かれて、それらがいっそうリアリティを高めている。『マスター・アンド・コマンダー』でも砲撃の迫力と船内の混乱の中で、細かな音が明瞭に把握できるのが精度というものである。
もうひとつB4を中心にしたシステムは、やや小振りの空間を対象にしている。リアにBFXを使用してみた。バイポーラ型なだけに後方の空間がさらに躍動感を持っている。『ロード・オブ・ザ・リング〜王の帰還』はEXソフトであるため、リアの情報が多く空間が緻密だ。その緻密さが確実に生かされ、後ろ側での音の動きが気になって仕方がないほどである。動的な再現性が特に印象に残る。ぜひ試してみてほしい。
※5.1chの視聴ソフト「dts SURROUND・9−DEMONSTRATION
DVD」
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