要注目の機器を紹介
Google TVだけじゃない! ネット+テレビ融合を実現する最新ガジェット
■ギークの間で話題の「Boxee Box」
つい数日前に北米で予約受付が開始され、話題になっているのが「Boxee Box」だ。
ソフトウェアの「Boxee」は、北米ではギークの間で有名な存在だ。WindowsからMacまで幅広く対応しており、さらに旧Apple TVにソフトをインストールすることさえできる。
Boxeeはインターネットビデオ再生とパソコン内のメディアコンテンツの再生に対応しているのだが、Netflixには対応しているものの、主に無料のインターネット上のビデオ視聴に焦点が当てられているところが、他のこの種の製品と大きな違いだ。
Boxee Boxは、このBoxeeをベースにしたSTBで、特異なデザインが目を引く。製造は台湾のD-Link社が行っており、価格は199ドルだ。
Boxee Boxは普段、PCで視聴しているインターネットビデオを、セットトップボックスで見られるようにしたと考えると、そのコンセプトを理解しやすいだろう。
なお、Boxee Boxはソフトウェア版のBoxeeとは異なり、Netflixだけでなく、オンデマンドビデオ配信サービスのHuluにも対応するようだ。また、STBだけにリモコンも付属している。このリモコンはハードウェアキーボードを備えており、文字入力も快適に行えそうだ。
またHDMI出力も搭載し、1080pのフルHD動画の再生に対応しているほか、5.1ch音声出力も可能。有線・無線LANに対応し、無線LANはIEEE802.11nも利用できる。ちなみに、プロセッサーにはNVIDIAのTegra2プラットフォームが採用される予定だったが、Intelの「CE4100」に変わったようだ。
さて、無料のインターネットビデオと言っても、日本ではあまりPCで見られるインターネットビデオコンテンツが多くないので、あまりピンと来ないかも知れないが、北米には「Revision3」など面白いコンテンツを供給しているところがあり、この点でも日本とはかなり様子が異なっている。ちなみに筆者は「DiggNation」というチャンネルが特に好きで、よく見ている。
■Apple TVより安いネット対応STB
Rokuは低価格が特徴のセットトップボックスで、SD、HD、HD-XRの3モデルがある。11g無線LAN、HDMI搭載でハイビジョン動画に対応したHDモデルの価格は、実に69.99ドルと激安だ。11nの高速無線LANと1080pに対応したXRでも99.99ドル。新Apple TVとほぼ同価格ということになる。
対応するコンテンツは北米の代表的なオンデマンドビデオサービスであるNetflixに加え、Amazon Video、Pandra、Roku NEWSCASTER、MP3 tunes、radiotime、UFC、MOG、MLB.TV、Vimeoなどのビデオ、音楽サービスになる。
ちなみに、Netflixは北米では有名なレンタルビデオサービスを展開している会社。VODサービスを月額8.99ドルで提供している。Rokuの凄いところは、1つのNetfixの契約で、6台までのRokuでNetflixを使用できること。家のなかに6台までの複数のRokuがあっても、複数の契約をする必要がないのだ。