要注目の機器を紹介
Google TVだけじゃない! ネット+テレビ融合を実現する最新ガジェット
■BDプレーヤーのネット機能も充実
BDプレーヤーのネット機能も侮れない。LG電子の「BD570」はNetCast、CinemaNow、Netflix、YouTube、Vudu、PANDRA、Picasa、AccuWeather.comなど多くのコンテンツに対応していながら、アマゾンでは158.40ドルで販売されているので、かなりコストパフォーマンスが高い。
また、サムスンの「BD-C6500」はBLOCKBUSTER、Netflix、Youtube、Pandraに対応しており、市場価格は200ドル程度のようだ。サムスンの製品はLG電子のものより、若干クラスが高いというポジショニングだ。
国内メーカーも負けてはいない。ソニーの最新のBDプレーヤーは「BRAVIA Internet Video」に対応しており、Netflixなどいくつかのサービスが利用できる。
ちなみに米アマゾンでBDプレーヤーの売り上げランキングを見ると、原稿執筆時点では、多くのVODに対応し、価格の安いLG電子のBD570が1位となっている。従来のBDプレーヤー並の価格で、多彩なVODサービスに対応しているのだから、やはり魅力的に感じる方が多いだろう。
■Apple TVとGoogle TV、普及のカギ
Apple TVはNetflix、Youtube、MobileMe、flickrに加え、iTunes Storeでの動画レンタルサービスに対応している。
Apple TVは本体価格が99ドルと安く、小型・軽量。iPhoneやiPadとの親和性が高く、iPhone/iPad内のコンテンツをストリームで受けられるという特徴もあるが、VODサービスという面では、実質的にiTunesStoreのレンタルが他のSTBとの差別ポイントということになる。
この映画レンタルは、HD映像が3.99ドル、SD映像が2.99ドル、テレビ番組が1エピソードあたり0.99ドルという、かなり戦略的な価格設定となっている。ただし、当初コンテンツを提供するのはabcとFOXに限られる。この価格とコンテンツメーカーの数が、消費者にどう受け入れられるかがポイントとなるだろう。
一方のGoogle TVは、映像配信への対応だけでなく、どれだけユーザーエクスペリエンスに革新を起こせるかがカギになる。シンプルな機能のSTB購買層よりも上を狙うことになると想像され、STBや内蔵テレビの価格設定がどうなるのか、大変興味深い。
どちらにせよ、今後、テレビのスマート化を巡り、様々なプラットフォームや製品間の争いが加熱していくことは間違いなく、今後の動向に注目したい。
(一条真人)