iPhone、紳士の活用法(1)ブラウザー編
■何か起きたらすぐに証拠隠滅!「Perfect Browser」
さて、プライバシーを大切にされる方にお薦めのブラウザーアプリが「Perfect Browser」(85円)です。割と有名なアプリなのでご存じの方も多いでしょう。英語アプリですが、プライベートブラウジングを多用するかたなら、辞書を引きながらでも使う価値アリ、と断言してしまいましょう。
このブラウザー、とんでもなく機能や設定項目が豊富です。プライバシー関連機能以外の注目ポイントもたくさんあって、普通の方にとってはそちらの方が重要なのかもしれませんが、ここではプライバシー関連機能のみを説明していきます。
まず、このアプリ自体にもパスコードを掛けることができます。この設定項目を見ると、思わず条件反射的に掛けたくなるところですが、ここはグッとこらえましょう。たまたまこのアプリを立ち上げられてしまい、即座にパスコードを要求されたら、怪しいと思われるに違いないからです。このアプリには、ほかに強力な機能が用意されているので、パスコードロックは必要ありません。
このアプリの凄いところは、プライベートブラウジング機能の圧倒的な充実ぶりです。何と、プライベートブラウジングに「Standard」「Paranoid」「Insane」の3モードが用意されているのです。ちなみにParanoidは「偏執病的」、Insaneは「正気じゃない」とか「狂ってる」といった意味なのですが、オススメはズバリ、Insaneモードです!
Standardモードでは、履歴を記録しないことはもちろん、ホームボタンを押したり、スリープモードに移行する際に表示していたタブがクリアされます。Paranoidモードはそれに加えてクッキーをブロックする仕様となり、クッキーを使うウェブサイトにログインすることすらできません。会員制サイトにログインする必要があればStandardモードを選びましょう。
さらに、Insaneモードは「正気じゃない」というだけあって、超強力。ホームボタンを押したりスリープに移行するときだけでなく、電話を受けたり、通知が来たり、画面上にオンスクリーンのアラートが出たりなど、何か起きたら即刻タブがクリアされるという過激仕様となります。すぐに全ての閲覧履歴が消えてしまうので、使い勝手は異様に悪いのですが、反面、こんなに心強いことはありません。意識しなくても、すぐさま証拠隠滅を勝手に行ってくれます。
さて、もっともっとネタはあるのですが、意外と文字量が嵩んでしまったので、今回はここまで。この原稿を書いたことがバレてまずいことにならなければ、続編も書きたいと考えています。