【連載】ガジェットTIPS
知ってた? 単3・単4型充電池が「ニッケル水素」ばかりなワケ
なくなっても充電すれば何度も繰り返し使える「充電池」。いわゆる単3、単4など乾電池型のものは、携帯ラジオやデジタルカメラなどの家電製品にも利用でき、使い捨てにしないエコな電池として人気です。ただし、その主要素材は「ニッケル水素」。スマートフォンでお馴染みのリチウムイオンではありません。
同じサイズのニッケル水素電池と比較すると、リチウムイオン電池のほうが大容量の電力を蓄えることができ、メモリー効果(継ぎ足し充電を繰り返すと性能が低下する現象)がない、自己放電が少ないというメリットもあります。だったら素材をリチウムイオンに変更すべきでは? と考えるのが当然でしょう。
それでも乾電池サイズの充電池にニッケル水素が使われ続ける理由は、ズバリ「製造コスト」です。ニッケル水素電池のほうが、リチウムイオン電池よりも安価に製造できるのです。
リチウムイオン電池の製造には、高価なレアメタル(希少金属)が欠かせません。リチウムにくわえてニッケルやコバルトなどの素材を組み合わせて電極を製造するため、ニッケル水素電池と比べコストが嵩んでしまうのです。
さらにリチウムイオン電池は充電時の電圧/電流を厳格に管理しないと危険なため、制御用ICが欠かせません。ニッケル水素電池と比べると回路が複雑になりがちで、そのぶんコストはかさみます。単3・単4サイズのリチウムイオン電池も存在しますが、ニッケル水素電池より割高なはずですよ。
同じサイズのニッケル水素電池と比較すると、リチウムイオン電池のほうが大容量の電力を蓄えることができ、メモリー効果(継ぎ足し充電を繰り返すと性能が低下する現象)がない、自己放電が少ないというメリットもあります。だったら素材をリチウムイオンに変更すべきでは? と考えるのが当然でしょう。
それでも乾電池サイズの充電池にニッケル水素が使われ続ける理由は、ズバリ「製造コスト」です。ニッケル水素電池のほうが、リチウムイオン電池よりも安価に製造できるのです。
リチウムイオン電池の製造には、高価なレアメタル(希少金属)が欠かせません。リチウムにくわえてニッケルやコバルトなどの素材を組み合わせて電極を製造するため、ニッケル水素電池と比べコストが嵩んでしまうのです。
さらにリチウムイオン電池は充電時の電圧/電流を厳格に管理しないと危険なため、制御用ICが欠かせません。ニッケル水素電池と比べると回路が複雑になりがちで、そのぶんコストはかさみます。単3・単4サイズのリチウムイオン電池も存在しますが、ニッケル水素電池より割高なはずですよ。