HOME > レビュー > モバイルバッテリーの“充電力”を最大限に活用する方法

【連載】ガジェットTIPS

モバイルバッテリーの“充電力”を最大限に活用する方法

公開日 2021/07/13 06:30 海上忍
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
スマートフォンにワイヤレスイヤホン、夏場はハンディファンと、周りを見れば充電式のガジェットばかり。バッテリー切れに備え、つねにモバイルバッテリーを持ち歩く人が多いのも納得です。

そのモバイルバッテリー、充電方法によって微妙に減るペースが異なることはご存知でしょうか。スマートフォンのフル充電3回分が2回分に減る、などといった劇的な差にはなりませんが、同じガジェットを充電するときでも使用する充電方法/ケーブルによりバッテリーの減るペースが、ひいてはバッテリーの残量/最大充電回数が変わってくるのです。

モバイルバッテリー、充電速度で減るペースが異なります

その理由は「昇圧」にあります。多くのモバイルバッテリーには、内部にリチウムイオンの電池パック(出力は3.7V)が搭載されていますが、USB 2.0の出力電圧は5V固定ですから、電池パックを並列でつないでいる場合は内蔵のDC-DCコンバータにより3.7Vから5.0Vへ昇圧しなければなりません。

ここで注目すべきが、昇圧に伴う電力ロスです。出力がUSB PDのときは、3.7Vから9Vや15Vへの昇圧を行うことになりますが、この電力ロスがUSB 2.0/5Vより大きいのです。搭載されている電源IC/DC-DCコンバータの性能により差はあるものの、一般的に3.7V → 5Vより3.7V → 9Vのほうが、3.7V → 15Vのほうが10-20%程度電力ロスが大きくなる傾向があります。

電源ICの性能向上により、昇圧に伴う電力ロスは縮小しつつありますが、それでも5Vより9Vや15Vへの昇圧のほうがロスは多くなりがちです。モバイルバッテリーに蓄えた電力をできるだけ有効に活用したいのなら、充電速度は遅くなるものの、USB 2.0/5Vポートのほうを利用しましょう。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー196号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.196
オーディオアクセサリー大全2025~2026
特別増刊
オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX

本ページからアフィリエイトプログラムによる収益を得ることがあります