HOME > レビュー > USB Type-Cケーブル、こんな使い方には“チップ内蔵”ケーブルが必要

【連載】ガジェットTIPS

USB Type-Cケーブル、こんな使い方には“チップ内蔵”ケーブルが必要

公開日 2022/05/04 07:00 海上忍
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
USBケーブルといえば、いまや端子は「Type-C」が主流。かつては片側がType-Aだったりmicro-Bだったりの変換ケーブルを多く見かけましたが、最近では両端ともType-Cのケーブルを使う機会が増えています。端子の裏表だけでなく、ケーブルの向きまで気にせず済むため、接続時のストレスはかなり軽減されました。

そのType-Cケーブル、“チップ”を内蔵してますか?

しかし、両端がType-Cのケーブルといっても種類はいろいろ。問題なく挿し込めても、期待する性能・機能を発揮できるとは限りません。具体的には、以下に示す2つのケースでは「チップ内蔵」Type-Cケーブルが必須です。

ひとつは、Type-Cでのみ利用できる高速充電規格「USB PD(Power Delivery)」。Type-Cで追加された電源用通信線を使い、電源出力側と入力側で通信しつつ電力を供給することで、最大100Wもの給電を実現します。USB PD対応ケーブルには3A対応と5A対応の2種類があり、60Wを超える出力が必要な場合は「チップ内蔵」のUSB PDケーブルを用意しなければなりません。

もうひとつは、DisplayPort Alternate Mode(通称Alt-Mode、オルタネートモード)を利用した映像出力です。オルタネートモードに対応したパソコン/スマートフォンとディスプレイを接続する場合、ケーブルもオルタネートモード対応でなければならず、その目印となるのが「チップ内蔵」かどうかです。

そのチップとは「E-Marker」と呼ばれるもので、コストがかかるぶんケーブルの値段も高め。しかし、高速充電対応で映像出力もOKという、いわば"全部入り"のType-Cケーブルであることの目印といえます。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE