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【第12回】ミヤザキタケルの気軽にホームシネマ

映画アドバイザーが推す週末サブスクこの1本。『世界にひとつのプレイブック』

公開日 2022/05/27 06:30 ミヤザキタケル
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サブスクで映画を観ることが当たり前となりつつある昨今、その豊富な作品数故に、一体何を観たら良いのか分からない。そんな風に感じたことが、あなたにもありませんか。本コラムでは、映画アドバイザーとして活躍するミヤザキタケルが水先案内人となり、選りすぐりの一本をあなたにお届け。今回は2012年の公開作『世界にひとつのプレイブック』をご紹介します!

『世界にひとつのプレイブック』(2012年・アメリカ)
(配信:U-NEXT / hulu)

『世界にひとつのプレイブック』Blu-ray:2,200円(税込)/DVD:1,257円(税込) 発売元・販売元:ギャガ

第85回アカデミー賞で8部門ノミネート、主演女優賞を受賞したデヴィッド・O・ラッセル監督作。躁うつ病を患い精神病院を退院したばかりのパット(ブラッドリー・クーパー)は、元妻との復縁に執着するあまり騒ぎを起こしてばかり。そんな折、事故で夫を亡くし心に傷を負ったティファニー(ジェニファー・ローレンス)と出会い、復縁の協力をして貰う代わりにダンス大会へ出場することになるのだが…。

(C) 2012 SLPTWC Films,LLC. All Rights Reserved.

物事が上手くいかず、何もかも投げ出したくなる瞬間が誰にでも訪れる。そんな時にこそおすすめしたいのが、男女の心の再生を描くこの物語。恋愛・コメディ・家族・ヒューマンなど、一つのジャンルに断定することが難しく、不況や心の病などあらゆる要素を兼ね備えた作品なのだが、その最たる魅力は、他者との関わりの中で希望を見出していく様にある。

(C) 2012 SLPTWC Films,LLC. All Rights Reserved.

目の前にいる相手と向き合わず、目の前にいない相手に心が囚われていたパッドが徐々に変化していく姿を通して、他者と本気で関わり理解し合うことの難しさを、人生における価値ある瞬間とは、決して自分一人だけで得られるものではないということを示してくれる。撮影時21歳のローレンスのオスカー受賞の名演も要チェック!

(C) 2012 SLPTWC Films,LLC. All Rights Reserved.
※本稿記載の配信サービスは執筆時点のものになります。

ミヤザキタケル
1986年生まれ、長野県出身。2015年より「映画アドバイザー」として活動を始める。 WOWOW・宝島社sweet・DOKUSOマガジンでの連載のほか、渋谷クロスFM・Voicy・各種WEB・雑誌・メディア等で映画を紹介。イベント登壇、映画祭審査員、映画のカメオ出演、BRUTUS「30人のシネマコンシェルジュ」など幅広く活動中。

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