6月6日の開催間近
人気アプリ開発者に聞く、アップル「WWDC 22」に注目すること
アップルによる世界開発者向け会議「WWDC」が、現地時間6月6日に開幕する。毎年iOSに関連する新機能が発表されるが、今年のイベントに日本のデベロッパーたちは何を期待するだろうか。アップルの最新技術を導入する3つのアプリと、各デベロッパーたちの声を紹介しよう。
最初に紹介するデベロッパーはPhsychic VR Lab(サイキック VR ラボ)だ。アーティストのためのクリエイティブプラットフォーム「STYLY」(スタイリー)の運営と、STYLYを活用するコンテンツの企画・制作を事業の柱としている。最近では「メタバース」としても広く知られている、AR/VR/XRのテクノロジーを駆使した3D空間における “ものづくり” のスペシャリストだ。
同社が手がけるSTYLYには、Webブラウザだけで3D仮想空間をデザイン・制作・配信できるアプリケーションツール「STYLY Studio」と、iPhone/Androidにも対応するモバイルアプリを使ってメタバースコンテンツを楽しむ「STYLY Gallery」というふたつの軸がある。担当者の渡邊遼平氏、野村烈氏によると「AR/VRの両方に対応しながら、コンテンツの制作から配信・視聴まで一貫した使い勝手をユーザーに提供できるプラットフォームは数少ない」と、STYLYの特徴を説明する。
渡邊氏は今後、3D仮想空間はバーチャルからリアルに近い高度な没入体験が求められるようになると見通しを語っている。高速・大容量通信を実現する5Gネットワークの普及が国内外で進んでいることから、近い将来、インターネットを通じて没入型の3D仮想空間を配信するサービスも現れるという。Phsychic VR LabのSTYLYはまさしくその先駆けになろうとしている。
STYLY StudioはMacやWindows PCのブラウザを使うクリエイティブツールだ。多彩なファイルフォーマットに対応しており、MayaやBlenderなどのソフトで作成した3Dデータも読み込める。STYLY Studio自体はプログラミングの知識がなくても、既存のアセットを活用しながら立体視が可能なオブジェクトデータをつくり、プラットフォームに配信するところまで簡単にできることが大きな特徴だ。
今回取材を行った2022年5月時点で、STYLYの登録者数は45,000人以上にのぼるという。同社がサービスを開始した2016年当時は、AR/VR/XRコンテンツをブラウザで制作できるツールが稀少であり、また英語対応のものも少なかったことから、STYLYを愛用する海外のユーザーも多い。日本国外のユーザー比率は7割近いという。
制作されたコンテンツは、モバイルアプリを活用しながら複数のユーザーが3D仮想空間の中で視聴・体験できる。STYLYの特徴を活かして、パブリックアートやイベント、街づくりなどにプラットフォームが活用される事例も次々に誕生している。
2022年のWWDCに期待するところは、やはりARKitまわりの最新機能とアップデートであると、渡邊氏と野村氏は口を揃える。両氏は今後も、アップルの新しい魅力的なハードウェアやサービスを、STYLYのプラットフォームを活用するユーザーがシンプルに使いこなせるよう、テクノロジーと体験をつなぐことに注力する考えを語った。
■Appleデバイスで最先端のメタバース空間が創造・体験できる
最初に紹介するデベロッパーはPhsychic VR Lab(サイキック VR ラボ)だ。アーティストのためのクリエイティブプラットフォーム「STYLY」(スタイリー)の運営と、STYLYを活用するコンテンツの企画・制作を事業の柱としている。最近では「メタバース」としても広く知られている、AR/VR/XRのテクノロジーを駆使した3D空間における “ものづくり” のスペシャリストだ。
同社が手がけるSTYLYには、Webブラウザだけで3D仮想空間をデザイン・制作・配信できるアプリケーションツール「STYLY Studio」と、iPhone/Androidにも対応するモバイルアプリを使ってメタバースコンテンツを楽しむ「STYLY Gallery」というふたつの軸がある。担当者の渡邊遼平氏、野村烈氏によると「AR/VRの両方に対応しながら、コンテンツの制作から配信・視聴まで一貫した使い勝手をユーザーに提供できるプラットフォームは数少ない」と、STYLYの特徴を説明する。
渡邊氏は今後、3D仮想空間はバーチャルからリアルに近い高度な没入体験が求められるようになると見通しを語っている。高速・大容量通信を実現する5Gネットワークの普及が国内外で進んでいることから、近い将来、インターネットを通じて没入型の3D仮想空間を配信するサービスも現れるという。Phsychic VR LabのSTYLYはまさしくその先駆けになろうとしている。
STYLY StudioはMacやWindows PCのブラウザを使うクリエイティブツールだ。多彩なファイルフォーマットに対応しており、MayaやBlenderなどのソフトで作成した3Dデータも読み込める。STYLY Studio自体はプログラミングの知識がなくても、既存のアセットを活用しながら立体視が可能なオブジェクトデータをつくり、プラットフォームに配信するところまで簡単にできることが大きな特徴だ。
今回取材を行った2022年5月時点で、STYLYの登録者数は45,000人以上にのぼるという。同社がサービスを開始した2016年当時は、AR/VR/XRコンテンツをブラウザで制作できるツールが稀少であり、また英語対応のものも少なかったことから、STYLYを愛用する海外のユーザーも多い。日本国外のユーザー比率は7割近いという。
制作されたコンテンツは、モバイルアプリを活用しながら複数のユーザーが3D仮想空間の中で視聴・体験できる。STYLYの特徴を活かして、パブリックアートやイベント、街づくりなどにプラットフォームが活用される事例も次々に誕生している。
2022年のWWDCに期待するところは、やはりARKitまわりの最新機能とアップデートであると、渡邊氏と野村氏は口を揃える。両氏は今後も、アップルの新しい魅力的なハードウェアやサービスを、STYLYのプラットフォームを活用するユーザーがシンプルに使いこなせるよう、テクノロジーと体験をつなぐことに注力する考えを語った。