【第14回】ミヤザキタケルの気軽にホームシネマ
映画アドバイザーが推す週末サブスクこの1本。『イット・カムズ・アット・ナイト』
サブスクで映画を観ることが当たり前となりつつある昨今、その豊富な作品数ゆえに、一体何を観たら良いのか分からない。そんな風に感じたことが、あなたにもありませんか。本コラムでは、映画アドバイザーとして活躍するミヤザキタケルが水先案内人となり、選りすぐりの一本をあなたにお届け。今回は2017年の公開作『イット・カムズ・アット・ナイト』をご紹介します!
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『イット・カムズ・アット・ナイト』(2017年・アメリカ)
(配信:Netflix / dTV)
『ミッドサマー』など数々の話題作を手掛ける新進気鋭の映画スタジオA24制作による、トレイ・エドワード・シュルツ監督作。未知の感染症が蔓延する世界で、感染を避けるべく森の奥深くの一軒家に隠れ住むポール(ジョエル・エドガートン)一家。そこにある家族が助けを求めてやってきた。ルールに従うことを条件に迎え入れるポールたちであったが、ある夜、閉まっているはずの扉が開いていたことを機に、両家は疑心暗鬼に陥っていく…。
人によって「よく分からなかった」「結局何だったの?」「意味不明」と低評価を下してしまいかねない本作だが、その判断は非常に勿体無い。無数に張り巡らされた仕掛けや謎に気が付くことさえできれば、本作への評価はガラリと変わる。一例を挙げるとすれば、ポールの息子が悪夢を見ている場面において、スクリーンの画面比率が変化していることにお気付きだろうか。
他にも、些細な言葉の端々に、あらゆる想像の余地が残っている。ある意味で、あなたの映画力が試される作品と言っても過言ではないだろう。公式HPには、私が寄稿した「解き明かされぬまま終わる6つの謎」というシークレットレビューが掲載されているので、鑑賞のお供に是非!
(C) 2017 A24 Distribution,LLC
※本稿記載の配信サービスは執筆時点のものになります。
『イット・カムズ・アット・ナイト』(2017年・アメリカ)
(配信:Netflix / dTV)
『ミッドサマー』など数々の話題作を手掛ける新進気鋭の映画スタジオA24制作による、トレイ・エドワード・シュルツ監督作。未知の感染症が蔓延する世界で、感染を避けるべく森の奥深くの一軒家に隠れ住むポール(ジョエル・エドガートン)一家。そこにある家族が助けを求めてやってきた。ルールに従うことを条件に迎え入れるポールたちであったが、ある夜、閉まっているはずの扉が開いていたことを機に、両家は疑心暗鬼に陥っていく…。
人によって「よく分からなかった」「結局何だったの?」「意味不明」と低評価を下してしまいかねない本作だが、その判断は非常に勿体無い。無数に張り巡らされた仕掛けや謎に気が付くことさえできれば、本作への評価はガラリと変わる。一例を挙げるとすれば、ポールの息子が悪夢を見ている場面において、スクリーンの画面比率が変化していることにお気付きだろうか。
他にも、些細な言葉の端々に、あらゆる想像の余地が残っている。ある意味で、あなたの映画力が試される作品と言っても過言ではないだろう。公式HPには、私が寄稿した「解き明かされぬまま終わる6つの謎」というシークレットレビューが掲載されているので、鑑賞のお供に是非!
(C) 2017 A24 Distribution,LLC
※本稿記載の配信サービスは執筆時点のものになります。
ミヤザキタケル 1986年生まれ、長野県出身。2015年より「映画アドバイザー」として活動を始める。 WOWOW・宝島社sweet・DOKUSOマガジンでの連載のほか、渋谷クロスFM・Voicy・各種WEB・雑誌・メディア等で映画を紹介。イベント登壇、映画祭審査員、映画のカメオ出演、BRUTUS「30人のシネマコンシェルジュ」など幅広く活動中。 |