【第49回】ミヤザキタケルの気軽にホームシネマ
杖と魔法の代わりに銃と弾丸? ダニエル・ラドクリフ主演の巻き込まれ系バイオレンスアクション!
サブスクで映画を観ることが当たり前となりつつある昨今、その豊富な作品数故に、一体何を観たら良いのか分からない。そんな風に感じたことが、あなたにもありませんか。本コラムでは、映画アドバイザーとして活躍するミヤザキタケルが水先案内人となり、選りすぐりの一本をあなたにお届け。今回は2019年製作の『ガンズ・アキンボ』をご紹介します!
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『ガンズ・アキンボ』(2019年・アメリカ)
(配信:Amazon Prime Video / Netflix / U-NEXT)
『ハリー・ポッター』シリーズでお馴染みのダニエル・ラドクリフが主演を務めるバイオレンスアクション。ネットでの誹謗中傷が災いして、両手に拳銃をボルトで固定されてしまった青年・マイルズ(ダニエル・ラドクリフ)が、殺し合いを生配信する闇サイト「スキズム」の参加者となり、命をかけたデスゲームに巻き込まれていくのだが…。
両手を拳銃に固定されるという奇抜な設定、ネットやドローンを駆使した殺し合いの生配信という現代的な設定、その主演がダニエル・ラドクリフという、もうそれだけで心くすぐられてしまう本作。口は災いの元ならぬ、クソリプは災いの元とでも言わんばかりに、迂闊な発言が他人も自分をも傷付けることを、作中のマイルズを通して示されていく。
スマホやネットなくして生きられない今の世の中において、両手が不自由になったことでその呪縛から解放され、服を着たり食事をするのもままならない状況が、他者の優しさや存在意義に気が付くチャンスを与えてくれる。一度全てを手放すことで目にできる景色があることを、それとなく描いているのが本作の良いところ。あくまでもおフザケをメインにしつつ、根っこには骨太なドラマを据えているB級映画の鑑のような作品です。
© 2019 Supernix UG (haftungsbeschränkt). All rights reserved.
※本稿記載の配信サービスは執筆時点のものになります。
『ガンズ・アキンボ』(2019年・アメリカ)
(配信:Amazon Prime Video / Netflix / U-NEXT)
『ハリー・ポッター』シリーズでお馴染みのダニエル・ラドクリフが主演を務めるバイオレンスアクション。ネットでの誹謗中傷が災いして、両手に拳銃をボルトで固定されてしまった青年・マイルズ(ダニエル・ラドクリフ)が、殺し合いを生配信する闇サイト「スキズム」の参加者となり、命をかけたデスゲームに巻き込まれていくのだが…。
両手を拳銃に固定されるという奇抜な設定、ネットやドローンを駆使した殺し合いの生配信という現代的な設定、その主演がダニエル・ラドクリフという、もうそれだけで心くすぐられてしまう本作。口は災いの元ならぬ、クソリプは災いの元とでも言わんばかりに、迂闊な発言が他人も自分をも傷付けることを、作中のマイルズを通して示されていく。
スマホやネットなくして生きられない今の世の中において、両手が不自由になったことでその呪縛から解放され、服を着たり食事をするのもままならない状況が、他者の優しさや存在意義に気が付くチャンスを与えてくれる。一度全てを手放すことで目にできる景色があることを、それとなく描いているのが本作の良いところ。あくまでもおフザケをメインにしつつ、根っこには骨太なドラマを据えているB級映画の鑑のような作品です。
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ミヤザキタケル 1986年生まれ、長野県出身。2015年より「映画アドバイザー」として活動を始める。 WOWOW・宝島社sweet・DOKUSOマガジンでの連載のほか、ラジオ・配信番組・雑誌などで映画を紹介。イベント登壇、MC、映画祭審査員、BRUTUS「30人のシネマコンシェルジュ」など幅広く活動中。 |