HOME > レビュー > 海外映画祭でも高い評価!若おかみとして成長していく少女の笑って泣ける感動作

【第50回】ミヤザキタケルの気軽にホームシネマ

海外映画祭でも高い評価!若おかみとして成長していく少女の笑って泣ける感動作

公開日 2023/02/17 06:30 ミヤザキタケル
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
サブスクで映画を観ることが当たり前となりつつある昨今、その豊富な作品数故に、一体何を観たら良いのか分からない。そんな風に感じたことが、あなたにもありませんか。本コラムでは、映画アドバイザーとして活躍するミヤザキタケルが水先案内人となり、選りすぐりの一本をあなたにお届け。今回は2018年公開の『若おかみは小学生!』をご紹介します!

『若おかみは小学生!』(2018年・日本)
(配信:Hulu / U-NEXT)

『若おかみは小学生!』 ブルーレイ:5,280円(税込) DVD:4,180円(税込) 発売・販売元:ギャガ

累計発行部数300万部を超える児童文学をアニメ映画化し、日本のみならず海外でも注目を集めた、笑って泣ける感動作。事故で両親が他界したことにより、祖母が営む旅館「春の屋」で暮らすことになった小学6年生のおっこ。彼女にしか見えない幽霊・ウリ坊の頼みで “若おかみ” として修行することになったおっこは、様々な人たちとの出会いを経て少しずつ成長していくのだが…。

(C)令丈ヒロ子・亜沙美・講談社/若おかみは小学生!製作委員会

「原作が児童文学だから」「子どもが見るものだから」「絵のタッチがちょっと…」など、あらゆる理由によって本作を敬遠してしまう人がいると思う。だが、世間で話題になるものにはそれ相応の理由があって、それがくだらない理由の場合もあるが、本作の場合は、そこに胸打つドラマが内包されているからに他ならない。

(C)令丈ヒロ子・亜沙美・講談社/若おかみは小学生!製作委員会

悲しい過去を背負いながらも前向きに生きるおっこの成長、彼女を支える秘密の友達との関係性、あらゆる事情を抱えたお客様と向き合う時間、終盤で描かれる非常に重い展開など、94分の作品とは思えぬ骨太な要素が無数に盛り込まれており、子どもでも大人でも楽しめる作りになっている。むしろ、親子でご覧になるのは如何でしょう。TVシリーズもありますが、そちらは未見でも楽しめるのでご安心を。

(C)令丈ヒロ子・亜沙美・講談社/若おかみは小学生!製作委員会
※本稿記載の配信サービスは執筆時点のものになります。

ミヤザキタケル
1986年生まれ、長野県出身。2015年より「映画アドバイザー」として活動を始める。 WOWOW・宝島社sweet・DOKUSOマガジンでの連載のほか、ラジオ・配信番組・雑誌などで映画を紹介。イベント登壇、MC、映画祭審査員、BRUTUS「30人のシネマコンシェルジュ」など幅広く活動中。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE