【第52回】ミヤザキタケルの気軽にホームシネマ
時代はF1黄金期、天才ドライバーの戦いと友情――実話に基づく熱いドラマ
サブスクで映画を観ることが当たり前となりつつある昨今、その豊富な作品数故に、一体何を観たら良いのか分からない。そんな風に感じたことが、あなたにもありませんか。本コラムでは、映画アドバイザーとして活躍するミヤザキタケルが水先案内人となり、選りすぐりの一本をあなたにお届け。今回は2013年製作の『ラッシュ/プライドと友情』をご紹介します!
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『ラッシュ/プライドと友情』(2013年・アメリカ/ドイツ/イギリス)
(配信:U-NEXT / dTV)
F1黄金時代におけるジェームス・ハントとニキ・ラウダの熱き戦いと友情の実話を、『ビューティフル・マインド』『ダ・ヴィンチ・コード』シリーズのロン・ハワード監督が映画化。本能的なドライビングセンスによって勝利を掴むジェームス・ハント(クリス・ヘムズワース)と、ロジカルなドライビングセンスによって勝利を掴むニキ・ラウダ(ダニエル・ブリュール)。しのぎを削り猛追し合う2人の天才レーサーたちは、窮地に立たされても這い上がり、シーズン成績を競い合う。1976年、最終決戦の地・富士スピードウェイにて男たちの決着はつけられるのだが…。
CGを織り交ぜつつも、実際のサーキットで本物のレーサーが運転している臨場感溢れるレースシーンを通して伝わってくる恐怖と興奮。時折ハントとラウダが見せる“弱さ”を通して垣間見えてくる狂気と葛藤。
それらが死と隣り合わせのレースの世界に身を投じる男たちの情熱と覚悟を強く感じさせ、スタイルや人間性の違いは大いにあれど、最大最強の好敵手として認め合い、両者の間で築かれていく信頼と友情が、見る者の胸を強く打つ。たとえF1に興味がなくても、存分に楽しむことのできる骨太な人間ドラマを宿した作品です。
©2013 RUSH FILMS LIMITED/EGOLITOSSELL FILM AND ACTION IMAGE.ALL RIGHTS RESERVED.
※本稿記載の配信サービスは執筆時点のものになります。
『ラッシュ/プライドと友情』(2013年・アメリカ/ドイツ/イギリス)
(配信:U-NEXT / dTV)
F1黄金時代におけるジェームス・ハントとニキ・ラウダの熱き戦いと友情の実話を、『ビューティフル・マインド』『ダ・ヴィンチ・コード』シリーズのロン・ハワード監督が映画化。本能的なドライビングセンスによって勝利を掴むジェームス・ハント(クリス・ヘムズワース)と、ロジカルなドライビングセンスによって勝利を掴むニキ・ラウダ(ダニエル・ブリュール)。しのぎを削り猛追し合う2人の天才レーサーたちは、窮地に立たされても這い上がり、シーズン成績を競い合う。1976年、最終決戦の地・富士スピードウェイにて男たちの決着はつけられるのだが…。
CGを織り交ぜつつも、実際のサーキットで本物のレーサーが運転している臨場感溢れるレースシーンを通して伝わってくる恐怖と興奮。時折ハントとラウダが見せる“弱さ”を通して垣間見えてくる狂気と葛藤。
それらが死と隣り合わせのレースの世界に身を投じる男たちの情熱と覚悟を強く感じさせ、スタイルや人間性の違いは大いにあれど、最大最強の好敵手として認め合い、両者の間で築かれていく信頼と友情が、見る者の胸を強く打つ。たとえF1に興味がなくても、存分に楽しむことのできる骨太な人間ドラマを宿した作品です。
©2013 RUSH FILMS LIMITED/EGOLITOSSELL FILM AND ACTION IMAGE.ALL RIGHTS RESERVED.
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ミヤザキタケル 1986年生まれ、長野県出身。2015年より「映画アドバイザー」として活動を始める。 WOWOW・宝島社sweet・DOKUSOマガジンでの連載のほか、ラジオ・配信番組・雑誌などで映画を紹介。イベント登壇、MC、映画祭審査員、BRUTUS「30人のシネマコンシェルジュ」など幅広く活動中。 |