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公開日 2014/04/07 11:50

AudioQuest初のヘッドホンは開放型を予定 − 同社CEOインタビュー

独創的ポータブルオーディオも引き続き開発中
インタビュー:ファイル・ウェブ編集部
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先日発表された新デジタルケーブル(関連ニュース)の記憶も新しいAudioQuest。同社のCEO兼チーフデザイナーのウィリアム・E・ロウ氏が来社し、インタビューに応じてくれた。話の内容はデジタルケーブル新製品の概要に加え、開発中のヘッドホンやポータブルオーディオにまで及んだ。

AudioQuest CEO/チーフデザイナーのフィリップ・E・ロウ氏

■30年の歴史の中で改良を重ねたデジタルケーブル

ロウ氏はまず、先日発表された最上位モデル「Diamond」を含むデジタルケーブルについて紹介してくれた。「今回登場したAES/EBUや同軸ケーブルは決して新しいものではありませんが、これらの製品によりデジタルケーブルのラインナップはさらに充実しました。AudioQuestのケーブルには30年の歴史がありますが、デジタルケーブルのスタートはあくまでも映像用でした。CDプレーヤーの登場ではじめて、オーディオ用デジタルケーブルを手がけたんです」と、ロウ氏は同社のデジタルケーブルの歴史に言及した。

また、今回登場した同軸ケーブル、AES/EBUケーブルの改良点も説明してくれた。最大の改良点はプラグの変更で、より品位の高い導体を使い、塗膜による厚いメッキを採用。プラグとケーブルはハンダを使わずに圧着している。同社では新しいプラグに合わせてより高精度な圧着を行うために、新しい工作機械も導入したのだという。

プラグの導体部については、純度の高い柔らかい銅を採用。一般的に用いられるベリリウム銅は工作がしやすいが、音質面で劣るという。今回のケーブルで採用された銅は、柔らかいので通常の機械で切削できないデリケートなものだが、音質を第一に考え採用された。また、プラグとケーブルのインピーダンス整合にもこだわった。

Digital Coax Diamond

AudioQuestのケーブルにとって、プラグは非常に重要な要素だとロウ氏は語る。「大抵のオーディオケーブルのプラグは、ルックスに囚われがちです。しかし、我々はそのプラグが音質を向上させられるということに重きを置いています」。

なおロウ氏によれば、プラグの次に重要な要素となるのが「ノイズ消散システム」だという。従来モデルでも採用されたが、今回はさらに改良を行った。「グランドは、当然0ボルトでなければなりませんが、様々な外来ノイズの影響を受けると0ボルトでなくなってしまいます。それを防ぐのが、ノイズ消散システムです」。

なぜアースに問題が起こるのだろうか。オーディオケーブルには外来ノイズを防ぐためのシールドが施されているが、そのシールドもアースにつながっている。このため、アースにノイズが入ってしまうのだという。アース層に到達する外来ノイズを徹底的に排除するために、ケーブル内にカーボンのパウダーをまぶしたPVC層を作り、ノイズを熱に変えてしまうのがノイズ消散システムなのだ。上位モデルではこの構造を何層にもわたってケーブルに施している。

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