公開日 2015/12/03 10:30
驚異のハイコスパイヤホンはこうして生まれた − ソフトバンクセレクション「SE-5000HR」開発者インタビュー
「挑戦しすぎ」という声も出た価格の背景は?
ソフトバンクが展開する「SoftBank SELECTION」から、初のハイレゾ対応イヤホン「SE-5000HR」が発売された。VGP 2016の「コスパ賞」「金賞(5000円以上1万円未満クラス)」をダブル受賞したことでも話題となっている。
8,880円(税込)という挑戦的な価格設定と確かな高音質を実現した、ハイコストパフォーマンスハイレゾ対応イヤホンが誕生した背景を、ソフトバンク コマース&サービス(株)で商品開発に携わった石川純二氏と小川靖徳氏に尋ねた。
なお本機の音質や使い勝手については、評論家の鴻池賢三氏によるレビューを参考にして欲しい。
石川氏と小川氏は、本稿の話題の中心である「SE-5000HR」のほかにも、イヤホン「SE-1000」や様々なモバイルアクセサリーの商品企画・開発にも携わってるキーパーソンだ。
■「セレクション」という名称ながら自社企画を多く手がける
ソフトバンクセレクションといえば、国内の大手携帯電話キャリアの中でも最も早い段階から自社ブランドのモバイルアクセサリーを独自に企画・開発してきたメーカーである。
その品揃えはテレビ番組のリモート視聴に対応するデジタルテレビチューナーや、ケーブルを本体に巻き付けてスマートに持ち運べるポータブルACアダプター「itomaki」などカテゴリーも多岐に渡る。
これらの製品に共通するのは、他ブランドが開発した製品を買い付けて商品棚に並べるのではなく、石川氏、小川氏をはじめとする担当者が「スマホ・タブレットユーザーのためのアクセサリー」を一から企画・開発した、ソフトバンクセレクションのオリジナル製品を取り揃えているというところだ。
石川氏は「ブランド名に“セレクション”と付いているので、他のブランドがつくった製品を集め、棚に並べているだけのセレクトショップだと誤解されがちですが、実際には当社が発売している多くのアクセサリー製品は、自社でまじめに企画・開発したものばかりです」と語る。
■通話品位にこだわったらボーカルの再現性が高まった
今回の新製品「SE-5000HR」を企画した意図について、石川氏は説明を切り出す。
「スマホで音楽を聴くスタイルが一般的になってきました。ソニーのXperia Z5をはじめ、ソフトバンクが扱うラインナップにもハイレゾ対応端末が増えています。当社のアクセサリー製品開発のノウハウも成熟し、小川をはじめ、オーディオ業界で経験を積んできたスタッフも在籍していますので、キャリアならではの知見を活かした、スマホのための高音質なイヤホンを作りたいと考え、開発が始まりました」。
「SE-5000HR」に採用された高音質化技術の中には、いくつか注目すべきポイントがある。音決めの方向性と合わせて、小川氏に詳細を訊ねた。
「本機には8mm口径のダイナミックドライバーを採用しています。ドライバーはむやみにサイズを大きくするよりも、ハウジングのサイズと容積、本体の素材などバランスを取ることが大事です」。
8,880円(税込)という挑戦的な価格設定と確かな高音質を実現した、ハイコストパフォーマンスハイレゾ対応イヤホンが誕生した背景を、ソフトバンク コマース&サービス(株)で商品開発に携わった石川純二氏と小川靖徳氏に尋ねた。
なお本機の音質や使い勝手については、評論家の鴻池賢三氏によるレビューを参考にして欲しい。
石川氏と小川氏は、本稿の話題の中心である「SE-5000HR」のほかにも、イヤホン「SE-1000」や様々なモバイルアクセサリーの商品企画・開発にも携わってるキーパーソンだ。
■「セレクション」という名称ながら自社企画を多く手がける
ソフトバンクセレクションといえば、国内の大手携帯電話キャリアの中でも最も早い段階から自社ブランドのモバイルアクセサリーを独自に企画・開発してきたメーカーである。
その品揃えはテレビ番組のリモート視聴に対応するデジタルテレビチューナーや、ケーブルを本体に巻き付けてスマートに持ち運べるポータブルACアダプター「itomaki」などカテゴリーも多岐に渡る。
これらの製品に共通するのは、他ブランドが開発した製品を買い付けて商品棚に並べるのではなく、石川氏、小川氏をはじめとする担当者が「スマホ・タブレットユーザーのためのアクセサリー」を一から企画・開発した、ソフトバンクセレクションのオリジナル製品を取り揃えているというところだ。
石川氏は「ブランド名に“セレクション”と付いているので、他のブランドがつくった製品を集め、棚に並べているだけのセレクトショップだと誤解されがちですが、実際には当社が発売している多くのアクセサリー製品は、自社でまじめに企画・開発したものばかりです」と語る。
■通話品位にこだわったらボーカルの再現性が高まった
今回の新製品「SE-5000HR」を企画した意図について、石川氏は説明を切り出す。
「スマホで音楽を聴くスタイルが一般的になってきました。ソニーのXperia Z5をはじめ、ソフトバンクが扱うラインナップにもハイレゾ対応端末が増えています。当社のアクセサリー製品開発のノウハウも成熟し、小川をはじめ、オーディオ業界で経験を積んできたスタッフも在籍していますので、キャリアならではの知見を活かした、スマホのための高音質なイヤホンを作りたいと考え、開発が始まりました」。
「SE-5000HR」に採用された高音質化技術の中には、いくつか注目すべきポイントがある。音決めの方向性と合わせて、小川氏に詳細を訊ねた。
「本機には8mm口径のダイナミックドライバーを採用しています。ドライバーはむやみにサイズを大きくするよりも、ハウジングのサイズと容積、本体の素材などバランスを取ることが大事です」。
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