公開日 2014/02/09 09:36
<ポタ研>ORB新ポタアン「JADE next」/WESTONE「UM Pro 50」登場/iFI-Audio「mini iDSD」初披露
バイオスケール新ケーブル/MHAudioのポタアン用新電源ユニット/須山歯研335DWアップグレード
2月8日、中野サンプラザにて「ポタ研2014 冬」が開催された。当日の東京は朝から大雪。しかし会場には多くの来場者が詰めかけ、吹雪いて真っ白の窓の外とは対照的に熱気で溢れていた。
本稿ではトップウイング、テックウインド、ORB、バイオスケール、アコースティックフィールド、須山歯研ブースの模様をお伝えしよう。
■ORB
ORBのブースには、ポータブルヘッドホンアンプの新製品「JADE next」が登場した。2月下旬発売で、価格はオープンだが、税別27,000円前後での販売が予想される。
本製品は2011年に発売された同社「JADE to go」(関連ニュース)の次世代モデル。DAC等は非搭載。同社は利用スタイルのひとつとして、AK100/AK120などDAC内蔵ポータブルハイレゾプレーヤーとの組み合わせを提案。「少し違う音も楽しんでみたいという方にオススメしたい」とのこと。会場では実際にAK120と組み合わせたデモも行われていた。
「JADE to go」は低音を重視していたが、「JADE next」はピュアながら元気のいい、瑞々しく躍動感あるサウンドを目指したという。同社の竹内氏は「楽しく音楽を聴けるサウンドにしたかった」と語る。音質チェックを繰り返して部品選定を実施し、信号とノイズの影響を考慮した基板レイアウトを採用することなどで音質向上を図っている。
フロントには3.5mmステレオミニ入力(DAP用)/出力(ヘッドホン用)端子を1系統ずつ用意する。
電源は単4電池2本を使用。電源電圧を10Vまで高め、高インピーダンスのヘッドホンでも駆動できる「HiZoモード」と、“低インピーダンスのイヤホンを適度な音量で長時間楽しめる”という「ECOモード」を備える。
電池駆動の弱点である中低域の駆動能力を向上させるため、電源に1,000μFの電解コンデンサーを導入。電源の出力インピーダンスを下げ、高度なパワーレスポンスを実現したという。
外観は、曲線を用いたスタイリッシュなデザインを採用。カラーはネイビー/ブラック/レッド。特にネイビーは、角度によって見え方が変わるこだわりのカラーリングになっている。
また電源部のフラップがスタンドになり、立てかけて使用できるユニークな構造も備えている。
■トップウイング
トップウイングは、iFI-Audioの据え置き型新シリーズ「mini」ラインのUSB-DAC「mini iDSD」(関連ニュース)を初披露した。発売は5月。価格は未定だが「15万円より少し高いくらいになるのでは」(同社嶋田氏)とのことだった。
最大384kHzのPCMや最大6.2MHzのDSD対応のほか、aptX対応のBluetooth機能を内蔵することも特徴。対応フォーマットは、PCMが44.1/48/88.2/96/176.4/192/384KHz、DSDは2.8/3.1/5.6/6.2MHz、DXDは352.8/384KHzとなる。DAC部はバーブラウン製のDACチップセット4個を用いたクアッドコア、デュアルモノ・フルバランス構成となる。
USB 3.0端子を搭載し、PCのほかiPhone、iPod、iPad、Walkmanを含むAndroidデバイスとの接続が可能。その他、192kHzに対応した同軸デジタル入力と光デジタル入力、AES/EBUデジタル入力を搭載。さらにaptX対応のBluetooth内蔵によるワイヤレス入力にも対応する。
そのほか5.6MHz DSD対応のポータブルヘッドホンアンプ「nano iDSD」や、nano iDSDと対をなすモバイルアナログヘッドホンアンプ「nano iCAN」などがアピールされていた。
なお同社はminiシリーズの今後のラインナップとして、据え置き型ヘッドホンアンプ「mini iCAN」、バランス型真空管プリアンプ兼プロセッサー「mini iTube」を準備中とのことで、いずれも2014年度内の発売を目指し開発が進められているという。
■テックウインド
テックウイングのブースには、同社が取り扱うWESTONEの新イヤホン「UM Pro50」が初登場した。本機は試聴機が届いたばかりで、急遽出展が決まったとのこと。発売は2月19日で、69,800円(税込)での販売となる。
3ウェイ5ドライバーを搭載したユニバーサルタイプのインイヤーモニター。同社のカスタムイヤホン「ES50」と同じテクノロジーを採用しているとのこと。
なお、CESにも出展されていた「W60」「W50」(関連ニュース)は3月下旬頃発売の見込みとのこと。価格は未定だという。
■バイオスケール
バイオスケールは、ヘッドホンアンプ「BSP-PHPA-03SPD(仮)」を参考出展していた。同社の「BSP-PHPA-03SP」をベースに「デュアルドライブVer.」と「パワードライブVer.」の2種類を用意している。
デュアルドライブ版は、従来モデルのシングルバッファーのオペアンプではなくトランジスタバッファーを採用しているのが特徴。出力インピーダンスが低いので、イヤホンなども駆動できる。
パワードライブ版は、バッファー段に2種類のオペアンプを採用している点が特徴。余裕ある出力が可能とのことだ。
本機の発売時期や価格や未定。従来機のアップグレード対応にするか、新製品として発売するか検討している段階だという。
また、近日発売予定の新ケーブル「UCSシリーズ」も登場した。フラット4芯で幅5mm、太さ1.2φと細身で取り回しやすいのが特徴。細いながらも高音質を実現するため、UPCCOF導体に銀メッキ加工を施しているという。ラインナップはMMCXタイプ(予価税込12,800円)、UEカスタムモデルタイプ(予価税込16,800円)、ALOバランスタイプ(予価税込14,800円)、5pinXLRタイプ(予価税込14,800円)。
■アコースティックフィールド
アコースティックフィールドは、MHaudioのポータブルヘッドホンアンプ「HA-11」などを展示している。
開発中の「HA-11」をAC電源で使用できるオプション「ホームパワーサプライユニット」は、最終試作段階に入ったとのこと。こちらは電池のスペースにホームパワーサプライユニットを差し込むことで、AC電源アダプターからの給電が可能になるというもの。外出先では電池で使用し、自宅ではAC電源で電池の減りを気にすることなく使用…という利用スタイルが可能だ。
また、ポータブルヘッドホンアンプ「HA-1」に、新色となるブルーとレッドが加わった。
ブルーは、シルバーボディにブルーのフロントパネル、レッドはブラックボディにレッドのフロントパネル。レッドのみ、電源部のLEDも赤になっている。
もともと「HA-1」はボディやフロントパネル、ボリュームつまみなどのカラーを自由に組み合わせたプレカスタムモデルを用意していた。ブルーとレッドはそのなかの人気の組み合わせをスタンダードモデル化したかたちとなる。カスタム版(税込31,500円〜)より安い29,400円(税込)で購入できるのは大きなメリットとなる。
■須山歯研
須山歯研では、カスタムIEM「FitEar」の人気モデルを出展。またイベント特別キャンペーンとして、3ウェイ5ドライバーの「335DW」のアップグレードを10名限定で受け付けた。
これは「335DW」を「335DW Reference」にアップグレードするというもの。ネットワークを最適化し中低域の分離をよくするほか、高域側サウンドポートにチタンチューブを取り付ける。
なお受付は開始30分で定員に達したため終了したとのことだ。今後店頭での受付も検討しているという。
本稿ではトップウイング、テックウインド、ORB、バイオスケール、アコースティックフィールド、須山歯研ブースの模様をお伝えしよう。
■ORB
ORBのブースには、ポータブルヘッドホンアンプの新製品「JADE next」が登場した。2月下旬発売で、価格はオープンだが、税別27,000円前後での販売が予想される。
本製品は2011年に発売された同社「JADE to go」(関連ニュース)の次世代モデル。DAC等は非搭載。同社は利用スタイルのひとつとして、AK100/AK120などDAC内蔵ポータブルハイレゾプレーヤーとの組み合わせを提案。「少し違う音も楽しんでみたいという方にオススメしたい」とのこと。会場では実際にAK120と組み合わせたデモも行われていた。
「JADE to go」は低音を重視していたが、「JADE next」はピュアながら元気のいい、瑞々しく躍動感あるサウンドを目指したという。同社の竹内氏は「楽しく音楽を聴けるサウンドにしたかった」と語る。音質チェックを繰り返して部品選定を実施し、信号とノイズの影響を考慮した基板レイアウトを採用することなどで音質向上を図っている。
フロントには3.5mmステレオミニ入力(DAP用)/出力(ヘッドホン用)端子を1系統ずつ用意する。
電源は単4電池2本を使用。電源電圧を10Vまで高め、高インピーダンスのヘッドホンでも駆動できる「HiZoモード」と、“低インピーダンスのイヤホンを適度な音量で長時間楽しめる”という「ECOモード」を備える。
電池駆動の弱点である中低域の駆動能力を向上させるため、電源に1,000μFの電解コンデンサーを導入。電源の出力インピーダンスを下げ、高度なパワーレスポンスを実現したという。
外観は、曲線を用いたスタイリッシュなデザインを採用。カラーはネイビー/ブラック/レッド。特にネイビーは、角度によって見え方が変わるこだわりのカラーリングになっている。
また電源部のフラップがスタンドになり、立てかけて使用できるユニークな構造も備えている。
■トップウイング
トップウイングは、iFI-Audioの据え置き型新シリーズ「mini」ラインのUSB-DAC「mini iDSD」(関連ニュース)を初披露した。発売は5月。価格は未定だが「15万円より少し高いくらいになるのでは」(同社嶋田氏)とのことだった。
最大384kHzのPCMや最大6.2MHzのDSD対応のほか、aptX対応のBluetooth機能を内蔵することも特徴。対応フォーマットは、PCMが44.1/48/88.2/96/176.4/192/384KHz、DSDは2.8/3.1/5.6/6.2MHz、DXDは352.8/384KHzとなる。DAC部はバーブラウン製のDACチップセット4個を用いたクアッドコア、デュアルモノ・フルバランス構成となる。
USB 3.0端子を搭載し、PCのほかiPhone、iPod、iPad、Walkmanを含むAndroidデバイスとの接続が可能。その他、192kHzに対応した同軸デジタル入力と光デジタル入力、AES/EBUデジタル入力を搭載。さらにaptX対応のBluetooth内蔵によるワイヤレス入力にも対応する。
そのほか5.6MHz DSD対応のポータブルヘッドホンアンプ「nano iDSD」や、nano iDSDと対をなすモバイルアナログヘッドホンアンプ「nano iCAN」などがアピールされていた。
なお同社はminiシリーズの今後のラインナップとして、据え置き型ヘッドホンアンプ「mini iCAN」、バランス型真空管プリアンプ兼プロセッサー「mini iTube」を準備中とのことで、いずれも2014年度内の発売を目指し開発が進められているという。
■テックウインド
テックウイングのブースには、同社が取り扱うWESTONEの新イヤホン「UM Pro50」が初登場した。本機は試聴機が届いたばかりで、急遽出展が決まったとのこと。発売は2月19日で、69,800円(税込)での販売となる。
3ウェイ5ドライバーを搭載したユニバーサルタイプのインイヤーモニター。同社のカスタムイヤホン「ES50」と同じテクノロジーを採用しているとのこと。
なお、CESにも出展されていた「W60」「W50」(関連ニュース)は3月下旬頃発売の見込みとのこと。価格は未定だという。
■バイオスケール
バイオスケールは、ヘッドホンアンプ「BSP-PHPA-03SPD(仮)」を参考出展していた。同社の「BSP-PHPA-03SP」をベースに「デュアルドライブVer.」と「パワードライブVer.」の2種類を用意している。
デュアルドライブ版は、従来モデルのシングルバッファーのオペアンプではなくトランジスタバッファーを採用しているのが特徴。出力インピーダンスが低いので、イヤホンなども駆動できる。
パワードライブ版は、バッファー段に2種類のオペアンプを採用している点が特徴。余裕ある出力が可能とのことだ。
本機の発売時期や価格や未定。従来機のアップグレード対応にするか、新製品として発売するか検討している段階だという。
また、近日発売予定の新ケーブル「UCSシリーズ」も登場した。フラット4芯で幅5mm、太さ1.2φと細身で取り回しやすいのが特徴。細いながらも高音質を実現するため、UPCCOF導体に銀メッキ加工を施しているという。ラインナップはMMCXタイプ(予価税込12,800円)、UEカスタムモデルタイプ(予価税込16,800円)、ALOバランスタイプ(予価税込14,800円)、5pinXLRタイプ(予価税込14,800円)。
■アコースティックフィールド
アコースティックフィールドは、MHaudioのポータブルヘッドホンアンプ「HA-11」などを展示している。
開発中の「HA-11」をAC電源で使用できるオプション「ホームパワーサプライユニット」は、最終試作段階に入ったとのこと。こちらは電池のスペースにホームパワーサプライユニットを差し込むことで、AC電源アダプターからの給電が可能になるというもの。外出先では電池で使用し、自宅ではAC電源で電池の減りを気にすることなく使用…という利用スタイルが可能だ。
また、ポータブルヘッドホンアンプ「HA-1」に、新色となるブルーとレッドが加わった。
ブルーは、シルバーボディにブルーのフロントパネル、レッドはブラックボディにレッドのフロントパネル。レッドのみ、電源部のLEDも赤になっている。
もともと「HA-1」はボディやフロントパネル、ボリュームつまみなどのカラーを自由に組み合わせたプレカスタムモデルを用意していた。ブルーとレッドはそのなかの人気の組み合わせをスタンダードモデル化したかたちとなる。カスタム版(税込31,500円〜)より安い29,400円(税込)で購入できるのは大きなメリットとなる。
■須山歯研
須山歯研では、カスタムIEM「FitEar」の人気モデルを出展。またイベント特別キャンペーンとして、3ウェイ5ドライバーの「335DW」のアップグレードを10名限定で受け付けた。
これは「335DW」を「335DW Reference」にアップグレードするというもの。ネットワークを最適化し中低域の分離をよくするほか、高域側サウンドポートにチタンチューブを取り付ける。
なお受付は開始30分で定員に達したため終了したとのことだ。今後店頭での受付も検討しているという。