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公開日 2018/05/11 10:45

【HIGH END】CHORD、DAVEと対になるパワーアンプ「Etude」。新DAC「Hugo TT 2」も

2018年秋の登場を予定
編集部:小澤貴信
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独ミュンヘンで開催される世界最大規模のオーディオショウ「HIGH END 2018 MUNICH」が、現地時間10日にプレス・デイを迎えた。英CHORD Electronicsは、パワーアンプ「Etude」と、据え置き型のヘッドホンアンプ内蔵USB-DAC「Hugo TT 2」を発表した。

「Etude」

「Hugo TT 2」

CHORDのブース内で開催された発表会には、同社の創立者でありアンプや機構設計を手がけるジョン・フランクス氏、DACの設計を一手に担うロバート・ワッツ氏が登場。製品の詳細について説明を行った。

ロバート・ワッツ氏(左)とジョン・フランクス氏(右)

Etudeは、同社のフラグシップD/Aコンバーター「DAVE」との組み合わせを想定したステレオ・パワーアンプ。DAVEと同じCHORALシリーズの製品で、デザインやサイズもDAVEなどと揃えられている。カラーはブラックとシルバーを用意。2018年秋に登場予定で、英国での価格は3,900ポンドを想定している。

DACであるDAVEと同サイズながら、Etudeはアナログアンプであることが強調されている。プリアンプ機能を内蔵したDAVEと直接接続することを想定して設計。定格出力は150W/4Ω、ブリッジ接続によるモノ・モードで300W/4Ωとなる。

「Etude」のブラックモデル

本機を設計したジョン・フランクス氏は、Etudeが低歪み、低ノイズ、広帯域再生を実現したと紹介。これらは従来の同社製品から、さらに電源供給を高速化することで可能になったとする。

パワーアンプ部は、マルチ・フィードバックおよびデュアル・フィードフォワードによる誤差補正アンプ技術を基幹としており、ラテラル構造の高出力MOSFET 2組(合計4基)で構成されている。

結果として30kHzまでの帯域にわたる高出力と低歪みを可能し、S/Nは108dB、ダンピングファクターは10,000を実現したとする。

Etudeの背面端子部

入力はアナログRCA/XLRを1系統ずつ搭載。スピーカー端子は1系統を備えており、バナナプラグやYラグにも対応している。

Hugo TT 2は、「Hugo TT」の後継モデルとなる据え置き型のUSB-DAC/ヘッドホンアンプ。英国では2018年秋の発売を予定しており、価格は3,996ポンドとなる。

「TT」は “Table Top” の意で、デスクトップ向けのオーディオコンポーネントであることを示している。

従来のHugo TTは、同社のポータブルDAC/ヘッドホンアンプ「Hugo」のD/A変換部を踏襲していたが、対してHugo TT 2は「Hugo 2」を大きく上回る性能を備えたD/A変換部を搭載した。

「Hugo TT 2」(写真上段)

具体的にはWTAフィルターのタップ数がHugo TT/Hugoが26,368タップだったのに対して、Hugo TT 2は98,304タップを実現。これはHugo 2および「Qutest」の49,152タップを大きく上回り、フラグシップである「DAVE」の164,000に迫るものだ。

D/A変換部に加えて、ヘッドホンの駆動力を向上させるべく電源部も強化。従来のバッテリー電源をやめ、新たに6基のスーパーキャパシターによる強力な電源を搭載した。出力段はディスクリート構成としており、DACの出力段およびフィルターと統合されている。ヘッドホンアンプの最大出力電流は5A/9.3V RMSで、ハイインピーダンス・ヘッドホンはもちろん、小型スピーカーも鳴らせる駆動力を備えているという。

Hugo TT 2の背面端子部

USB入力は最大768kHz/32bit、DSD512に対応。他にも192kHz/24bit対応の光デジタル入力(2系統)、「Blu MK2」などとの組み合わせにおいて768kHz/24bitを入力できるデュアル同軸BNCデジタル入力を搭載。将来的なデュアル出力に対応する2系統のBNCデジタル出力も備える。また、aptX対応のBluetooth入力も内蔵している。

ヘッドホン出力は6.3mmステレオ標準端子を2系統、3.5mmステレオミニ端子を1系統搭載。バランス・ヘッドホン出力は搭載しない。ライン出力はXLRバランス/RCAアンバランスをそれぞれ1系統搭載する。プリアンプ機能も内蔵する。

その他、4段階のフィルター切り替え、ヘッドホン試聴向けのクロスフォード機能なども備えている。

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