公開日 2024/03/28 10:02
B&W、「700 S3」シリーズにSignatureモデル。フロア型「702」とブックシェルフ「705」
ネットワーク回路がさらに進化
ディーアンドエムホールディングスは、同社が取り扱うイギリス・Bowers & Wilkins(B&W)ブランドの中核ライン「700 S3」シリーズについて、Signatureモデルを追加すると発表。フロア型スピーカー「702」とブックシェルフスピーカー「705」、センタースピーカー「HTM71」の3モデルを、3月29日から受注を開始する。カラーは「ミッドナイトブルー・メタリック」と「ダトク・グロス」の2種類を用意している。
価格は以下の通り。
702 S3 Signature 719,400円(1台・税込)
705 S3 Signature 719,400円(ペア・税込)
HTM71 S3 Signature 519,200円(1台・税込)
同社の澤田龍一氏によると、今回のSignatureモデルについては「外装の違いとネットワーク回路の違いが大きい」という。キャビネットの基本構造やユニット等はベースモデルの「700 S3」と共通。キャビネットトップに配されたトゥイーターはカーボン・ドームで、ミッドレンジはコンティニュアム・コーン(705 S3 Signatureではミッド/バス)、ウーファーはエアロフォイル・バスドライバーを採用している。限定ではなく通常モデルとして展開されるという。
ネットワーク回路については、クロスオーバーの定数などは既存モデルと同じだが、パーツを大きく変更。トゥイーター用のコンデンサーにはムンドルフ製の高級モデルを採用、またコンデンサのリードには800シリーズと同じカッパーアンジェリックワイヤーという上位グレードのものを新たに採用している。
ウーファーの回路には空芯コイルを採用。インダクタンスは一緒だが、太いワイヤーを用いることで直流抵抗を減らし、スピーカー側から見たダンピングを向上させているという。
そのほか細かい変更点としては、トゥイーターのグリルの網目の向きと開口率が変わった。グリルの角度によっても空間表現が変わるため、800 D4 Signatureと同じグリルの線が縦向きに配置されている。20kHzより上の表現力にわずかな違い出るという。
また、ウーファーの背後に配置されるダンパーを変更。サイズや形状は共通だが、含浸する樹脂の違いによって既存モデルより「いくぶんしなやかになった」とのこと。最低共振周波数(f0)の数値は変わっていないということだが、サスペンションが動いた時に出すわずかなノイズを減らせる効果があるのではないかと説明する。
ターミナルのグレードも変更されており、真鍮の削り出しにニッケルの厚膜メッキを加えているが、その真鍮のグレードを高めている。そのほか、ユニットのベゼルの色がゴールドに変更されているほか、702 S3 Signatureは足元の金属部の仕上げの色も黒に変更されている。
■既存モデルとSignatureの聴き比べ
マランツの試聴室にて、既存の「705 S3」と「705 S3 Signature」の聴き比べを行った。いずれもしっかりした定位感で楽器の位置関係やサウンドステージの構築力など、改めて性能の高さを感じさせてくれる。
スウェーデンのヘンデルとも呼ばれるユーハン・ヘルミク・ルーマンの作品。バロック調の華やかで楽しい楽曲だが、Signatureの方ではほんのり明るいニュアンスを聴かせてくれる印象。透明感高く音場の先まで見通せそうだ。
そこから702 S3 Signatureに変更すると、さすが音の厚み感や低域の安定感などには優位性を感じさせてくれる。バリトン歌手ブリン・ターフェルの「Ar Lan Y Mor」は男女ボーカルのハーモニーの溶け合いがいっそう美しく、喉を震わせ発生する喉の使い方などもよくわかる。テクノ楽曲では3次元的な音場の作り込みもさらに精緻に見せてくれる印象だ。
■AudioQuestケーブルプレゼントキャンペーン
なお、現在実施している「700 S3シリーズ」購入者に対するAudioQuestケーブルプレゼントキャンペーンに、本日発表された「702 S3 Signature」ならびに「705 S3 Signature」も追加される。
「702 S3 Signature」「705 S3 Signature」の購入者にはRocketシリーズの「Rocket 33.2」(3.0mペア)をプレゼント。シングルワイヤで金メッキバナナプラグ仕様のものとなる。応募の詳細などは公式サイトをチェックしてほしい。
価格は以下の通り。
702 S3 Signature 719,400円(1台・税込)
705 S3 Signature 719,400円(ペア・税込)
HTM71 S3 Signature 519,200円(1台・税込)
同社の澤田龍一氏によると、今回のSignatureモデルについては「外装の違いとネットワーク回路の違いが大きい」という。キャビネットの基本構造やユニット等はベースモデルの「700 S3」と共通。キャビネットトップに配されたトゥイーターはカーボン・ドームで、ミッドレンジはコンティニュアム・コーン(705 S3 Signatureではミッド/バス)、ウーファーはエアロフォイル・バスドライバーを採用している。限定ではなく通常モデルとして展開されるという。
ネットワーク回路については、クロスオーバーの定数などは既存モデルと同じだが、パーツを大きく変更。トゥイーター用のコンデンサーにはムンドルフ製の高級モデルを採用、またコンデンサのリードには800シリーズと同じカッパーアンジェリックワイヤーという上位グレードのものを新たに採用している。
ウーファーの回路には空芯コイルを採用。インダクタンスは一緒だが、太いワイヤーを用いることで直流抵抗を減らし、スピーカー側から見たダンピングを向上させているという。
そのほか細かい変更点としては、トゥイーターのグリルの網目の向きと開口率が変わった。グリルの角度によっても空間表現が変わるため、800 D4 Signatureと同じグリルの線が縦向きに配置されている。20kHzより上の表現力にわずかな違い出るという。
また、ウーファーの背後に配置されるダンパーを変更。サイズや形状は共通だが、含浸する樹脂の違いによって既存モデルより「いくぶんしなやかになった」とのこと。最低共振周波数(f0)の数値は変わっていないということだが、サスペンションが動いた時に出すわずかなノイズを減らせる効果があるのではないかと説明する。
ターミナルのグレードも変更されており、真鍮の削り出しにニッケルの厚膜メッキを加えているが、その真鍮のグレードを高めている。そのほか、ユニットのベゼルの色がゴールドに変更されているほか、702 S3 Signatureは足元の金属部の仕上げの色も黒に変更されている。
■既存モデルとSignatureの聴き比べ
マランツの試聴室にて、既存の「705 S3」と「705 S3 Signature」の聴き比べを行った。いずれもしっかりした定位感で楽器の位置関係やサウンドステージの構築力など、改めて性能の高さを感じさせてくれる。
スウェーデンのヘンデルとも呼ばれるユーハン・ヘルミク・ルーマンの作品。バロック調の華やかで楽しい楽曲だが、Signatureの方ではほんのり明るいニュアンスを聴かせてくれる印象。透明感高く音場の先まで見通せそうだ。
そこから702 S3 Signatureに変更すると、さすが音の厚み感や低域の安定感などには優位性を感じさせてくれる。バリトン歌手ブリン・ターフェルの「Ar Lan Y Mor」は男女ボーカルのハーモニーの溶け合いがいっそう美しく、喉を震わせ発生する喉の使い方などもよくわかる。テクノ楽曲では3次元的な音場の作り込みもさらに精緻に見せてくれる印象だ。
■AudioQuestケーブルプレゼントキャンペーン
なお、現在実施している「700 S3シリーズ」購入者に対するAudioQuestケーブルプレゼントキャンペーンに、本日発表された「702 S3 Signature」ならびに「705 S3 Signature」も追加される。
「702 S3 Signature」「705 S3 Signature」の購入者にはRocketシリーズの「Rocket 33.2」(3.0mペア)をプレゼント。シングルワイヤで金メッキバナナプラグ仕様のものとなる。応募の詳細などは公式サイトをチェックしてほしい。