松下、i.LINKを搭載した32型/28型BSデジタルハイビジョンテレビ

TH-32D10(左)。TH-28D10(右)

●松下電器産業(株)は、デジタルハイビジョン放送やデータ放送などのBSデジタル放送サービスにフル対応する「BSデジタルハイビジョンテレビ」32型と28型を10月20日より順次発売。9月1日発売の36型に加え、「デジタルT（タウ）」の陣容を強化する。

両機種は、既発売の36型同様、BSデジタルの複数の放送形態やフォーマット全てに対応すると共に、現行放送で培ってきたEPGを始めとする同社独自のGUI技術により、BSデジタル放送の多彩なサービスが煩雑な操作無く簡単に楽しめる。

さらにはｉ.LINK端子（IEEE1394）を2端子装備。一本のケーブルで機器間の情報のコントロールを可能i.LINKは、同社製D-VHS（NV-DHE10)と接続すれば、BSデジタル放送をデジタル信号のまま録画／再生できます。これにより1125i(1080i)や750p(720p)によるデジタルハイビジョン放送はもちろん、データ放送やマルチビュー放送もソースに忠実にデジタル高画質記録することが可能である。

また、D-VHS再生時に自動で入力切換えができる連動機能を搭載。テレビリモコンを通して再生操作などができるほか、ビデオテープ（爪折れ）を挿入すれば自動的に入力を切換え再生を開始する。

BSデジタルの音声はAAC(Advanced Audio Coding)と言うフォーマットで送信されるため、AAC5.1chなどのマルチチャンネルステレオ放送が可能となる。本機では受信したBSデジタル放送の音声を光により出力させAAC5.1ch出力を実現した。また、現行の地上放送やビデオ入力の音声についてはPCMフォーマットで出力することが可能。

Irシステム端子を装備しており、赤外線信号をビデオデッキに発信することで、i.LINKで接続したD-VHSのように、EPG画面から番組選択するだけで、手持ちの(アナログ)ビデオデッキに録画予約をすることができる。（同社製ビデオデッキは89年以降製品に対応）

リモコンは、テレビの基本操作ボタンを中心としたブロックと、多機能操作ボタンを中心としたブロックに分けることで、多機能テレビの操作性向上を図った、独自のツールバーリモコンを新改良。前面に全操作ボタンを集約することで、リモコンから扉を取り除き、スリムなデザインを実現。操作性とデザイン性を両立した。

新たに配置した、BSデジタル放送用ブロックには、EIAJで標準化されたテレビ放送の全国共通10ch分のチャンネル番号をプリセットしたチャンネルボタンを10個装備している。これにより、チャンネル番号を記憶しなくても、該当するボタンを押すだけで、BSテレビ放送のワンタッチ選局ができる。また、データ放送、ラジオ放送などBSデジタルの全ての番組を直接選局（マニュアルで３桁のチャンネル番号を指定する）するための「チャンネル番号入力ボタン」を備える他、データ放送の為のボタンとして「ｄボタン」や「カラーボタン」も装備する。

もちろん同社独自のデジタル高画質化回路搭載による高画質映像も実現した。「ギガクオリティプログレッシブ」、「デジタルシネマリアリティ」、「スーパーＤＳＣ＆ＶＭ回路」、「新ゴーストリダクション回路」などが高画質を強力に支える。(AVレビュー編集部)